アジア」カテゴリーアーカイブ

長期的視点でのハイチ再建

長期的視点でのハイチ再建
情報源:United Nations International Strategy for Disaster Reduction (ISDR)
2010/1/22
破壊的な地震がハイチを襲ってから1週間以上が経った。ハイチはこの規模の地震への備えはしていなかった。
UNISDRは、ハイチを災害に強い国へと変えていこうという活動を行う予定をしている。
減災への取り組みは、2005年に日本で行われたthe Hyogo Framework for Actionなどのようにすでに国際的に行われている。
ハイチ政府や他のパートナーとの協力のもと、病院や学校再建の際にはその構造やデザインにおいて減災への考えを取り入れながら、安全なハイチ再建の手助けを行っていく。このような減災への取り組みが、将来起こりうる災害から住民を守ることへの一番の方法であるとしている。
このように、長期的な視点からハイチの再建を考え、ハイチの安全と安心を確保していっている。

CWSによるハイチ地震レポート

CWSによるハイチ地震レポート 
情報源:Church World Service (CWS)
2010/1/22
状況:
CWSは、パートナー団体とともに支援を続けている。今は、地震から生き残った人たちが都市を離れて田舎や避難キャンプに移動しているので、その人々の支援に力を注ぎつつある。40万人が避難キャンプに移動すると予想されている。
CWSは、現地のニーズに応えるために救援物資を届けている。その内容は以下のようなものである。
・ 500枚のブランケット
・ 1,125セットの乳児ケアキット
・ 10,595個の衛生キット
・ 720個の歯磨き粉
・ 25個のバッテリー付き懐中電灯
などが第一回目の物資輸送で送られ、その後も同じように追加的に物資輸送が行われる予定である。
その他、Port-au-Princeから2時間離れた場所にあるキリスト教の学校には、初期治療や緊急治療のスペースが作られている。その定員は30名ほどしかないが、働いているスタッフによると、その病院で回復した患者がまたさらに怪我をして戻ってこようとするケースがあるらしい。彼らは、回復して都市に帰ってもそこには何も残っていないのである。
また、食料支援についても長期計画の焦点となっており、障害者や被害に遭った子どもたちへの支援に焦点を当てている。
他にも、障害者に対するリハビリや震災からの回復を目的としたプログラムも予定しており、それに向けてCWSはボランティアネットワークの強化を行っている。

CRSからの救援がハイチに到着

CRSからの救援がハイチに到着
情報源: Catholic Relief Services (CRS)
2010.1.15
CRSからの救援物資がハイチのPort-au-Princeに到着しようとしている。CRSは物資保管場所から食料や水などを提供準備しているところである。追加の救援物資もドミニカ共和国から運ばれてきている。
CRSは、支援額を2、500万ドルまで増加させようと計画しており、現状は、ニューヨークの野球チームやBill & Melinda Gates Foundationからの寄付を含め600万ドル以上をすでに受け取っている状況である。
すぐに追加救援物資である小麦やオイルが届くようになっており、すぐに配給する予定である。
近くのドミニカ共和国では、CRSが5万人分の食料パックを準備しているところで、そこにはビスケットやジュース、ソーセージやナッツ類など様々な食料が含まれている。また、水を蓄えられるコンテナや浄化剤、調理器具などの供給準備も進めている。

ハイチからの情報

ハイチからの情報
情報源:FoodfortheHungry
2010.1.15
7つの病院が崩壊していて、残りの病院で被災者の手当をしなければならないため、地震の直後から病院が定員オーバーの状況となっており、初期対応に使うようなガーゼなどの物資を使い切ってしまった。何千人もの人が負傷しているにもかかわらず、満足な治療が出来ない状況で、結果として亡くなってしまうケースも多い。アメリカ政府からの手助けが完全にストップしてしまってから、市民の恐怖は高まり、亡くなった人々は道端に放置されたままとなっている。

ハイチの地震被害状況♯4

ハイチの地震被害状況♯4
情報源:OCHA
2010.1.15
・ 物資運搬機能、交通手段がいまだに救援物資の運搬に大きな影響を与えている。被災者のニーズは、アクセスが可能になり始めるとともに、アセスメントが実行され、確認中である。
・ 住むところを失った人々は色々な場所に散らばっている。一時的な簡易住宅も早急に必要である。
・ 15の場所で救援物資の配給が行われており、WFPも13,000人のスタッフも、食料や水浄化剤などIOMから提供された救援物資を持って現地に到着する。
・ 26の救援隊が現地で動いているものの、今のところ追加の救援隊が配置される予定はないようである。

