No.18「トルコに住む日本人として考える②」

トルコ・シリア地震の初動調査に同行・ご協力いただいたネブシェヒル大学日本語学科専任講師の藤本憲志さん(のりさん)からのレポート第2弾です。今回、日本語学科の教え子のオーズハンさん、ウムートさんにも通訳ボランティアとしてご協力いただきました。

*********************
「トルコに住む日本人として考える② CODEの吉椿さん、植田さんのサポーターとして見たトルコ大震災の現場」
トルコの日本語教師として

大学は冬休みで、わたしはCODEの吉椿さんらと、二人のネヴシェヒル大学の学生通訳ボランティアと同行した。しかしながら、彼らの日本語は通訳としては少々頼りなく、当初はとてもぎこちなかった吉椿さんとの会話であった。
しかしここでも吉椿さんの人間力が発揮され、日を追うごとに吉椿さんとの距離が縮まっていき、コミュニケーションが取れていく様子が見て取れた。
ガジアンテップで合流後二日もするとお互い「ヨシさん(吉椿さん)」「オーちゃん・ウムちゃん」と呼び合う関係になっていった。そしてヌルダの市長との重要な会談では自ら事前に吉椿さんと予行演習をするなど、かなり積極的に関わる姿がみられた。

聞くと、夜には二人で専門用語などをピックアップし、予習や復習をしていたという。彼らには申し訳ないが、正直、大学の授業の中ではほとんど見られなかった姿だ。そこには、この状況をトルコ人として何とかしたいという強い思いを感じた。
そして日に日に彼らの日本語能力が飛躍的に向上し、逞しく成長していく様子に日本語教師としてとても驚かされた。
当初は自身の日本語能力からボランティアをかなり逡巡していた彼らだが、ボランティアが終わるころには「次に日本語通訳のボランティアがあれば積極的に参加したい」と頼もしいひとことを聞くに至った。

我々は支援に行き、被災者の皆さんの笑顔と会える貴重な経験と共に、結局被災者のみなさんから、わたしも含めそれぞれ何物にも代えがたい大きな「ギフト」をいただいた1週間でもあった。
(続く)

**********
救援募金にご協力下さい。ご寄付はこちらからお願いいたします。
※通信欄に支援先をご記入ください(例:トルコ・シリア)。

★クレジットカード
こちらのページからご寄付いただけます。
https://code-jp.org/donation/

★郵便振替
郵便振替:00930-0-330579
口座名義:CODE

★ゆうちょ銀行
支店番号:〇九九店
店番:099
口座番号:0330579(当座)
口座名義:CODE(コード)
※口座名義をカタカナで指定されている場合は名義人に「コード」とご記入ください。

★近畿労働金庫
支店名:神戸支店
支店番号:642
口座番号:8881040(普通)
口座名義:CODE海外災害援助市民センター

※募金全体の25%を上限として事務局運営・管理費に充てさせていただきます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)