WHOがコレラと百日咳の発生を確認

カブール、9月18日(IRIN) アフガニスタン南部カンダハール州の国境地域にあるスピンボルダック地区におけるこの一週間のコレラ発生に関する未確認情報に続いて、世界保健機構(WHO)は35の発症例(7人の死亡)を確認したと述べた。「我々はここカブールの研究所で6つの症例を集め検査したところ、そのうちの4つがコレラの陽性と判明した。」とNational Emergency Health Assistant(EHA)の所長であるAssadullah Taqdeer博士は木曜日に首都カブールでIRINに語った。
WHOによるとコレラの発生は8月28日に起きたが今は沈静化しているという。「WHOと現地健康関連組織は、緊急コレラ対策センター(CTCs)をこの地域に立ち上げ、その発生の沈静化を図る。」とTaqdeerは述べ新たな死者は報告されていないことを付け加えた。
Taqdeerは、スピンボルダックのムラーバリ村で起きたコレラの発生は汚れた飲み水によるものだと言った。「あそこには安全な飲料水がないため人々は川の水の表面をすくって使っていることが問題である。」
今回の場合、発生はすぐに確認された。というのも今回初めてアフガニスタン国内の研究所で検査され、確認されたからである。「これまでは症例を外国へ送って検査していたが、6ヶ月前からカブール中央研究所がコレラ発生の検査を引き受けることができるようになった。」とTaqdeerは付け加えた。
WHOは北東のバダクシャン州のラグ地区における百日咳発生のいくつかの新しい症例も報告した。「8月中旬にバダクシャン州のラグ地区において百日咳が発生した。」EHAの所長は115の症例と12人の子供の死亡が報告されているとこれまで語った。
WHOはこの地域に緊急対応チームを送ったと述べた。「このチームは対応策を立て、薬を分配し、隣の地域に病気が拡大するのを防ぐための行動に乗り出す。」 
バダクシャンは山が多く隔離された州である。WHOによるとアクセスが悪いこと、資格のある保健従事者が現地で不足していることがもっとも深刻な問題の一つである、という。「主に保健分野の人材不足、アクセスの悪さや子供の栄養不足などが原因で、コレラがこの地方のコミュニティの村々で発生する危険がある。」とTaqdeerは強調した。
遠方のこの地域にとって、この一年で2度目の百日咳発生である。「昨年11月にはバダクシャンのダルワーズ地区とワハン地区で別の百日咳が発生した。」Taqdeerは事態が収まるまでに17人が死亡したと付け加えて述べた。
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