アフガニスタンの復興レポート ヘラートにいる麻薬配達人の子どもたち

アフガニスタンの復興レポート
ヘラートにいる麻薬配達人の子どもたち
情報源:IWPR
2009.12.17
アフガニスタンで三番目に大きな都市であるヘラートに何千人といるストリートチルドレンたちはが、麻薬配達人として働かされていることに対する問題意識は、それほど大きなものとして扱われていない。
13歳になる男の子は、麻薬中毒になっており、麻薬のディーラーについて働いている。現在、彼はハラートにある子どもの更正・教育センターにいる。
彼が麻薬配達を始めたきっかけは、彼が公園で寝ていると、ある男が近づいてきてこの袋を友達の家まで運んでくれたら10ドルあげると言われたことだった。
その男は、なぜ自分で運びたくないのかを男の子に言い訳し、2人でその友達の家の近くまでいって、男の子にその袋を持っていかせた。
僕は今までに何回かこの運びをしている。ある日、その男の家に連れていかれて、性的暴行を受けた。その後、その男は1,000アフガニを僕にくれたんだ。
性的暴行されたことは両親には言ってない。言っても、両親にできることは何もないから。
最後、男の子が麻酔薬をクライアントに持っていったときに、警察に捕まって、このセンターに連れてこられた。
ハラートにいて、これらの問題に取り組んでいる男性によると、子どもたちは麻薬密輸業者として働かせられていて、United Nationsの麻薬・犯罪事務所による統計では、ハラートには5万人の麻薬中毒者がいると示している。
ハラートの、人権委員会の代表者は、麻薬配達をさせられている子どもたちの多くが、同時に性的暴行も受けていると言っている。
イギリスを拠点としながら、戦争における子どもたちへのチャリティーを行っている団体の代表は、ストリートチルドレンとなっている子どもたちの家族の多くが難民となって近くの地域に逃げてきた人たちだった。
ストリートチルドレンの数は、ハラートで一万人にものぼっているが、その数は、日ごとに多くなっている。その原因は、治安の問題であったり、貧困や政治的な注視の欠如である。
ハラートの警察関係者は、これらの子どもたちを麻薬取引から離れさせるように、より良い協力体制を築いていくとしているが、それ以上の詳細については何も語られなかった。
麻薬配達の子どもたちに対する問題に、速急に取り組まなければ、この子どもたちがギャングを作るようになり、対処するのが難しくなっていまうという声もある。
現在でも、ハラートでは子どもたちが多く所属するギャングがいくつかあり、すりや盗難、売春などにも手を出している状況である。
子どもたちを逮捕するだけでは、この問題は解決しない。この問題の根元から解決しないといけないのである。
センターにいる12歳の男の子の話を聞くと、彼は麻薬の配達をしていたのではなく、父親に頼まれてアヘンを買っているときに警察に逮捕された。
彼の父親は、仕事を探しにイランに行ったが、二年後に帰ってきたときにはアヘン中毒になっており、今は働かずにずっと家にいて何もしていない。
僕が物乞いをして稼いだお金で、お父さんのためにアヘンを買っているときに警察に捕まったんだ。と彼は言っていた。
母親も、家政婦として働いて生計費を稼いでいるようである。
「僕は、学校にいかなきゃいけないことも、自分自身が学校を好きなこともわかっている。学校の先生になりたい。でも、僕は物乞いをしなきゃいけないんだ。お父さんが中毒になってしまったのは僕のせいじゃない。」

ホンジュラス地震の復興

ホンジュラス地震の復興
情報源:Action by Churches Together International (ACT)
2009/6/5
5月28日に発生した地震は、地形的にも災害のダメージを受けやすいホンジュラスを襲った。29日には、COPECOが速急な人的支援を行い、仮設シェルターや食料を提供した。一部の地域は学校を一時休校している。また、保健局は水不足の地域を中心に感染症が広がる恐れはないかモニタリングをしている。
ACTは、地方自治やインフラ復興の支援を行っており、さらに可能であれば他のパートナーとともにさらなるニーズに応えていきたいとしている。最も需要な支援は、住宅の修復や被災者の精神的サポートであるとして活動している。

