アフガニスタン:国連は憲法草案公布を歓迎

アフガニスタンは民主主義へ向けてまた一歩前進した、と同国のUNAMA(国連アフガニスタン支援ミッション)は今日発表した。
UNAMAのスポークスマンDavid Singh氏は、この公布を1年以上におよぶ尽力の産物であると賞賛し、草案は終局的に戦争で荒廃した国における国家の団結と法の支配を強化することになるだろう、と述べた。
「草案は多くの重要で複雑な問題に関してアフガニスタン国民の考えを反映する為に真剣な試みを映し出している。すなわち、個人の権利と自由、本質、統治のあり方、中央政府と地方行政機関それぞれの権力、全国民の平等、イスラム教の役割、アフガニスタンに存在する言語や宗派の地位、などである。」とSingh氏はカブールでの会見で述べた。
草案は首都で5週間後に開かれるロヤジルガ(国民大会議)の会議でその有効性を試される、と彼は言った。そのためこの5週間、草案は討論のために国中に配付されている。
委員会で練られた憲法草案については既に政府内での詳細な討論と同様に、全国で市民協議というプロセスも経てきた。
Singh氏はこれからやるべき事はたくさんある、と釘をさした。「他国の憲法と同じく、アフガニスタン憲法は根本的な問題に取り組んでおり、そうした問題に対する国民の意見は様々だ(必ずしも一致していない)。ロヤジルガ(国民大会議)での成功はリーダーシップと寛容と譲歩の精神が要求される。」と彼は言う。
Singh氏は、アフガニスタン国民が自ら熱望する国家統合のしるしを現すような憲法を採択するにあたって、国連の支援を誓約した。
そして憲法協議事務局局長のFarooq Wardak氏は記者会見で、アフガニスタン国民に草案を配付する為の努力を述べた。「これまで、我々は7000部の公式コピーを作成してきた。」と彼は述べ、様々な形式で追加の10万部以上のコピーを配布する為の計画もある、と付け加えた。
Wardak氏は草案に対するこれまでの反応について質問されると、広範囲に渡る賞賛があった、と述べた。同時に、いくつかの消極的見解や君主制復帰の支持者や連邦主義を支持する他の人々から疑問が挙げられたと述べた。
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