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ネパール地震救援ニュースNo.20

これまでの現地レポートにもありますが、地震後の最大の課題は、モンスーン期が迫ってきているため、地震で家を失くした人たちの「住居」の手当てが課題のようですが、政府の支援のバラつきや、地理的環境からNGOの支援のバラつきが当面の問題として浮かび上がっています。(事務局)

<現地レポート 8>

先遣隊の二人は、昨日現地のカウンターパートナーの一つ、Transformation Nepalのロメスさん、Shanti NepalのIndraさんとSalyantra村Siketar地区へ入りました。カトマンズから車で2時間半Dhadingbesiから4WDに乗り換えさらに山道を2時間半という厳しい工程でした。

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○Dhading郡 Salyantar村 Siketar地区でのヒアリング

・この村では23人が亡くなった。この地区で亡くなったのが4人。お話を聴かせていただいた方の息子も亡くなった。この村には127家族、400~500人が住んでいる。

・民族はネワール族が60%、バフン族が40%。

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・シンドパルチョークは中国との国境もあって支援も来るが、ここには来ない。

・小さい地震はこれまでにもあった。地震後、この村では地面や畑にヒビが入っている所も多く、地滑りがたびたび発生している。

・今回の地震で学校(小学校、中学校)、病院やコミュニティセンターもヒビが入っており、修理しなければいけない。学校はヒビが入っており使えない状態。現在、子どもたちは学校に行っていない。

・村の病院にはスタッフが派遣されており、地震後にはこの地区で診療も行っている。

・政府は5日目で学校を再開と言っていたが、まだ再開していない、今後、テントで仮設学校を作り、授業を行う予定。

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・地震が発生したときには新しく作った廟のオープニングセレモニーを行っていたため村の多くの住民が集まって外に出ていた。

・防災に関する避難訓練などは行ったことはない。学校やテレビなどで机の下に隠れるなどは聞いたことはあった。

・飲み水はパイプラインで村に引いている。村の人が少しずつお金を出し合ってきれいな水を引き入れるタンクを作ったが、地震で壊れてしまった。

・村の多くは農民、特にコメ作り。ただしこれは自分たちで食べるため。多くは海外などに出稼ぎに行き、ドライバーをしている人もいる。

・村の人は生活物資を近郊のArkhett Bazar(Gorkha郡)まで買いに行く。

・仮設住宅のための石も木も十分にあるが、仮設を作ってもそんなに長く住めない。

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・家を新たに建てるには60万~70万ルピーが必要。家の材料は車で2時間のDhadingbesiまで買いに行く。

・もうすぐ雨期が来てモンスーンがやってくる。家がないのでシェルター(仮設)が必要。

・乾燥して、灌漑用水がないので雨に頼るしかない。それが一番の問題だ。

・多くの家が築30年。一部20年くらいのものもある。全て同じ建て方をしている。

・この村にはChild Club、Youth Club、Mother’s group などのコミュニティグループがあるがミーティングなども行っておらず、あまり積極的に活動はしていない。今後、復活するだろう。

・村で物事を決める際は、みんなで集まって話すが、学校、病院などの公共施設の建設などの場合、9~11人ぐらいの小グループで話し合い、データーをとって政府に申請する。

・この村も元々の問題(教育、仕事、病院など)は、全てが不十分。      (以上)

ネパール地震救援ニュースNo.19

吉椿、上野は、昨日カトマンズ郊外のKirtipurのGamcha村、TauDaha村を訪問しました。

<現地レポート7>
カトマンズの郊外、Kirtipurの町から南西へ小高い丘を上がったところにGamucha村はありました。120世帯、約600人のこの村は、周辺に比 べると赤レンガの組積造の古い家屋が多く、地震によって大きな被害を受けていました。このあたりの家屋は30~40年ほど前に建てられたものが多く、じっ くり見ていくと、倒壊した家屋の壁の一階と二階のレンガの色が違うことに気づきました。1階部分は灰色の日干しレンガで、2階部分は赤い焼きレンガになっ ていました。

