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ハイチ、強烈なハリケーン直後の救援活動

日付:2010年9月27日
情報源:国連児童基金(UNICEF)
ハイチ、ポルトープランス。
激しい暴風が9月24日にハイチを通過し、こども3人を含む5人の犠牲者と多数の負傷者が出た。
1月に起きた地震被災者が住む避難所に設置された数千もの仮設住居がぼろぼろに切り裂かれ、鉄砲水に押し流されて、ハイチ人の生活にさらに壊滅的な影響を及ぼした。
迅速な対応
暴風による被害に対してユニセフは素早く行動を起こし、毛布やテントに医療キットを配給した。
およそ二千世帯が暮らすCarraduexの避難所で夫や3人のこどもたちと生活する34歳の母親、Caroline Noelは「ここの状況はとてもひどいですよ。」と語った。
Noel夫人はユニセフが配給する毛布を求めて、暴風の被害を受けた人々であふれる3列のうち1列に並んでいた。
「地震の後何もかも失ってしまって、避難所へ移る他なかったの。」そう思い出しながら語るNoel夫人は4月に他の避難所からCarraduex避難所へ移ってきた。「もうすでに地震で全てを失ったというのに、また何もかも無くなっちゃったの」。
ボロボロになった首都にある他のキャンプ同様にCarradeux避難所も今や光景の一部となっている。人々は椅子や、8カ月間住居としていたテントの残骸脇の地面に座り込んでいた。
第二の悲劇
テントが無くなってしまって、夫人は少なくとも家族のため代わりの住居を早急に探さねばならない。ノエル一家は一時的に、既に6人の人々が暮らす近所の小さなテントで共同生活を送っている。
避難所の生活環境は暴風の前でさえ厳しかった。「十分な食べ物が無くて、それでもなんとかこどもたちに食べさせていかないといけないの。ありがたい事に助けてくれる友人も家族もいるわ。」とノエル夫人は話してくれた。
ポルトープランスのPetionville Golfキャンプにある避難所診療所では、暴風で壊れる前は、外来医療サービスを週に約1200人の患者に提供していた。ユニセフは診療所を再建し、医療キットを配給している。
「今回、初めてユニセフとともに活動していますが、医療サービスを復旧するに際の彼らの能率的な支援に感銘を受けました。」そう語ったのは避難所を運営するJenkins-Penn Haitian Relief Organizationの地域部長、Alastair Lamb氏である。
まだまだ残る課題
ユニセフは、72平方メートルのテントを2セットと6つのレクリエーションキットをパートナーであるAmerican Refugee CommitteeがTerrain Acraで運営する避難所にも送っている。ポルトープランスでは一万枚の毛布、1350個の医療キット、400世帯分のテントそれに多くの蚊帳やバケツが配給された。
「ほんの半時間の暴風雨でこのようなことになったのです。」とCarradeuxを訪れたユニセフのハイチ代表、Francoise Grullos-Ackermanは話す。
彼女は「このことからユニセフは予防と災害リスクの削減にあらゆるパートナーの方々と取り組む必要がある事が明確となった。」と付け加え、「ハリケーンの季節が今も近づいています、ですから私たちはともに全力でここにいる人々をもっと頑丈な建物に移すようあらゆる努力をせねばなりません。こどもたちの中には9カ月の間に二度、家族や親類を失った者もおります。とてもショックな事です。」
原文URL:reliefweb.int