月別アーカイブ: 2016年10月

ネパール地震救援ニュース No.52

「ネパールの大工、日本で学ぶ!」

 CODEが耐震住宅再建プロジェクトを行っているソルクンブ郡グデル村の大工、ニマ・シェルパさん(25歳)が来日して2週間。初めての海外である日本での生活にも少し慣れてきました。これまでに三木の大工さんに道具のメンテナンス技術を学んだり、寺院などの伝統建築を見学したり、チームひょうごの報告会で報告をしたり、竹中大工道具館を見学したり、と非常に熱心に日本の技術を吸収しようと学んでいます。これまでに何に興味を持ったかと訊ねると、「日本の大工の道具の種類の多さに驚いた。」、「日本の寺院の伝統木造構法の建て方に非常に興味がある。」と語っていました。彼はまだ若いですが、非常に感性豊かに物を感じ取っているようです。我を忘れて夢中に写真を撮っている姿にネパールの希望を感じます。(吉椿雅道)

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日本の木組みに感じ入るニマさん(竹中大工道具館)

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寺院の伝統木造構造に興味をもつ(神戸市兵庫区)

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チームひょうごの報告会で話すニマさん(兵庫県立大学)

ネパール地震救援ニュース No.51

「ネパールの若き大工が本日、来日します !!!」

 CODEの支援している東ネパールのグデル村で一人の若き大工ニマ・シェルパさん(25歳)が、地震、そしてCODEの耐震住宅再建プロジェクトを通じて村に残る事を決意しました。グデル村で生まれ育ったニマさんは、田舎が嫌になって19歳で村を出ました。村出身者をたよってカトマンズに出ましたが、思うように仕事は見つからず転々としていたそうです。その後ヨーロッパのNGOの支援で職業訓練学校で家具作りを学び、家具職人として働いていたところ、地震が自分の故郷を襲いました。CODEのカウンターパートであるラクパ・シェルパさんの勧めで耐震住宅再建プロジェクトに参加しました。「故郷のために何か役に立ちたかった。」と語り、村に戻ることを決断しました。CODEのプロジェクトでは、ニマさんは、耐震補強に使う木材バンドの加工を担当し、彼なしでは木材加工が進まないというように、17名の大工・石工の中でも中心的な人物となりました。

 そのニマさんが本日(10/4)、日本に到着します。日本では、神戸を中心に伝統建築を学び、学んだ事をネパールに持ち帰ってもらいます。また、ニマさんにはネパール地震や耐震住宅建設プロジェクトについても語ってもらう場を設ける予定です。詳細は、後日連絡いたします。ニマさんやネパール被災者を支援する寄付・カンパ等も受け付けております。ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。(吉椿雅道)

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ニマさんの作業のようす                                 ニマさん(右端)とグデル村の若者たち