パキスタン・インド・アフガニスタン地震:OCHA現状レポートNo.2

この現状レポートはイスラマバード、デリー、カブール国連駐在調整員事務所とバンコクアジア太平洋OCHA事務所による情報を元にしたものである。
パキスタン
現状:
1.2005年10月8日パキスタン北部にてマグニチュード7.4を記録する強い揺れが感じられ、首都イスラマバード、ムザファラバッド、ラワルフィンディ、ラホール、ペシャワールでも建物の揺れがあった。
その後もマグニチュード5.2~6.3の余震が10回以上に渡って発生している。
軍隊と国家管理局は救助と援助活動に着手している
影響:
2.北西辺境州の北部6つの地区と、ムザファラバッドを含めたジャムカシミール州のアザッドの5つの地区壊滅的な被害を受けた。高層住宅と泥土による家の多くが崩壊し、多くの死者と負傷者をだした。イスラマバードでは11階建ての住居アパートが崩壊し、救助作業が今続けられているところである。
国家対応:
3.内閣によって緊急援助室が設置され、援助物資トラック12台分(6台ずつ北西辺境州とへジャムカシミールへ)が現地へと運び込まれている。これらの援助物資は影響を受けた地区の行政による調査に基づいて行われた。
Church World ServiceはMuree Hillに600張のテントを輸送した。FOCUS Humanitarian Assistance、Aga KhanNGOはイギリス支部より救助レスキューチームが送られており、深刻な被害を受けた地域へ整った機材と共に10月9日に到着すると発表した。
政府は国連へ政府連邦局と連携の上、これらの調整を求めた。
4.イスラマバードでは、パキスタン赤心月社の10台の救急車がアパートが倒壊したあたりで活動を展開した。赤新月社の救急スタッフが医療支援を被災地で行っている間にもボランティアが救助や捜索活動の支援のために活動を行っている。
赤新月社北西辺境州支部ではManshera、Swat、Batgramなどの地域を含む広い範囲をカバーする調査チームを2チーム送り込んだ。調査チームはパキスタン側カシミールへ国家本部より送り込まれている。
5.赤十字、赤新月社連盟は災害救援緊急基金(DREF)から30,000スイスフラン(約23.600ドル)を支援すると決定した。これは時間が経つとともに増額されることが見込まれる。
人道援助:
6.OCHAは政府の要請に応え、UNDACチーム8名を調査と調整のために現場へと送った。チームは10月9日午前にはイスラマバードへ到着する予定。
7.国連災害マネージメントチーム(UNDMT)は、10月8日国連機関と人道援助を行う国際、国内NGOが出席をし会合を行った。UNDMTは3機関による国連間迅速調査チームによって構成され、その3機関の1つ国連児童基金(UNICEF)は北西辺境州へ、国連人口基金(UNFPA)はジャムカシミールへ、そして国際NGO評議会は北部地域へと送られる。チームは10月9日出発する。
10月9日には政府高官と数機関代表とUNRCによって今後のニーズ議論と緊急援助の連携手順が議論される予定である。UNDMTミーティングはまた10月9日にも予定されている。
8.国連とドナーコミュニティによる支援と連携によって政府は今後のニーズを緊急援助対応、捜索・救助活動、ニーズ調査を最も重要な部分とした。
インド
影響:
9.インドジャムカシミールでは213人が死亡、16人の軍人を含む。385人がParaypora, Poonch, Baramulla, Srinagar and Anantnag地区で負傷した。これまでの調査では963の建物が被害を受けた。
10.インド国連駐在調整事務所によれば(www.undp.org.in/dmweb)最もひどい被害を受けたジャムカシミールの地区はPoonch, Baramulla , Jammu, Udhampur, Ramban Kathus, Srinagar, Budgam, Anantnag, Pulwama and Kupwara.
国家対応:
11.被害を受けた地区行政は軍と空軍の支援を受け、救助捜索と援助活動をUri,Tanghar,Baramulla,Kupwaraで活動を行っている。電気、水や通信システムなどの必要物資は回復をしている。負傷者はUriの屋外病院へと運び込まれた。また一時的な病院が設置され医者もUriへと負傷者の手当てのために送られた。
12.インド首相は現状を深く観察を行い、1,000,000インドルピー(約23,000ドル)を被災者に対して支援を行うと発表、また中央による州に対しての支援も可能な限り行うとした。内務大臣はジャムカシミールの書記長と共に現状把握を行った。そのほかの地域の超に対しても緊急援助支援の要請が行われた。
13.インド赤十字社は現状の情報収集に当たっている。デリの本部は北東部と北西部支部と連絡を取り合っている。インド赤十字社の対応はとり行われた国との協議によって決定される。
アフガニスタン:
影響
14.地震の揺れはアフガニスタンでも感じられた。ナンガハール、ジャララバッド州でも泥土の家作りが小規模だが崩壊した。アフガニスタン国連支援ミッション(UNAMA)ジャララバッドは少なくとも1人が死亡と報告した。UNAMAは国連機関と地元政府と連携しながら被害を調査し、今後の対応を検討する。
国家/国際対応
15.アフガニスタン赤十字、赤新月社連盟はバグラン州(パキスタン北西部との境界)へと代表者を可能性のある支援の調査として派遣した。アフガニスタン赤新月連盟はアフガニスタン赤十字、赤新月社連盟代表は現状を観察し、支援地域への支援チームを派遣した。
今後の情報は随時発表可能となった時点でリリーフウェブへと反映される。
原文URL:http://www.reliefweb.int
情報源: 国連人道問題調整事務所(UNOCHA)
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