投稿者「code」のアーカイブ

No.59「ネパール地震2年 最後のひとりまで」

2年前の今日、ネパール中部ゴルカを震源としたM7.8の地震が発生し、9000名以上が犠牲になりました。CODEは、直後からソルクンブ郡グデル村を中心に雨期対策支援としてテントシートの配布や耐震住宅再建などを行ってきました。グデル村では、モデルハウスを建設する中で地元の大工・石工が耐震の技術を学びました。その後、彼らが村の26棟の住宅再建を行い、昨年12月にはほぼ完成しました。

 最後まで再建が遅れた人がいます。プルチキ・シェルパさん(82歳)は、病気ために急遽ヘリコプターをチャーター(23万ルピー=約25万円)したためにCODEの提供した住宅再建の費用30万ルピー(約32万円)を使ってしまいました。その後、CODEのカウンターパートであるグデルシェルパコミュニティの返済無期限の貸付で今年2月末にようやく再建が終わりました。プルチキさん宅を訪問した時は、ちょうど引越しの日で、親戚や地元の若者が手伝いに来ていました。プルチキさんは、まず正面にチベット仏教の仏壇を設置し、地元の僧侶に読経を行ってもらい、その後、自らも祈りをささげていました。

 2年間寒いビニールシート小屋で暮らしていたプルチキさんは、倒壊した自宅から仏壇だけは小屋に移設し、毎日祈りをささげていました。そして仏壇は新築の自宅に戻ってくることができました。「自分は、高齢で何もできないので、みんなのために祈っているよ。」と語るプルチキさんの暮らしは、いつも祈りと共にありました。

 震災から2年を経た被災地では、プルチキさんのように生活のために住宅再建費用を使ってしまう人が少なくありません。ネパールの被災地には支援から取りこぼされ、「最後のひとり」になってしまう人たちがいます。(吉椿雅道)

プルチキさん(左) (800x600) 祈りをささげるプルチキさん (600x800)
プルチキさん(左)          祈りをささげるプルチキさん

再建されたプルチキさん宅 (800x600) 新居に戻った仏壇 (800x600)
再建されたプルチキさん宅              新居に戻った仏壇

倒壊したプルチキさん宅 (800x600)
倒壊したプルチキさん宅

ネパール地震救援ニュースNo.58

「ネパールに帰国後の若き大工、ニマさん」

日本での伝統建築の学びを終えたネパールの大工、ニマ・シェルパさん(26歳)は、
現在、故郷グデル村で大工として日々、住宅再建に汗を流しています。

CODEの耐震住宅再建プロジェクトのモデルハウス建設で智恵と技術を学んだニマさ
んたち大工・石工さんたちは、すでに26棟の住宅の再建を終えました。村では、この
プロジェクトの影響が出ており、26棟以外の住民の方々からも再建をしてほしいとい
う声やプロジェクトに参加していない大工さんもニマさんに木造耐震バンドの構法を
学んだりし始めています。また、同じソルクンブ郡パタンジェ村でも、夢広の会(西
宮市)のコミュニティセンターの建設でニマさんたちの智恵と技術が活かされようと
しています。

ニマさんは、地震後、被災した故郷でのこのプロジェクトを機にカトマンズから村に
戻って大工として生きていくことを決意しました。ニマさんたちが行っているのは、
単なる住宅の再建ではなく、「すまい」の再建です。「すまい」とは、その場を生活
の場と決めて住み続けるという意味があるそうで、住環境のすまいだけでなく、「く
らし」そのものを今後どのように考えていくのかがグデル村で問われているように思
います。

12月にコープこうべの方々とグデル村を再訪した際に、ニマさんが村の若者たちと共
にシェルパ族の踊りや歌を披露している姿を初めて見ました。それは彼が、これから
村で根を張って生きていく覚悟のように見えました。(吉椿雅道)

