地震の大被害を受けたハイチを襲った雨と洪水、死者13人
情報源:Reuters
日付:2010/03/01
ハイチでは先週末にかけて洪水と土砂崩れによって少なくとも13人の死者が出て、1月12日の地震の生存者がおかれている危うい状況に対する恐怖が増している、と政府高官や支援者達は月曜に述べた。
地震で壊滅的になった首都ポルトープランスから100マイル(160㎞)西方で南部の沿岸にある国内3番目の港町であるLes Cayesでは、豪雨が町を襲ったことによって引き起こされた洪水で4人が亡くなったとハイチの市民保護機関は言った。
「ある場所では人々は家の屋根に上らなければならなかった。Les Cayesの60%が水に浸かった。」とこの地方の政府代議士であるJoseph Yves-Marie AubungはReuters に語った。
さらに、近くのCavaillonでは4人、Saint Louis du Sudで4人、Aquinで1人が亡くなったと市民保護機関は述べた。そして3人が行方不明、約3,500人が家から避難していたとつけ加えた。
1月12日のハイチ地震は、人口の密集しているポルトープランスやその周辺の町の大部分を大破させたが、西半球の最も貧しい州であるカリブ海の国の南部や西部の町も被害を受けた。
現代における世界中の自然災害の中で最悪のものだと述べる専門家もいるが、死者は30万人にのぼり、100万人以上が家を失ったままだとハイチ政府は言っている。
今年も雨期の始まりは3月に訪れ、洪水や土砂崩れの危険が増し、国際的な救援活動が急がれている。それは首都や他の町で路上や空き地にキャンプしている何十万もの被災者の避難シェルターの状態をよくするというものである。
週末の雨は被災者のキャンプを水浸しにした。
国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)は避難シェルターの改善の調整をしているが、130万人の家を失った人々や移住者の約40%はこれまでのところ防水シートやテントやシェルター用の工具一式を受け取っていた。しかしまだ多くの被災者は雨や洪水に弱く壊れやすい手作りのテントや小屋で避難生活をしていた。
「2008年のハリケーン以降我々が始めていたとても重要な災害に対する備えの努力をより拡大し適切なものとしなければならないだろうということをLesCayesの早い時期の洪水ははっきりと思い起こさせた。」とポルトープランスでIFRCの指揮をとるIain Logan は述べた。
政府によると、2008年にこの貧困化した国をかき乱した破壊的なハリケーンで約3,000人が亡くなったという。大西洋のハリケーンのシーズンは6月1日に始まる。
「我々は、悲惨な地震、雨期、ハリケーンのシーズンと次々立て続けに起こるほとんど類のない一連の状況に直面している。」とLoganは言った。
原文URL:reliefweb.int