月別アーカイブ: 2015年5月

ネパール地震救援ニュースNo.30

「1か月後の被災地」

 ネパール地震から1か月を迎えました。これまでに報告されている被害状況以下のとおりです。人的被害は、死者8650人(この他にバングラデシュ、チベット、インドで死者134人)、負傷者約1万7000人となり、家屋被害は全壊約50万棟、損壊約27万棟になり、学校も1万2470の教室が全壊となっています。

 現在、被災地では時折、大粒の激しい雨が降っており、今後本格的な雨期に入っていきます。地震によって緩んだ地盤がこの激しい雨によって地滑りや土石流などの2次災害の発生が懸念されています。24日にもネパール中西部で大規模な地滑りが発生し、堰止めダムも形成されているという報道もあります。

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地震で発生した地滑り              地面にひびが入り雨が降れば地滑りの原因に

カトマンズでクリニックをやられているYさんからの情報では、激しいストーム(嵐)が発生したそうで、テント生活している方は大変だったそうです。Yさんは「街中の店は開いているけど、この前(5/12)の余震で皆怖がって家に戻らないで、河川敷や空き地でテントで暮らしているのよ。」と語っていました。

 ネパール政府は、この地震の復興に5年間で約50億ドル(約6000億円)が必要だと言っています。ネパール政府国家計画委員会は、日本やアジア開発銀行(ADB)に呼びかけ、6月末に復興に関する第1回「支援国会議」をカトマンズで開催し、第2回目は日本で開催してほしいと語っています。(吉椿)

 本日午後9時30分からサンテレビで放送予定の「NEWS PORT」にCODE事務局長の吉椿が生出演します。ネパールの現地の情報や被災者の声などもご紹介させていただきますので、ぜひこちらもご覧ください!

※6月1日には報告会をさせていただきますので、ぜひお越しください。
 CODE3000プロジェクトに関わっているラクパさんにもご報告頂く予定です。
http://code-jp.org/blog/nepal-earthquake/2015/05/07/%E3%80%90%E3%83%8D%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%9C%B0%E9%9C%87%E8%A2%AB%E7%81%BD%E5%9C%B0%E6%94%AF%E6%8F%B4%E3%80%9161%EF%BC%88%E6%9C%88%EF%BC%89%E5%A0%B1%E5%91%8A%E4%BC%9A%E3%82%92%E9%96%8B/

※写真つきレポートはブログをご覧ください。
http://code-jp.org/blog/nepal-earthquake/

ご支援よろしくお願いします。
☆救援募金にご協力下さい 郵便振替:00930-0-330579 加入者名:CODE
*通信欄に支援先を明記してください。(例:「ネパール地震」)
*募金全体の25%を上限として事務局運営・管理費に充てさせていただきます。
*クレジットカードをご利用の方はホームページ(下記)からご寄付いただけます。
http://www.code-jp.org/cooperation/index.html
*クレジットカード決済ページ備考欄に支援先(例:ネパール地震)と明記してください。

ネパール地震救援ニュースNo.29

「山間地域の学校」

今回の地震では多くの学校が被害を受けました。ネパール教育省は1m何2470の教室(ネパール全土では3万5000校に28万の教室)が全壊したと発表しています。

「CODE 3000プロジェクト」でテントシートを提供するSolukhumbu郡Gudel村でも村の学校が大きく崩れ、子どもたちが再び学校で勉強するためには校舎を再建する必要があります。もともとGudel村のような山間の村では子どもたちが長い距離を通学することも多く、地震で村の校舎が使えなくなったとしても通える範囲に別の学校がありません。また雨期には山間の歩道が洪水や地滑りにより使えなくなることもあり、学校へのアクセスが一層悪くなります。Sindhupalchowk郡Bahrabeseの避難テントで暮らす女性からは「学校が家から遠く子どもが通学することが難しかったため、山間の集落から引っ越して(地震の前から)町に住んでいる。」という声も聞かれました。

ネパール政府は5月15日には学校を再開するとしていますが、校舎が使えない場合にはグラウンドにテントを張り青空教室で授業を行うしかありません。しかしこれから雨期に入る中でテントだけの青空教室では、豪雨により満足に授業を行うことも難しくなります。Sindhupalchowk郡の小学校の先生は地震により校舎が使えないことで子どもたちの授業が遅れることを心配していました。