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シェルパダンスを踊るニマさん

ネパール地震救援ニュース No.57

「ネパールの大工、村に戻りました。ありがとうございました!」

 グデル村の若き大工、ニマ・シェルパさん(26歳)は、1か月半の日本での建築の学びを終え、先日無事グデル村に戻りました。稲見さんを通じて譲っていただいた加古川の熟練大工の貴重な道具もニマさんと共にグデル村に届きました。
 三木の大工、稲見さんによる道具のメンテナンス指導、神戸の寺社見学、津山の伝統構法住宅の見学、竹中大工道具館見学、京都の耐震パネルや魚谷さんによる町家の改修現場の見学や茅葺き実習、北さんによる耐震構造のレクチャーと実技指導、チームひょうごでの報告、食と国際協力でのお話など盛り沢山の内容で、あっという間に1か月半の日本滞在でした。
 ニマさんと最も長く時間を過ごした稲見さんは、ある日、ニマさんの学ぶ姿を見て「彼は素直だからノコギリの歯がスッと入っている」と語っていました。その言葉はニマさんの人となりを表していて、今回、ニマさんに出会った多くの人は、彼のものを学ぶ謙虚な姿勢やひたむきさ、静かな熱意を感じたことと思います。

 ニマさんは、帰国直前にこう語りました。「たくさんの事を学ばせてもらったことは必ず村の大工の仲間に伝えます。自分が今回日本で受けたこの恩を必ずネパールの再建のために役立てていきます。ありがとうございました」と。日本で学んだ伝統技術はニマさんによってネパールに伝えられていくことでしょう。
 現在、グデル村では住宅再建の最中で、ニマさんの技術を必要としている人たちが沢山います。彼は、今後大工としてだけでなく、村をよりよい方向へと導いていく役割を担っていくことと思います。

 今回の研修でご協力をいただいた皆さま、本当にありがとうございました。

CODE海外災害援助市民センター事務局長 吉椿雅道

今回の研修でご協力いただいた皆さま:
稲見充典さま(稲見建設代表)、三木の職人の皆さま、
北茂紀さま(北茂紀建築構造事務所代表)、尾上結希さま(尾上組四代目棟梁)、
福島宏将さま(丸浩工業営業開発部)、魚谷繁礼さま(魚谷建築繁礼研究所所長)、
阿萬田嘉之さま(魚谷建築繁礼研究所)、佐野春仁さま(京都建築専門学校)、
荒木勇さま(アラキ工務店社長)、作事組さま、竹澤英明さま(淡路瓦工業組合)、
佃雅史さま(尚林堂堂主)、野水直哉さま(野水瓦産業)、竹中大工道具館、
廣本勝治・敏美さま(夢広の会)、チームひょうごの皆さま、
植田麻紀&シムさま(Guesthouse SOI)、Lakpa Sherpaさま(Royal Orchid Treks代表)、
村上忠孝さま(CODE海外災害援助市民センター理事)、
村井雅清さま(CODE海外災害援助市民センター理事)、被災地NGO恊働センターの皆さま

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ネパール地震救援ニュース No.56

ネパール地震救援ニュース No.56
「三木の大工のもとで学ぶニマさん」

 ネパール・グデル村から来日中のニマ・シェルパさんが三木市の大工・稲見充典さんのもとで大工仕事を学びました。木材の元、末という木目の見方や継手の加工、譲っていただいた工具を使っての安全講習、ノミの研ぎ方などの道具のメンテナンス講習などを行いました。最近電気が通ったグデル村で電気工具が使われ始めましたが、慣れないために怪我人も出ているということで、村の大工の命を守るための安全講習が必要となりました。研ぎ石の種類だけでもネパールと違い、これまでネパールで学んだ以上の道具の繊細な扱いにニマさんは非常に関心をしていました。