日干しの上に焼き
住民の方に聞いてみると、最初に一階を建て、後に二階を建て増ししたそうです。軽い日干しレンガの上に重い焼きレンガが乗っている不安定な構 造になっていました。また、倒壊した家屋から救出された女性の家は、建て増ししたと思われる2階部分に重いコンクリートスレートが乗っていました。他に も、分厚い壁の中にもう一つ壁がある家屋もあり、古い日干しレンガの外側に焼きレンガで新たに覆ったようです。ネパールの古い家屋は、上に、横に、外に 「継ぎ足し」してできていました。大家族で一緒に暮らすネパールでは、子供が成人すると家を分け与えるという習慣の意味がよくわかりました。現在、被災者の人たちは倒壊した自宅のそばで、トタンや竹を使った仮設の住宅で間もなく来る雨期の備えようとしていました。(吉椿)
竹の仮設
Kirtipur、Gamcha村の避難テントでのヒアリング
KirtiprのGamcha村で家を失い、テントで暮らすMさんからお話を聴かせていただきました。地震後、半分が崩れた家の側で竹の骨組みにビニールを被せただけの簡素なテントでMさんご家族を含め、3、4家族、18人で生活しているそうです。「水も食べ物も今のところは十分に届いてはいるが、何よりも家がないことが問題。雨期にこのテントでは心配。」と降りはじめた雨の中で不安を口にしていました。この村では支援に来たNGOにより仮設住宅が建て始められています。(上野)
コンクリートスレート
Tau Daha村でのヒアリング
Tau Daha村で被災をした60代の女性にお話を聴きました。問題なく建っている家も多いため、一見被害を受けている様には見えないTau Daha村 ですが、畑のあぜ道を抜けていくと片側が大きく崩れた女性の家があります。現在、女性は隣に住む方の家の一室を間借りして家族で生活しています。壊れた家 は大通りからは目につかないため支援は来ておらず、「家の畑で取れるトウモロコシなどを食べて生活している。」と言います。畑の農作物が災害時には大切な ライフラインとなっています。女性は今後について「政府の支援が来ないことには家を再建することができない。」と語ります。(上野)
仮設3
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ネパール地震救援ニュースNo.18

吉椿と上野は昨日、日本で旅行社をしているシェルパ族のラクパ・シェルパさんとカトマンズで合流し、お話を聞かせて頂きました。今日の現地レポートは、ラクパさんからのヒアリング内容をお伝えします。日本の新聞報道でも伝えられていますが、まだまだ支援の届いていない山間部の村々があるようです。

<現地レポート6>

ラクパさんは、震災前からベルギーのNGOと連携し、102名の子ども支援をしていたのですが、ラクパさんが子どもたちの住まいとして提供していた建物が今回の地震で壊れ、住めなくなりました。子どもたちは、無事であった何軒かの家々に分散して一時預かってもらい生活をしています。子どもたちには里親がペアリングされているそうです。一方、ラクパさんは、カトマンズ市内にあるシェルパ・コミュニティ(メンバー約1500人)に加わっており、同コミュニティが、最も被害の大きいとされるシンドゥパルチョークのGolche(ゴルチェ)に知り合いがいて、支援をしています。シェルパ・コミュニティは、年に1回コミュニティのメンバーが集まり、報告、話し合いを行い、またコミュニティメンバーは村の医療機関での割引がある。検査は無料。

 

◎以下ヒアリングの内容

・Golche(ゴルチェ)には二人を派遣して調査中。ここのある地区では、トタンを運んで50~60人が入れる仮設を作ることを計画している。

・シェルパコミュニティはシンドパルチョークのListikotにある、車道から2日歩いた所にあるニシティ村の被害が大きいとGolcheの人から聞いた。いくつかの民族がいる。今入るにはヘリで行くしかない。支援が何もない。

