月別アーカイブ: 2007年3月

モザンビーク:援助を求める数千人からの緊急要請は3倍に上る

赤十字は先月モザンビークに被害を与えた洪水とサイクロン“FAVIO”による被災者への救助要請を
見直している。今後6ヶ月の間に11万7000人の被災者を援助する為に修正された援助要請は2060万
スイスフラン(1,690万USドル、1,280万ユーロ)に上る。当初2月16日に予定された750万スイスフラン
(560万USドル、430万ユーロ)からほぼ3倍の金額である。
モザンビークの災害はもはや重大ニュースではないが、多くの人々が全てを失い、緊急援助を
求めている。モザンビーク赤十字社の事務局長であるFernanda Teixeira氏によると復興には
時間がかかり、おそらく数ヶ月はかかると考えている。16万人以上の人々が洪水の被害を受け、
今も尚、約10万人が収容施設での生活をしており、一方で55,000人が再定住施設に住んでいる。
我々はまた、彼らの家の再建、生活の回復を援助しなければならない。
援助活動は洪水の被害を受けたSofala, Manica, Zambezia, Teteや、同じくサイクロンFavioにより
被災したInhambane, Sofara地域へ集中するだろう。
避難所への増大する援助依頼に応えて、修正援助要請によりモザンビーク赤十字社は23,000以上
の家族に防水シート、テント、敷布団、ジェリー缶、棒状の石鹸、蚊避けネットを供給することができる。
被災した人々の健康状態を改善し、水から感染する病気を防止する為に健康と衛生状態改善の
意識が高まっている。100万個の浄水キット(water-maker sachet)が配布される。また、約1,500の
トイレが建設される。家族達はなたや、ペンチ、ワイヤ、ローブ、農機具を含めた避難用具等の
復興生活用品を受け取ることになり、果樹の苗も配布される。
それら緊急援助を与える他に、今後は復興段階に重点が置かれる。2001年の洪水の経験により、
多くの人々はより安全で標高が高い地域へ再定住したが、未だ川沿いに農作物を耕していると
ジュネーブにある南アフリカ国際連盟のJohn Roche氏は説明している。今回、赤十字の
ボランティアにより、将来の災害による食糧不足の危機を減らす為、住民達の農作物をどのように
適切な場所へ移動させることができるかの助言をすることになると付け加えていた。
12月以来猛烈な雨がモザンビークを襲い、中央部、南部に大きな洪水をもたらした。2月22日、
政府は洪水による被災者を救助する為に奮闘している。モザンビークは非常に激しいサイクロン
”FAVIO”により、9人が死亡し、13万人以上が被災し、6,000軒の家屋、20,800ヘクタール分の
農作物が破壊された。中でもVilanculos, Inhassoro, Goburoでの被害が多かった。
情報源:国際赤十字・赤新月社連盟
原文URL:reliefweb.int
*著作権は情報源に帰属します

日本の衣料品チェーン・ユニクロがネパールの難民の顔に笑顔をもたらす

Beldangi One難民キャンプ、ネパール 3月1日(UNHCR)-
日本で人気のあるカジュアル衣料品チェーンのユニクロが東ネパールのこのキャンプの難民に
古着5万 枚を配布した。これらのリサイクル衣類は日本中にある700 以上のユニクロ販売店の
顧客によって集められたものだ。
「今回の寄付は本当に時期を得たものとなりました。難民、特に最も弱い立場にいる女性や子供の
生活にとって大きな助けとなるでしょう。」と、UNHCRのネパール代表・アブラハム アブラハム氏は
述べた。
難民事務所は先週末 Beldangi One で衣類の配布を手伝った。 Beldangi One はネパールにある
ブータンからの10万6,000人の難民を収容している7箇所のキャンプの1つである。
ユニクロの財務・法務担当副社長・新田幸弘氏を中心とした会社の代表者たちがUNHCRのスタッフと
ともに衣類の配布に当たった。著名な児童文学作家の森絵都さんも贈呈式に参加し、キャンプを
訪れた様子を本にする予定である。
「私たちはこの冬、子供たちの衣類が不足して大変困っています。子供たちやお年寄りは充分な
毛布や衣類が無いので夜間の寒さに苦しんでいるのです。」と、二人の娘と一緒に衣類を受け取る
ための列に並んでいたBhanu Maya Adhidari は言った。
別の難民はズボンをしっかりと握りしめながら、日本の皆さんに感謝していますと微笑んだ。 
「遠く離れた日本の人々が私たち難民を気づかってくれている、私たちは孤立しているわけじゃないと
知り、とてもうれしい。」と、彼は言った。
UNHCR は資金不足のためここ数年間難民に衣類を配布できなかったので、今回の寄付は特に
喜ばれた。「もし今回のタイムリーな寄付がなかったら、私たちはこの時期の大切な需要を満たすことはできなかった。そして私たちはユニクロと日本の皆さんに大変感謝しています。」と、UNHCRの
アブラハム氏は言いました。
先月、ユニクロの広報担当者が、「再利用可能な古着の回収はリサイクリングプログラムに拡大し
2001年以来ユニクロの顧客が店に持ち寄った古いフリースジャケットは34万 枚に達している」と
述べたと報道された。まだ再利用可能な衣類は難民に贈られ、残った物は断熱材や燃料として
再生されるだろう。
Yuki Moriya and Nini Gurung
In Beldabgi One Refugee Camp, Nepal
情報源:UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)
原文URL:reliefweb.int
*著作権は情報源に帰属します。