加古川市に住んでいる大工を引退された方から「ネパールのために使っていただけるなら」とご厚意で、鋸やのみから電気工具まで多くの大工道具を譲っていただきました。今まで見たこともない様々な道具を前にして、ニマさんは目を輝かせて道具をどのようにグデルで役立てていくかをイメージしながら使い方を教わっていました。「前の持ち主の方は腕のいい大工だったのだろう」と稲見さんが言うように長く使われていながらもいい状態の道具が多く残されています。実際の日本の大工仕事を経験した古い家屋の屋根替えを手伝う際には、現場の空気を全身で感じ、現場で働く大工の仕事姿を見て所作を身につけています。ニマさんは日本で道具や技術、安全知識、考え方など多くのものを受け取っています。「日本の大工技術は今まで見たこともないものが多く、素晴らしいと感じるものがたくさんある。すべてが新鮮だ。村の他の大工さんにも伝えていきたい。」とニマさんは言います。「本当は研ぎを学ぶだけで3年。」と稲見さんが言うように、今回の研修の中だけではまだまだ学び足りていないことが多くありますが、今回教わった大工の基礎をネパールに帰って自ら技術を高めていくことでしょう。今回日本に訪れているのはニマさん一人ですが、グデル村や周辺の村の大工たちが彼から学ぶことで彼が受け取ったものは多くの大工たちに広がっていきます。(上野智彦)

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ネパール地震救援ニュース No.55

「ニマさん、ディープな京都に触れる。」

ネパールのグデル村から来日しているニマ・シェルパさん(25歳)とラクパ・シェルパさんと京都を一泊二日で訪問しました。
京都で耐震パネルを製作している丸浩工業さんを訪問させていただきました。耐震パネルは京都大学防災研究所でもその耐震性が証明されており、すべて左官職人さんによって手作業で製作されています。土とセメント類と新聞紙を微妙な配合で練り込んで作られるパネルは非常に軽く、山間部のグデル村でも、地元の土やロクタ(ミツマタ)などで応用できそうで、ニマさん、ラクパさんも興味深々でした。

その後、清水寺や伝統建造物の保存地区でもある清水の産寧坂などを見学し、寺院の大きな柱や清水の舞台の木組みの驚嘆するニマさんでした。
その日は、四川地震支援でもお世話になったシムズのマキさんの経営するSOI Guesthouse に宿泊させていただき、シムさんお手製のシンガポール料理をご馳走していただきました。夜遅くまで時間を忘れて、マキさんやラクパさんと語り合いました。四川とネパールがつながった瞬間でもありました。

翌日は、ネパール地震後から様々な知恵の支援をいただいている建築家、魚谷さん(魚谷繁礼建築研究所)に伝統建築の講義をしていただき、模型を使って、戦前と戦後の建築構法の違いを説明していただきました。「昔の木造建築は、柱と梁で揺れてもたせ、現代は筋交いなどで固めてもたせる構造になっている。伝統建築の改修で揺れようとしているのに固めている家屋も少なくない。それを見極めて町家の改修をしている。」と魚谷さんの説明にニマさんは真剣な表情で聞き入っていました。その後、魚谷さんが手がけている町屋や長屋の改修現場を見学させていただきました。細い路地にある朽ちかけた長屋をシングルマザー向けにローコスト賃貸にイノベーションした現場や遊郭の跡地を改修して、流木細工やギャラリー、本屋など若いアーティスト達が共同経営する町家モール、町家をゲストハウスに改修している現場などを見学させていただきました。

普段見ることのない路地裏のディープな京都を見せていただき、ニマさんやラクパさんは、古いものを改修して新たな発想で再活用しようとしているところや魚谷さんの言う「日本の伝統建築が腐った部材を取り換えられるように自由度が高く、そうやって日本建築はメンテナンスをしながら残ってきた」ところに感心していました。地震で大きな被害を受けたバクタプルのネワール伝統建築家、ラビンドラ・プーリ氏もメンテナンスの重要性を指摘していました。(吉椿雅道)

