地震と津波で大破したチリの周辺地域へワールドビジョンが食料や物資を配給
情報源:World Vision
日付:2010/03/04
先週土曜日、マグニチュード8.8の地震とそれによってもたらされた津波によって大きな被害を受けた町に、昨日からワールドビジョンのスタッフは食料と救援物資を届け始めた。
火曜日の調査に従って、クリスチャンの人道組織のスタッフが、水、食料、毛布、おむつ、そして他の幼児用品をDichatoの町で配った。この町はコンセプシオンの北約40マイルにあり、二度の災害でひどく破壊された。
「Dichatoには何も、まったく何もない。」とワールドビジョンのチリ情報管理者のPaula Saezは語った。「被害状況は信じられないものだ。なぜなら、一回目は地震で二回目は津波で、二度も災害に襲われたのだから。いたるところに死骸がある:死んだ犬が道に,ちりやごみにまみれて。これは破滅的なことだ。」
町で住民が清潔な水を得られるところは一ヶ所だけで、チリ軍や消防隊員が地域住民に水を配っていたと調査チームは報告した。
ワールドビジョンは追加の食料、水、おむつ、幼児用品を積んだ追加のトラックを今日サンチアゴから出し、今週末にはDichatoとコンセプシオンから25マイル離れたLotaで配給する。
「ここでは人々はあらゆる物が必要だ。シェルター、衣服、食料。すべてのものが津波に持ち去られるか壊れるかしてしまった。」とSaezは言った。
「私はどんな人にもこのような目にはあってほしくない。」とDichatoの住民であるHans Guzmanはワールドビジョンの支援ワーカーに語った。
Guzmanは地震が起きた時祖母と一緒に暮らしていた。津波から逃げて走っている時、彼は後ろを走っていた女性の手をつかもうとしたが、波が彼女を連れ去ってしまい、その女性は姿を消した。GuzmanはTalchaunoにいる姉や母のところにたどり着くことはできなかったが、彼と祖母は助かった。
ワールドビジョンのスタッフはさらなる津波を恐れて丘の上に避難している住民達のニーズを調査しているところである。
またワールドビジョンはDichato に子供の仲良し広場(Child-Friendly Spaces)を作る準備をしている。ここは子供達が適切に行動できるように作られ指導される環境で音楽や劇やゲームといった活動を楽しむことができるような場所である。
最初の子供仲良し広場はDichato の5才以下の子供300人を対象にする。追加の場所はより年長の子供を対象にする予定である。
原文URL:reliefweb.int