・シンドパルチョークのGolche付近から中国国境への幹線道路は危険で道も悪くなっている。2人もバイクで現地へ向かっている。元々、道が悪い。

・車で行けるところはネパール・外国の支援チームや団体の支援が入っているので、車の入れないところの支援が必要。

・Golcheは幹線道路から歩いて3時間で物資支援が届いている。道路まで村の人に来てもらい、物資を一緒に運んでいる。

・Listikotにヘリで行くためには3、4人で20万ルピーかかる。1回に3.5tの物資を運ぶ場合、さらに高くなる。

*地元のGudel村について

・この村のある郡は東の端なので政府はなにもしてくれない。村にはシェルパ族よりもライ族が多い。

・Gudel村では物資や890世帯の各世帯に被害に応じて最大5000ルピーの義捐金の支援を考えている。

・シェルパコミュニティのメンバーのほとんどはカトマンズに家を借りており、Gudel村に家を持つ。村にはもともと電気がない。

・メンバーのほとんどがカトマンズでトレッキングなど観光の仕事をしている。この1か月はキャンセルばかりだが9、10月には元に戻ると思う。

・シェルパコミュニティで国にプッシュして発電機を村に導入した。村人がそれぞれ3~5万ルピー出しあい設置している。

・住まいは石積みのチベット式で、石積みの壁に泥を塗ったトタン屋根という家屋も少なくない。村の家々は倒壊はしていないが、亀裂が入って住めない家屋も多い。

・シェルパコミュニティのメンバーの中で、家が崩れたのは5、6軒であったが、村から3時間のところにあるMaure村は36軒の家にうち数軒しか残っていない。食糧を家とともに失い、支援もまだ来ていない。

・村がもともと抱えていた大きな問題としては、医者や薬を取り扱う人がほとんどいないということ。現在は政府の派遣で看護師が2人、さらにシェルパコミュニティからの雇用で看護師が1人村に来てもらっている。看護師は1万9000ルピーで雇っている。

・薬が足りておらず、現在は看護師が送ってきた必要な薬のリストに応じてカトマンズから送っている。

・村の人は農業を行っている。2600~3000mの高地であるためコメは作れず、ジャガイモやトウモロコシを作り、村人が消費している。作物は売るところがない。

・村には商店がなく、塩などを買いに行く場合は1週間かけてルクラやナムチェバザールまで買いに行く。服などはカトマンズまで買いに行くこともある。

・昔からあるゴンパ(寺)などがだんだんと崩れてきており、修復するのにお金がかかる。

・森がたくさんあり、自然が多い。しかし家を建てるために木を伐採するには一本一本申請して税金を払わなければいけないが、学校など村のものを建てる場合はコミュニティの判断で伐採することができる。

・観光地ではない場所には支援はこない。ランタン(雪崩で多くの人が亡くなった場所)などの有名な観光地には続々と支援が集まる。

・観光客がヒマラヤへ向かう際に村に立ち寄るということはない。観光地にすることも考えて、村に空港を作るために土地を寄付、買い取りしている。飛行機が飛ばないことも多いルクラ空港の代わりに飛行場の誘致を行っている。

・シェルパコミュニティで村に橋を作るということも行っており、その際にはカトマンズで橋を作り、村まで運んだ。

・ヤクを飼う人はいるが、少ない。ヤクは4万ルピーだが、トラなどに襲われるリスクがある。メスが少し高い。

・16歳でエベレスト登頂に成功した女性は今回集まっていただいたメンバーの方の娘。

・村にはアメリカ人の支援によって12年前に40万ルピーで建てた学校があるが今回の地震で大きく崩れてしまった。トタンと石でできている。学校を再建する場合、今では40万ルピーではできない。

