モザンビーク中央部では、数千人もの洪水による被害者が避難キャンプへ流れ込み、
救援活動に支障を起こし、食糧危機への不安感につながっていると当局担当者が
月曜日に語った。
ザンベジ川やその支流では、数週間の大雨により激しい洪水が発生し、中央部の
4つの州において家屋や橋、家畜、農作物等が流された。
洪水により約17万人の人々が難民となり、少なくとも45人が死亡した。
2000-2001年の洪水以来最大規模の洪水が旧ポルトガル領を襲ったのだ。
月曜日、救援隊員は急増する避難民に食糧と新鮮な水を供給する為に奮闘していた。
赤十字や他機関により設立された一時避難所には一日当たり約2,000人もの避難民が
集まってくる。モザンビーク国立災害対策所の次長であるJoao Ribeiro氏は、食糧はまだ
あるが十分ではないと語った。
粗末な生活環境
Ribeiro氏は避難所の衛生状態はトイレの不足により非常に悪化しており、避難所に住む
5万人にのぼる避難民はコレラや赤痢の発生に怯えていると言う。
しかしながら、モザンビークのArmando Guebuza大統領は、救援活動は滞りなく進んでおり、
政府がより広範な救援依頼をする必要はないと語っている。大統領は状況を変える手伝いを
してくれる国際機関に対して宣言している訳ではないが、我々は正しい方向に進んでいると述べた。
大統領は月曜以前に、洪水による被害が激しいザンベジ渓谷へ向かって出発した。
南アフリカとEUによる救援宣言
国連食糧計画(WFP)は既に被災した地方に食糧の配給を行っている。
隣国の南アフリカと欧州連合(EU)もまた、救援活動の申し入れをしている。
今週、南アフリカはモザンビークに2機のヘリコプターと移動式の浄水装置を送り、
野戦病院を設立し、さらに雨や風に強いテントを設けることに貢献した。
しかし、救援隊員によると1991年に終わった16年続いた国内戦争後いまだ再建中の
モザンビークのひどい道路事情により避難民への救援活動は困難を極めている。
さらに、来週の雨により避難民への食糧、水の供給活動は困難になる。
3月はモザンビークでは最も雨が多い季節にあたる。
“FAVIO”損害調査
CaiaにあるWFP緊急援助調整役のPeter Rodrigues氏は、多くの地域では未だ困難な
生活を送っており、新たな災害が発生している地域もあると述べた。
避難民が広がっていることが救援活動をさらに困難にしているという難題がある。
南モザンビークでは当局が木曜日に上陸した風速270Kphの勢力を保持した
サイクロン“ Favio”による被害を調査していた。そのサイクロンは海岸沿いを遅い、
建物を倒壊させ、木々もなぎ倒し、Vilanculos近郊では5人の死者が出た。
情報源:Mozambique News Agency
reliefweb.int
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