イタリア震災難民の怒り

イタリア震災難民の怒り
情報源:Agence France-Presse (AFP)
2009/6/4
イタリア地震から2ヶ月経った今、この地震で震災難民となった人々から怒りの声があがってきている。
600人ほどの人々が、ヘルメットを被りながら警察官を押しのけて、いまだに危険区域とされているL’Aquilaに向けて「私たちの街を取り戻そう!」と叫びながら行進している。
人々は、市民保護局からコーヒーやコーラ、アルコールは刺激物であるとして禁止されている状態であり、市民は、このような生活は話が違うとして怒りの声を
Lあげたのである。
L’Aquilaは、いまだに震災から完全に復興しておらず、瓦礫が散乱していたり、建物も修復されていない。不満は、快適でないテント生活住民やすでに満杯になっている海岸沿いのホテル住民の間で広がっており、遅かれ早かれこの不満が制御不可能な状態となって爆発するだろうと言われている。
しかし、地元の消防団によると、この不満解消は難しく、L’Aquila住民が家に戻ることができるのは来春までかかるだろうと語っている。L’Aquilaの建物も、外側からは無傷に見えるが、内側は大きなダメージを受けており、街全体がいまだに危険な状態である。
にもかかわらず、イタリア首相はイタリアの団結力を示すためだとして、第8回目G8サミットをL’Aquilaのすぐ近くの軍隊施設で行うと発表している。イタリア首相は、以前までサミットを開いていたLa Maddalenaでサミットを行うとすれば30億ドルのお金がかかるため、そのお金を代わりにL’Aquila復興に使いたいと言っている。

パレスチナ人支援のためのフォーラム

パレスチナ人支援のためのフォーラム
情報源:United Nations General Assembly
2009/6/4
パレスチナ人の人権解放に関する国際的なフォーラムが今月の8,9日の2日間にわたりインドネシアのジャカルタで行われる。この議題は、2つの勢力の緊急緩和に関する国際的な意見一致の強化である。
この議会は、イスラエル-パレスチナにおける和平支援の達成に向けての国際的なアクションを広めていくためのもので、国際的にもよく知られている専門家や政府関係者、パレスチナ人やイスラエル人も参加している。
1日目では、‘パレスチナにおける和平問題に対する国際的な問題理解と解決努力’というタイトルが付けられ、8日の15時から開始予定で、パレスチナ解放機構のメンバーも参加している。ここでは、参加者間での議論が中心となる予定である。
2日目は、9日の10時開始予定で‘エルサレムにおける問題解決’について議論する。
15時からは、議題を‘イスラエル-パレスチナにおける永久的な和平構築へのアジア周辺国における支援’に移して議論され、17時半に終了予定である。
市民代表も、10日にはパレスチナ問題について議論に参加できる機会がある。午前中は、パレスチナの人々との市民社会における団結について議論し、午後にはこの問題における和平構築への国際的な支援について議論される。
全ての議論はメディアに公開されており、英語で行われる。

ホンジュラスでの地震発生

ホンジュラスでの地震発生
情報源:: International Federation of Red Cross And Red Crescent Societies (IFRC)
2009.5.28
2009年5月28日の夜中2時24分にマグニチュード7.1の地震がホンジュラスを襲った。17名が負傷し、少なくとも4名が亡くなったとの報告があった。ホンジュラスの赤十字が、早速この地震での被害状況を検証している。
ホンジュラス赤十字は、今のところは外部からの支援は必要ではなく、寄付などを募る予定はないと発表している。
家屋の崩壊は、一軒の家屋が崩壊し、15歳の男の子が亡くなったが、その他がひびが入る程度のもので、病院などは営業を続けている。
29日の発表では、COPECOによると北部では死者5名、負傷者10名、10軒の家屋が崩壊。他の情報では、死者6名、負傷者25名と発表しているところもあった。他にも、2つの橋が崩壊しており、公共施設も2つは被害に遭っているがいるが、他の教会やスタジアムといった施設は被害が少ない。
地下パイプの破損で、道路に大きな亀裂が入ったり、水漏れが起こっているところもある。