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ネパール地震救援ニュースNo.17

吉椿と上野は、被害が最も甚大なシンドルパルチョーク郡に向かい、調査を行っています。
テント村で
現地レポート5〜シンドパルチョークの被災地へ〜
被 害の甚大なシンドパルチョークの中でも、中国との国境に近いBarthabiseが深刻だという情報を現地のNGOから入手し、カトマンズから北東へ約2 時間半の山道のアップダウンを繰り返し、現地へ向かいました。Barthabiseの数キロ手前あたりから家屋の被害目立ち始めます。これまでに行った Nuwakotととはまた少し違う住宅もあり、日本の瓦屋根のような軽い板のようなもので葺いた屋根と赤煉瓦の壁に木製の窓枠で支えられている古い住宅も ありました。ここでも組積造の住宅の多くが被害を受けているのですが、ある事に気づきました。それは、被害を受けた組積造の住宅で崩壊しているのは、住宅 の向きにかかわらずほとんどが側面や正面との接合部で、木製の窓枠や玄関のある正面はまったく被害を受けていないのです。これは木で組んだ構造がそうさせ たのかもしれません。専門家の先生のご意見を待ちたいところです。このエリアでは、昨年9月に大規模な地滑りが起き、沢山の家が土砂に飲み込まれ、今も塞 き止めダムに沈んだ家が見えます。(吉椿)
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Bahrabise(バラビセ)の小学校でのヒアリング
小学校の校長をしている女性 の方にお話をお聞きしました。今回の地震により大きな被害を受けた人口約1万人のBahrabiseでは5人が亡くなったそうです。310人の子どもが通 う小学校では子どもたちが勉強のために学校を一部再開しているようです。しかしこの町に5つある小学校で再開しているのは一つだけで、その他の小学校はま だまだ再開できそうにないと言っています。校舎の一部は壊れており、「食糧や医療、衣類の支援とともに学校の再建が必要だ」と訴えていました。 Bahrabiseの街から離れた山間部に住む子どもたちは、学校に通うために長い道のりを歩かなければなりませんが、今回の地震や6月からの雨期で通学がさらに困難になります。山間部では地震以前から住む場所による教育格差が存在しており、今回の地震によって格差がさらに広がってしまうことが懸念されま す。(上野)

Bahrabiseの避難テントキャンプでのヒアリング
街の小高い丘に約100世帯、250人が生活するテントキャンプがあります。このテントで生活する20代の女性と70代の女性にお話を聞きました。2人の女性は地震前は、街で家を借りて住んでいましたが、地震 で家が倒壊し、避難せざるをえない状況になったと言います。「この地震が起きる前にも、小さい地震は度々あったけど、これほど大きな地震が来るとは思ってもみなかった。」と70代の女性は語っています。2人の女性はまだテントや食糧、衣類が足りず、またこれから雨期が来る中でのテント生活を心配していま す。今日は午後から大粒の雨が降り、雨期が近づいていることを感じます。テントや壊れた家にシートを張って暮らす被災者の今後の生活や健康が心配されま す。(上野)
去年の水害で
Lamosanguでのヒアリング
バクタプルのNGOの関係者のRさんたちにお会いしました。広いテントの向こうに は瓦礫の山がありました。そこには2階建ての教会があったそうで、地震で16名の方がこの教会で亡くなったそうです。しかもこの教会は4年前に建てたばか りでした。この村(人口700人)のほとんどの人が農民で、生活できないのでカトマンズやバクタプルに出稼ぎにいくそうです。4年で倒壊してしまった教会 を再建するのに「キリスト教関係の支援はそれほどないので、自分たちで何とかするしかないなあ」と語っていました。(吉椿)
倒壊した教会
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〒652-0801 神戸市兵庫区中道通 2-1-10
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ネパール地震救援ニュースNo.16

