国連支援の武装解除試行パクティアで進行中

月曜日、パクティア州南東の首都ガルデズで行われた武装解除の儀式に続いて、元戦闘員であるSpingul氏は、友人たちとともに、伝統的なパクティア式ダンスを披露した。
「任意で銃を差し出すことができて幸せだ。今や戦争は終わったのだから、銃は要らない。」と、アフガニスタンの新しい始まりという名のプログラム(ANBM)のDDR(武装解除・動員解除・社会復帰)プロセスに参加する35歳の者は、GardezでIRINに話した。
「厳しい戦闘の世界に再び参加する必要がないことを願っている」と15年間戦闘に従事してきた彼は語った。動員解除され、社会復帰を遂げた今、大工となることを夢見ているとSpingul氏は話した。
「少なくとも私たちは生きるということの真の意味を知ることができるだろう」、満足げにうなずく友人たちにほほえみかけながら、彼は話した。
 パクティア州の武装解除はアフガニスタン北東部の北東クンドゥズ州に続く2つめの試行である10月21日に、千人の元戦闘員が武装解除・動員解除され、現在は日本が数百万ドル拠出し国連が支援するキャンペーンを通じて、社会復帰を行っている。
 ガルデズでは武器回収は11月9日に始まり、月曜日現在、合計595名が武装解除されたと国連は話す。「これまでは、我々は(ガルデズの)第3軍団第12師団、加えて他の諸大将(Gardezにおける軍分遺団の諸指揮官)のグループから兵士の武装解除を行ってきた。あと数日間続く。」と、ANBP報道官Jim Ociti はGardezでIRINに対し話した。
 来年の初夏に始まる予定である-元戦闘員10万人の本格的な武装解除-の前に、クンドゥズ州やパクティア州に加えて、4ヶ所で行われることとなっている、とocitiは話した。「クンドゥズ、ガルデズ(パクティア)マザリシャリフ(バルヒ)、パルワン(カブールl)カンダハール、そしてバーミアンの合計6州で6千人が武装解除される予定である。」と彼は話し、問題の多い北部都市マザリシャリフが次のターゲットで来月中には武装解除が行われる、と付け加えた。
ガルデズの第三軍団の指揮官 Gen Monir Mohammad Ludin、その州における軍でトップの人物であるが、彼は次のようにIRINに話した。
パクティアはすでに南西部の他州より安全であったが、動員解除によってその治安は更に強化されると語った。
「私はこの州内において、さらなる紛争が生じるとは考えていない。人々は戦争にうんざりしている。」と、三等大将は話した。人民のジルガ(会議)は治安を維持してきたし、そして軍分遺団が武装解除となっても治安に穴があく恐れはないと主張した。
「第三軍団には4200人がおり、4つの師団と他の小規模な分遺団があった。全員本格的DDRの時に、武装解除され、社会復帰する」と大将は話した。現在設立中のアフガン国軍が将来、全分遺団を引き継ぐかもしれないと付け加えた。
ANBPによれば、火曜日、武装解除された兵士が動員解除し始める。その間、文民としての生活に戻る過程を助けるため、各人は食糧、文民としての衣服といくらかの財政的援助を受ける。その後、元兵士は社会復帰し始め、その過程で彼らは選択肢から選ぶことになる。
「私たちは一定範囲の選択肢を提供している。農業、地雷除去、商業、賃金労働、職業訓練のような他の諸産業などの選択があり、またアフガン国軍や国家警察に加わりたい者にはその選択もある。」と、Ocitiは説明した。
月曜日の儀式の一部として、兵士らはGardezでパレードに参加した。その行進には、FM Mohammad Qasem Fahim国防大臣ら国防省の補佐が数名、-DDR努力への主要な援助国-日本とカナダの軍関係者や、ANBPの高官らが、参加していた。
戦車や対航空機ミサイル、ロケット推進式手榴弾、AK-47型突撃銃(アソールトライフル)、軽機関銃などの数種類の重装・軽装兵器が、Gardezで兵士より回集されたとANBPは話した。