バグダッド、2007年7月18日(IRIN)-2003年まで、Salwa Khatab Omarは、2人の運転
手によって運転される車を乗り回し、バグダッドの彼女の家の隣のトレーラーハウスに住む、少なくとも
3人の守衛によって、付き添われていた。彼女は、多くの責任もなく、なかなかよい生活をしていた。
しかしながら、2003年、アメリカが率いている侵略以来、元陸軍長官の妻であるSalwaは、自分が
ほとんどすべての責任を負っていると気付いた。
私の夫は、他の前政権職員のように狙われる恐れのために、まったく家を出る事ができない、と4人の
母である、51歳のKhatabは言った。
“以前にはないように、私達は、他の家事を行うのに付け加えて、私達の息子や娘と、学校や大学へ
一緒に付き添っていかなければならない”とKhatabは言った。彼女は、彼らは家を離れなければなら
ず、だれも父親と彼の経歴を知らない場所へ、家を借りて移らなければならない“と言った。
イラクの男たちは、伝統的に一家の担い手である一方、ほとんどの女性が、家の中の他の仕事の面
倒を見る。
しかしながら、イラクの絶え間ない、とくに、男性に対して脅威を与えている暴動は、女性に、より多く
の家庭の責任を負うことを強いる。-“性役割交換”と呼ばれる現象と、専門家たちは言う。
“妻が働き、家族を養っている間、家で座っているだけの男性を私達の社会では尊敬しない”とバグダ
ッド大学の家族と子供の問題の研究者Nasser Muhssinは言った。“この現象は、絶対に父親の
役割を弱くし、父親に対する子供たちの尊敬を減らしてしまう家庭も現れるでしょう。それは、既に、
荒廃した社会に、悪影響を与えるでしょう”とMuhssinは付け加えた。
暴動で、主に男性が殺された。
2006年2月、バグダッド北部の、シーア派にあがめられている寺院の金のドームが、爆破された時
以来、イラクの2つの有名なイスラムの宗派は、宗派間の殺人の悪循環に突入した。
重視されているイギリスの医療ジャーナルによって、昨年出版された研究、Lancetは、イラクでの暴
動に関連した死91%が、男性達であることを発見した。
物議を醸しているのが、イラクの世帯に基づく研究で―実際に死体数を数えたわけではないが―約6
55,000人のイラク人がイラクでの3年間の衝突で亡くなったと主張している。死傷者数の見積もり
が、他の独立した統計と比べると、10倍以上である。
女性が死亡した親類の死体を集めている
2週間前、36歳の主婦で、4人母親であるFawziya Ibrahim Mohammedは、彼女は、バグ
ダッド都心の、主要な死体保管所に、彼女の兄と2人のいとこの死体を求めるために、行かねばなら
なかったとき、恐ろしい体験をした。“3人は、絶対にシーア派の市民軍によって誘拐され、殺されたの
であろう”と彼女は言った。
3人は、伝えられるところによると、南部バグダッドの、シーア派が優位を占める警察のゲリラ隊員によ
って要員を配置された検問所で拉致された。そして、過激派で、多くの殺人を非難されている聖職
者Muqtada al-Sadrに忠誠を尽くすal-Mahdi軍に引き渡された。
彼らの、弾丸で穴だらけになった死体は、足と手を縛られた状態で、翌日、道に捨てられているのが
見つかった。彼らが激しく苦しめられた痕があった。
“彼ら(シーア派の民兵)は、スンニ派の男達が死体を回収するとき、彼らをまた誘拐するために、死体
保管所の近くに、いつもいる。私達は男たちをこれ以上失いたくない。そして、それが、私が危険を冒
す理由である。私は1人で行くのは初めてだったけれど。”
反対に、シーア派の男たちは、誘拐されたり、殺されたりしないように、スンニ派市民軍が 活動的で
ある、スンニ派の優勢な地域を通って行くことをやめた。
先月、Abdul-Zahra Nassir Jumaaは、シーア派がいつも彼らの死体を埋めている場所であ
る、バグダッドから、約200キロメートル南のNajaf南部の町へ,彼の息子の葬儀行列に、行くことが
できなかった。
“バグダッド南部のスンニ派が優勢な地域、スンニ派の市民軍がシーア派の男たちを、誘拐したり、す
ぐに打ち首にしたりする場所を通過しなければならなかったから、私達は、スンニ派の運転手と共に、
女性たちだけを送った“と、55歳のシーア派の老いた父親、Jumaaは言った。
Muhssinは言った。-多くの男たちは、国から逃げた。または、家や刑務所で、人目につかないように
している。それにより、より多くの責任が、未来には、女性たちに移行されるでしょう。
もし、安全状態が悪化することが続いたら、私達は、タクシーやトラックの運転手として、働く女性たち
を見るでしょう。彼女らの多くは、店や技術者、機械工として働くでしょう。
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