昨日のNo.15に引き続き、吉椿と上野がカトマンズ周辺の地域で行ったヒアリングについてのレポートをお送りします。

現地レポート4〜Lalitpurブンマティ村〜
カ トマンズ市街から車を20分程走らせたlaitpurにブンマティ村があります。カトマンズ近郊でも大きな被害を受けた地域であるため、地元の団体による 食事の配給やガレキを片付けるようすが所々で見られました。一部が損壊した家屋は目立つものの、地震後でも住民が住み続ける家屋も多くあります。しかし村 の中心であるレッド・マチェンドラ寺院は大部分が崩壊しており、警察によってガレキが撤去されている寺院の周りでは多くの被災者が集まり配給されたカレー を食していました。

村の中心に寺院があり、そこに隣接した場所に80代の女性が家族と暮らしています。屋上にある地震で壊れたキッチンを 見せていただきながらお話を聴かせてもらいました。家は65年前に建てた伝統様式の部分と3、4年前に建てたレンガとコンクリートからなる新しい部分が合 わさって一つの家となっています。住宅には大きなひびが入り、現在は息子さんたちと自宅の裏のテントで寝ているそうですが、古い家の木の柱は地震後でも しっかりと家を支えているように感じました。また女性は1934年の地震は経験していないものの村にある寺院が崩れたことを両親に聞いていたようです。一 方で今日案内をしてくれた20代の若者は1934年の地震は今回のネパール地震が来るまではほとんど知らなかったと言っており、世代
を重ねるごとに忘れ去られていく災害の経験を伝えていくことの重要性を感じます。

お 話を聴かせてくれたお礼に東日本大震災の被災者の方々が作ったまけないぞうを渡すと、「ヒンディーの象の神であるガネーシャみたいだ。」と大切そうに抱き しめていたのがとても印象的でした。女性は「今後の再建は、政府の政策が分からないので、どうしようもない。」と述べています。また厚い信仰心を持つネ パールの人々にとってシンボルとなる寺院を失ったことはとても大きなことです。余震の恐れもある中で家を失った住民はまだまだ大きな不安を感じています。 (上野)

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【ネパール地震被災地支援】6/1(月)報告会を開催します

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■■ネパール地震被災地支援活動 派遣スタッフ報告会のご案内■■
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CODE海外災害援助市民センターです。
当団体は4月25日(土)に発生したネパール地震の復興支援活動に向けた調査のため、
5月3日から13日までの日程でスタッフを被災地に派遣しております。

活動立ち上げ直後より、すでに多くの方々に様々な面からご支援いただきましたこと、
心より御礼申し上げます。

スタッフの帰国後、被災地の状況や今後の支援の報告性について
皆様にご報告させていただく機会を設けました。
ぜひご参加いただき、引き続き応援いただけますと幸いです。

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【日  時】6月1日(月) 18:30〜20:30ごろ
【場 所】こうべまちづくり会館 2階ホール

地下鉄海岸線「みなと元町駅」西1出口から北へ1分
神戸高速 「花隈駅」東口から南へ3分
「西元町」東口から東へ5分
JR・阪神 「元町駅」西口から西へ8分

http://www.kobe-machisen.jp/access/
【主 催】CODE海外災害援助市民センター
【共 催】こうべまちづくり会館
【報告者】吉椿雅道、上野智彦(CODEスタッフ)
【参加費】無料
【お申込 】当日参加も可能ですが、CODE事務局宛に

メール(info@code-jp.org)または電話(078-578-7744)で

なるべく事前に申込をお願い致します。

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ネパール地震救援ニュースNo.15

ネパール地震救援ニュース No.15

吉椿と上野は引き続きカトマンズ周辺の地域での調査を行っています。

現地レポート3〜カトマンズのダルバール広場
〜
バクタプルのダルバール広場よりも寺院などの被害が大きく、建物に近づかないようにロープが張られていました。中心部には時間制限で立ち入り禁止区域にしていて、広場の中心には入れませんでした。中国軍の衛生部隊が消毒活動の準備をしていました。

