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UNFPAは地震で被災した何千人もの妊婦が数ヶ月後に生命にかかわる合併症に直面すると警告している。

安全を保証するためにさらなる基金が必要
パキスタン、イスラマバード、2005.11.07
パキスタンの地震で被災した1万7000人もの妊婦が2ヶ月後に分娩予定である。統計によればその内1200人が深刻な合併症に直面し、400人が外科治療を必要とするということである。
UNFPA(国連人口基金)は、10月8日に発生した地震によるショック、トラウマ、厳しい生活状態、基本的な保険サービスや緊急な産科医療を受ける機会が非常に少ないなどの理由で、妊娠している女性や少女の健康と安全が危険にさらされていると警告している。
国連合同支援の一環として、UNFPAは地元当局がこのような状況に取り組むのを援助するため、清潔な出産キット、帝王切開手術キット、緊急援助物資、手術機材などを保健センターや国連の委託施設に提供している。
大きな被害を受けた北西国境地方のマンセラ(Mansehra)とパキスタン統治カシミール地方のムザファラバード(Muzaffarabad)の2地域で9台のUNFPA巡回診療車が、医療支援を続けている。この2週間でスタッフは1万人以上の患者を診療し、80人以上の分娩を介助した。分娩合併症の女性は女医に付き添われてヘリコプターでムザファラバードの病院に搬送され、健康な赤ちゃんを無事出産した。
しかしながら、UNFPAパキスタン代表、フランス・ドネイ医師(Dr.France Donnay)は、数ヵ月後に医療支援を必要とする多くの妊婦に十分な治療をするためにはさらなる基金が必要だと訴えている。UNFPAは国連合同人道支援アピールの一環として、周産期保健医療支援のために900万ドル、衛生キットのために100万ドルの寄付を要請している。
地震被災への対応が緊急支援から復興支援へとすすむに連れて、保健医療システムの復旧と地域の保健医療提供者への基本医療ケアの養成が緊急に必要である。大きな課題は女性医療スタッフと地域スタッフ不足である。UNFPAは機材の供給とスタッフ養成支援のためにより多くの基金を必要としている。
UNFPAパキスタン事務所は、タオル、ショール、せっけん、くし、脱脂綿がはいった10万個の衛生キットを用意している。このキットは地域保健医療提供者、UNFPA巡回診療サービスチームや国際NGO、地域NGOのスタッフによって女性や少女に配給される。
国連人道支援活動の一環としてUNFPAはマンセラ、ムザファラバード地方の電子地理情報データベースをイスラマバードの国連保健医療機関と共有している。このデータベースは地形、道路、人口密度の詳細な地図情報で、すべての医療施設と学校も記載されている。この情報は政府当局が数ヵ月後に計画している被災地域での保健医療サービスシステムの復興に役立てられる。
UNFPA(国連人口基金)は、すべての男性、女性、子供が健康な生活を送り、平等な機会を享受するための促進活動をしている国際開発機関である。   UNFPAは貧困をなくし、すべての妊娠を望まれたものとし、すべての出産を安全にし、すべての若者をエイズの恐怖から解放し、すべての女性と少女が尊厳と尊敬をもたれる為に、人口データを使って様々な国の政策と計画を支援する。
原文URL:
http://www.reliefweb.int
情報源: UNFPA
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