日本企業が中国地震被災地に飲料水を提供

Source: Deutsche Presse Agentur (DPA)
2008年7月22日
―東京DPA
日本の水システム企業「ウェルシィ」は、今週初めにも中国の地震被災者に飲料水を提供する予定だ。ウェルシィは中国で救援サービスを行う数少ない私企業の一つになりそうだ。
 ウェルシィは成都から北東約150㎞離れたMiyanyangの仮設住宅に住む1500人の人々のために井戸水浄化システムの設置を完了した。マグニチュード8の地震で強制退去させられた6万人の人々に飲料水を提供するためである。
ウェルシィによると、日本企業が最初に水のサービスを申し出た時、四川省政府は日本の技術的なものが地域に入ってくることを拒否したという。
 しかし徐々にシステムを設置することを受け入れてもらえるようになった。
 
 ウェルシイは6月初め、水質をテストするために避難所地域にリサーチチームを送った。
 「地震はしばしば自然の水供給を絶ち切ってしまい、人々はフィルターにかけられてない飲料水が病気を蔓延させるのではないかと恐れるようになる。」と、ウェルシィの社長福田章一氏は言う。
 福田氏はその地域を訪れた際、避難所の近くに衛生状況について警告を発する特大のバナーや旗に気づいた。
 福田氏は2007年7月の新潟の地震の際にも、地震直後に井戸水浄化システムを新潟政府に提供している。
 ウェルシィによると、井戸水システムは日本の病院・学校やその他の施設で幅広く使われている。地震の時であっても水資源を確保する事ができるからだという。
 福田氏は「中国で荒廃してしまった地域の被害は相当なものだろう。美味しい水を飲むことで被災者の方が多々健康やエネルギーを取り戻してくれることを祈っています。」と言った。