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ネパール地震救援ニュース No.54

「ニマさんが耐震レクチャーを受けました」

 CODEが耐震住宅再建プロジェクトを行っているネパール国ソルクンブ郡グデル村の大工、ニマ・シェルパさん(25歳)が日本で建築を学んでいます。これまでにも神戸の寺社や竹中大工道具館、津山の伝統住宅の建築現場などで学んできていますが、10月26日、27日の2日間、CODE賛助会員でありグデル村のモデルハウス建設でも多くのアドバイスをいただいている北茂紀建築設計事務所の北茂紀さんを講師に耐震住宅についてレクチャーを受けました。レクチャーの中ではネパールの耐震基準(NBC202、203、204)を用いて、モデルハウスでも取り入れた木製バンドやスルーストーン、木組みなどのグデル村で学んだ技術を復習し、地震の際にどの部分に負荷がかかり、技術がなぜ有効なのかという構造の基礎を学びました。構造を理解することでニマさんの豊富な技術を適所に活かすことができるようになり、それらの知識がニマさんを通じて他の大工に伝えられます。また応用として「方杖」(垂直材と水平材が交わる所に斜めに入れる補強材)やバットレス(控え壁)などの屋内に広い空間を確保するための家屋の補強方法も学びました。今後グデル村の大工が耐震技術を伝えるパタンジェ村(夢広の会が支援)の集会所で用いられます。グデル村やこの日までに日本で学んだ構造の知識や技術を整理し、耐震の重要性を再確認することで、引き続き日本で学ぶための基礎ができました。ニマさん自身、グデル村でのプロジェクトに大きなモチベーションを得、日本で学ぶことをもっとグデル村に生かしてくれるでしょう。

2日目には事務所の中庭にある藤棚を使い、釘を使わず方杖を入れる実践レクチャーが行われました。北さんから方杖の効果や入れ方を教わりながらも、細かい加工部分やジョイントの工夫などは木材加工が本職であるニマさん自身が北さんと相談しながら新たなアイデアを提案していくなどオリジナル性を発揮していました。藤棚は方杖を入れたことで揺れや衝撃にも明らかに強くなり、耐震の効果を実感している様子でした。ニマさんの学ぶ姿勢、チャレンジする姿勢には毎回驚かされます。

今後も三木の大工さんのもとで伝統建築について学びます。ニマさんが学び、それをネパールの山村でどのように活用していくのか、今から非常に楽しみです。ぜひ応援してください。
(上野智彦)

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ネパール地震救援ニュース No.53

「ニマさんと日本の伝統建築」

 日本で伝統建築を学んでいるネパールグデル村の大工ニマさんは、10月22日、伝統構法の建築会社尾上組の岡山県津山市の現場を訪れました。建設中の伝統家屋を見たニマさんは石場立ての礎石から屋根の梁や軒先まで食い入るように観察していました。以前、CODEの派遣でグデル村を訪れた山本耕資さん(当時京都建築専門学校)が伝えた竹小舞が使われている家屋を見て、どのように竹小舞を使い土壁を仕上げていくのか納得した様子でした。釘を一本も使わず、住む人のためを考えて設計されたこの家屋に感心しており「日本の伝統家屋は素晴らしい」と何度も言っていました。
 ニマさんは尾上組四代目棟梁の尾上結希さんの説明を受けながらも、その技術をどのようにグデル村の家屋に活かすことができるかを考えており、高水準な大工の技術を持ちながらも貪欲に日本の技術を吸収しようとする姿勢は日本人の我々も学ばなくてはいけません。
(上野智彦)

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ネパール地震救援ニュース No.52

「ネパールの大工、日本で学ぶ!」

 CODEが耐震住宅再建プロジェクトを行っているソルクンブ郡グデル村の大工、ニマ・シェルパさん(25歳)が来日して2週間。初めての海外である日本での生活にも少し慣れてきました。これまでに三木の大工さんに道具のメンテナンス技術を学んだり、寺院などの伝統建築を見学したり、チームひょうごの報告会で報告をしたり、竹中大工道具館を見学したり、と非常に熱心に日本の技術を吸収しようと学んでいます。これまでに何に興味を持ったかと訊ねると、「日本の大工の道具の種類の多さに驚いた。」、「日本の寺院の伝統木造構法の建て方に非常に興味がある。」と語っていました。彼はまだ若いですが、非常に感性豊かに物を感じ取っているようです。我を忘れて夢中に写真を撮っている姿にネパールの希望を感じます。(吉椿雅道)