広 場近くでテント生活している被災者の方にヒアリングをしました。大きめの簡易テントには30~40人が寝泊まりをしているそうで、家族5人でテントの片隅 に身を寄せ合うようにしている人に声をかけました。
 この家族はカトマンズから2時間くらいのところから出てきて、ダルバール広場で洋服屋をしていたそ うです。でも、地震で店も、借りている家も被害を受け、行き場をなくしてここで寝泊まりしているそうです。ビスケットや麺などの食料や炊き出しは、近所の ネワール族のコミュニティ(クラブ)が支援してくれるそうですが、「政府からの支援はまったくなく、今後の再建に関する情報もない」と語っていました。こ のコミュニティは募金を集めて支援活動をしているそうです。

カトマンズ市内はたくさんの車と人が行き交い、多くの店も営業を再開し、一見 日常に戻ったように見えます。ダルバール広場の周辺のお土産やレストランなどもだいぶ営業を再開し、少しでも働こうとする人たちがいます。その一方で仕事 をしたくてもできない人たちは、次々に営業再開していく店を横目に見ながらテントで暇を持て余しています。取り残されてく人たちの精神的ストレスは計り知 れません。(吉椿雅道)

※UNOCHA(国連人道問題調整事務所)発表では、カテゴリーごとのクラスターミーティングが開催(例:シェルター・食糧・ヘルスなど)され、NGOや政府関係者が支援活動のための情報共有などを行っています。

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ネパール地震救援ニュースNo.14

ネパール地震救援ニュース No.14

吉椿と上野は本日もMさんや現地NGOメンバーと共に現地調査に入っています。
現地NGOはもともと教育支援を行っていたNGOです。貧しい家庭の子どもたちへの就学支援やスキルアップのための講座、一度ドロップアウトしてしまった子どもたちのサポートなどを行っています。今回の震災では、長期的支援として学校再建や耐震のモデルハウス建設などを行いたいということを話しています。

Banndada (2)
現地レポート2 〜ヌワコット郡からの報告〜

ヌワコット(Nuwakot)郡BattarのBanndada村
カトマンズから山道を約3時間。ヌワコット郡に入ったあたりから幹線道路沿いに倒壊している家屋が目立ち始めました。中には日本家屋のような木造のものも見かけました。Battarという町の幹線道路から車の入れない山道を約30分のアップダウンの軽登山の末、松林を上り詰めた山頂(尾根筋)にBanndada村はありました。この村の人口は約240人、45世帯です。この村のあたりはほとんどが赤土で、その赤土で作った日干し煉瓦を積み上げた家々がほとんど倒壊していました。煉瓦を積み上げ、細い木材を梁のように渡しただけの簡素な家屋です。Mさんや現地NGOの地元のメンバーは、「この村のほとんどは農民で、本当に貧しくてこんな家しか建てることができない」と言っていました。村人も「作ったトウモロコシは自分たちの自給用で現金収入はほとんどない」と言っていました。まけないぞうを渡して、東日本や阪神の話をすると皆深くうなずいていました。

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ヌワコット郡BattarのArchale村

Battarの町から山道の悪路をひたすら車で約20分上った先にこの村はありました。
この村の人口は、約300人、60世帯で、高低差の激しい山の集落です。斜面に猫の額のようなテラス(棚田)を作り、そこでトウモロコシを作っています。「トウモロコシは作っても、安く買いたたかれて大した収入にもならない」とのことです。この村には現金収入を得る手段がないので皆出稼ぎ行っていて、地震後それが顕著になったそうです。住民の中にはすでに竹やトタンを使って仮設の小屋を建設している人もいました。この村や途中の村の多くの住宅は2階建てで、は、石と泥を混ぜた壁と木の梁でできており、四隅に柱が入っていないものが多く、二階部分が崩落しているものが多いようです。でも中には壁が抜けているだけで、しっかりと建っている家の少なくなかったです。考えてみれば、地震の揺れを壁が抜けることで力を分散させた伝統構法の考えかたですね。

Archale村 (3)

