情報源:UNICEF
日付:2010/04/21
UNICEFは教室用テントと学用品を被災した子供たちに大急ぎで運んでいる
マグニチュード7.1の地震が中国北西部の結古という町の近くを襲い、学校に大きな被害を与えた。地元の教育当局は、郡の80%の小学校と、50%の中等学校が深刻な被害を受けたと見積もっている。教育当局の、通常授業を4月の終わりまでに再開するという目的を支援することを目指してUNICEFは昨日、150の学校用テントを被災地域に発送した。玉樹は、中国の最も貧しい郡の一つである。
結古町の50%の生徒が寮生で、郡の周辺部のエリアから郡の首都に、勉強のために送りこまれた生徒である。玉樹郡には22719人の生徒と、1086人の先生がいる。災害後の、子供達の早い学校への復帰は、彼らが心理社会的なストレスを克服するのを助ける重要なステップである。UNICEFの72平方メートルの教室テントは、7500人の生徒が勉強を再開する空間を供給する。UNICEFはまた、学用品キット、黒板や発電機、暖かい衣類やブーツ、羊毛の毛布などを、昼間の学校と寄宿制の学校のために送っている。
「この災害の後に、子供たちが授業を再開するのを援助するために、政府の強力な取り組みがなされているのがとても嬉しい。」UNICEFの中国代表で国連災害管理チームの議長であるYin Yin Newは言う。「私たちは教育当局と、子供たちが学び続けるのに必要とされる基本的なニーズすべてを供給できるように働いている。」
4月20日の時点で、地震の犠牲者の数は2064人の死者、175人の行方不明者、12315人の負傷者となっている。食糧と衣類と避難所の不足は、高い標高と凍りつくような気温と困難な道路事情と相まって、救援活動を複雑にし続けている。最近の降雪、強い風と、救援トラックの交通渋滞もまた、救援活動を妨げている。
捜索・救援活動が縮小するに従って、UNICEFはその援助活動を、地域・国家の当局と協調して行っている。子供たちのニーズを評価するのに最も良いからである。
食糧の供給もまた、被災地域では深刻な問題である。国連機関は、援助を協調するため共に働いている。栄養の摂取を増やすために、ビタミンやミネラルのサプリメントの包みが、WFPが若い子供たちに供給する主食と共にUNICEFから供給される。
現在、民事部の当局が、片親もしくは両親を地震で亡くした子供の数を特定しようとしている。地震によって失われた命のことを考え、また住宅、学校やコミュニティに受けた広範囲の被害を考えると、子供達や他の被害を受けやすい人々への心理的な苦悩は、憂慮すべき心配事だといえる。
UNICEFは子供と女性のための国家作業部会が、被災児童に一連の心理社会的援助を供給するための「Child Friendly Space子供に優しい空間」を設立するのを助ける。UNICEFは90~95%の子供と女性が、地震後にコミュニティにあるサービスのみで回復することができるが、5~10%の人がより専門的な処置を回復のために必要とすると発見した。即座に適切に、子供たちのコミュニティの心理社会的なニーズに応えることが、回復するための彼らの能力に長期的な結果を与える。
UNICEFについて
UNICEFは150以上の国と領域の現場で、子供たちがその幼児期から思春期まで、生き延び力強く成長するのを助ける。世界の最も大きな、途上国へのワクチンの供給者であるUNICEFは、子供たちの健康と栄養、良い水と衛生環境、全ての少年少女への質の良い教育をサポートし、子供たちを暴力・搾取・AIDSから守る。UNICEFは全て、個人・企業・基金・政府からの自発的な寄付によって資金を得ている。
原文URL:reliefweb.int