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日本の木組みに感じ入るニマさん(竹中大工道具館)

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寺院の伝統木造構造に興味をもつ(神戸市兵庫区)

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チームひょうごの報告会で話すニマさん(兵庫県立大学)

ネパール地震救援ニュース No.51

「ネパールの若き大工が本日、来日します !!!」

 CODEの支援している東ネパールのグデル村で一人の若き大工ニマ・シェルパさん(25歳)が、地震、そしてCODEの耐震住宅再建プロジェクトを通じて村に残る事を決意しました。グデル村で生まれ育ったニマさんは、田舎が嫌になって19歳で村を出ました。村出身者をたよってカトマンズに出ましたが、思うように仕事は見つからず転々としていたそうです。その後ヨーロッパのNGOの支援で職業訓練学校で家具作りを学び、家具職人として働いていたところ、地震が自分の故郷を襲いました。CODEのカウンターパートであるラクパ・シェルパさんの勧めで耐震住宅再建プロジェクトに参加しました。「故郷のために何か役に立ちたかった。」と語り、村に戻ることを決断しました。CODEのプロジェクトでは、ニマさんは、耐震補強に使う木材バンドの加工を担当し、彼なしでは木材加工が進まないというように、17名の大工・石工の中でも中心的な人物となりました。

 そのニマさんが本日(10/4)、日本に到着します。日本では、神戸を中心に伝統建築を学び、学んだ事をネパールに持ち帰ってもらいます。また、ニマさんにはネパール地震や耐震住宅建設プロジェクトについても語ってもらう場を設ける予定です。詳細は、後日連絡いたします。ニマさんやネパール被災者を支援する寄付・カンパ等も受け付けております。ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。(吉椿雅道)

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ニマさんの作業のようす                                 ニマさん(右端)とグデル村の若者たち

ネパール地震救援ニュース No.50

「耐震モデルハウスの完成とその後」

 CODEが支援する東ネパールのソルクンブ郡グデル村での「耐震住宅再建プロジェクト」
ですが、バンクタプルのクワパエンジニアリング大学のモーハンパント教授や北茂紀さん
(北茂紀建築構造事務所)などの専門家のお力添えもあり、無事完成いたしました。地元の
大工・石工たちが、耐震の知識や技術を学び、自らの手で作り上げました。途中何度も手直
しを行うなど完成に約半年間かかりましたが、その分、地元の資材や技術にこだわったこと
で大工・石工たちにしっかりと力がついたように思います。このモデルハウスは、今後、グ
デル村のヘルスポスト(保健診療所)の付属施設として、またコミュニティセンターとして
活用されます。モデルハウス建設と並行して行われている26棟の一般住宅の再建もまもなく
完了します。耐震の知識や技術を学んだグデル村の大工・石工たちは、12月には同じソルク
ンブ郡のパタンジェ村で建設されるコミュニティーセンターで技術の指導を行います。

 地震から1年半を経たネパールの被災地では、未だ2万人以上が仮設の住まいで避難生活を
送っています。山間部の被災した集落では、住宅再建どころか地滑りによって田畑や水源が
被害を受けたことから自給自足の農業さえ出来ない状態のところもあります。

 グデル村は、もっとも近い町から1000mの山々を二度登り下りしてようやくたどり着く場
所にあります。CODEは、今後もグデル村の自立に向けた中長期的支援を行っていきます。
この辺境の小さな村から少しずつですが、復興の兆しが見え始めています。CODEは、中心か
らではなく、辺境の「最後のひとり」から始めていきます。(吉椿雅道)

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地元の手で建設された耐震モデルハウス     中央エントランスは古木を再利用した