ネパール地震救援ニュースNo.13

「ネパールの伝統建築」

3日夜に関西国際空港を出発したスタッフの吉椿と上野が無事ネパールに到着しました。カトマンズで以前からCODEへ情報提供をいただいていたMさん(カトマンズ在住ネパール人)と合流しました。Mさんの活動する現地NGOとも合流し、ヒアリングと現地調査を行っています。

現地NGOによると、ネパール全体で39の群が被災し、特に12の群で甚大な被害が発生しているようです。カトマンズも最も被害を受けた地域の一つです。彼らはバクタプル市やヌワコット郡、カブレ郡、被害の最もひどいシンドパルチョーク郡など4カ所で物資の配布などの支援を行っていますが、支援先の村ではかなりの被害が出ているようです。シンドルパルチョーク郡では、全体の90%の家屋が被害を受けており、ほとんどの家が壊れているとのことでした。

5月3日には、ネパールのマハト財務相が総額20億ドル(240億円)の国家再建ファンドの創設を発表し、アジア開発銀行は合計5億ドルの支援を行うことを了承しています。また、中国やインドも競争するように支援に乗り出しており、こうしたファンドが有効に復旧・復興に活かされることを期待したいと思います。

現地レポート1
カトマンズ盆地にあるバクタプル市の世界遺産エリアからの報告〜
日本の報道ではかなりの被害を受けていると報道されていましたがダルバール広場のヒンドゥーや仏教の木造の寺院は見事にしっかりと建っているものもありました。煉瓦と木の窓枠や意匠で飾られた古い町並みは見事でした。一階部分にベランダと呼ばれる木造の空間があって、そこで古老が儀式をしたり、女性たちが歌を歌ったりしていました。古い町並みの多くのビルは1階部分がベランダや木造の狭い商店になっていることによって倒壊を免れたのではないかなと思いました。外見は、赤レンガのビルですが、中には木造の柱や梁が部屋毎に入っているようです。どの建物も大きな煉瓦のビルですが、中には小さな木造のトイレのように狭い空間がたくさんあることで倒壊しなかたではないかと思いました。あくまで素人判断ですが、ネワール族の伝統建築のすごさを感じました。(吉椿)

やはり、現地に赴いて実際に被災地に足を運び、被災者の声を聞くことでわかってくることが多く、そうした情報が今後の復興プロジェクトへとつながるのではないかと改めて感じます。(頼政良太)

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【ネパール地震救援ニュース No.12】

「今晩、ネパールの被災地に向かいます」

地震発生から1週間、この地震で犠牲になられた方はインド、チベット自治区、バングラデシュを含めて6700人を超えてしまいました。首都カトマンズでは7日目に多くの人が犠牲になられた方々に追悼の祈りを捧げました。

UNDP(国連開発計画)の人間開発指数(HDI)という平均余命や教育、GDPを元に計算された指数では、ネパールは世界186カ国中、157位です。アジアの最貧国と言われる所以がここにあります。そのネパールは阪神・淡路大震災(1995年)の時、毛布やショールを提供してくれ、東日本大震災(2011年)の際にも同様に毛布を5000枚送ってくれました。たとえ貧しくても痛みを分かち合うことの大切さをネパールは教えてくれています。

CODEは、20年前の阪神・淡路大震災をきっかけに市民によってつくられた小さなNGOです。この時、世界約70カ国から頂いた支援を「困った時はお互い様」という当たり前の言葉を大切にしながら20年間活動してきました。大きな支援はできませんが、目の前の被災者一人ひとりの声を丁寧に聴き、その小さな声を活かした復興支援を行っていきたいと思います。

ネパールから帰国した際は、神戸で報告会(日時は後日お知らせいたします)を開催いたします。ネパールの復興には長い時間がかかります。引き続きご支援・ご協力のほどよろしくお願いいたします。(吉椿雅道)

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*クレジットカードをご利用の方はホームページ(下記)からご寄付いただけます。
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*クレジットカード決済ページ備考欄に支援先(例:ネパール地震)と明記してください。