これまでにもネパールでは日本や外国の団体の支援により山間地域にも多くの校舎が建てられました。山間地域では財政面、立地面などから自力で安全な教室を確保することが難しい学校が多く、国内外の団体による校舎の再建支援が必要とされています。(上野)

※6月1日には報告会をさせていただきますので、ぜひお越しください。
CODE3000プロジェクトに関わっているラクパさんにもご報告頂く予定です。
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ネパール地震救援ニュース No.28

「ネパールの農業」

ネパールの被災地を回っていると広大な段々畑がどこでも見られます。ネパールの耕地は16%、人口の80%以上が農業に従事しています。主にコメ、トウモロコシ、小麦を育てています。農家の方々に今回の地震についてヒアリングを行っていると、「家が壊れて住む場所には困っているが、十分ではなくとも食糧にはあまり困っていない」という声が聞かれます。自身の畑でトウモロコシやコメが獲れ、養鶏を行う農家もあるため、現時点では通常時とさほど変わらない食事ができていると仰っていました。自給自足ができる農家の災害に対する強さを感じます。

しかし、一方で多くの農家は家族が食べるだけの量しか収穫ができていません。また小麦粉やトウモロコシ粉の材料として売られる場合でも、都市部の業者に安く買いたたかれ十分な稼ぎにはなっていません。また近年ネパールでは農業離れ、農村離れが急激に進んでいます。農業が大きな収入にはならないことや、都市部の生活へのあこがれから若い男性が都市部や海外への出稼ぎへ出てしまい農村の労働力が著しく不足しているようです。カトマンズ近郊のKirtipurに住む男性は「バイクなどを買うための目先の現金欲しさに農地を切り売りする農家が増えている。」と売られて整地された畑を見て寂しそうに仰っていました。農業の衰退や若者の農村離れなど日本でも問題になっていることがネパールでも起きています。(上野)

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ネパール地震救援ニュースNo.27

「CODE 3000プロジェクト」にご協力ください。
「高度3000mの村を一口3000円で支えます。雨期対策のビニール・テントを送ります。」

神 戸市で旅行代理店を営むLakpa sherpa(ラクパ)さんは、シェルパ族でネパール東部のSolukhumbu郡のGudel村の出身です。このGudel村でも、4月25日の地震 (M7.8)で学校やチベット寺院(ゴンパ)、住宅などの被害を出しました。そして5月12日の大きな余震(M7.3)で住宅の倒壊は決定的なも のとな り、雨期を目前に雨露をしのぐことさえ困難な状況に陥っています。
このGudel村は、チョモランマ(エベレスト)の南に位置し、標高2600m から3000mの高地の村です。この村はシェルパ族やライ族が住み、ジャガイモやトウモロコシなどで自給自足の暮らしをしています。道路と空港の あるルク ラという町から2、3日かけて歩くしかない山間地にあり、村に商店はなく、塩ひとつ買うにもルクラまで歩くしかないところです。この辺境の村には 地震から 3週間たった現在でも支援はほとんどありません。
Lakpaさんの属する1500人の会員からなる「Gudel Sherpa Community」は故郷の村の為に支援を考えています。CODEもこのコミュニティからの要請を受けて辺境Gudel村へのビニール・テント(シート 一枚3000ルピー)募金を開始します。高度3000mの村を一口3000円で支える事ができます。どうぞご協力のほどよろしくお願いいたしま す。(吉 椿)

チラシは下記からダウンロードできます。

CODE3000プロジェクト

 
※6月1日には報告会をさせていただきますので、ぜひお越しください。
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【ネパール地震救援ニュース No.26】

ネパールに32年住む日本人女性、Yさん。40代でネパールに来て、日本の民間療法と西洋
医学を組み合わせたクリニックを開設し、日々、ネパールの人たちの診療に奔走しています。
地震でYさんのクリニックの壁に亀裂が入りましたが、大きな被害には至りませんでした。Yさん
自身もこの震災でボランティアを行っており、まず相手の話を聴いてあげる事の重要性を語っ
ていました。

Yさんを訪ねたこの日(5月12日)、ネパールで再びM7.3の大きな地震が襲い、被災地の各地
で大きな被害を出し、100人以上の方が犠牲になりました。Yさんは地震に怯えるクリニックの
スタッフのケアにあたっていました。自宅のあるこの地域は新しい建物が多く、比較的耐震性も
しっかりしているそうです。「ネパールの人は地震に慣れていない。私たち、日本人は慣れてい
るからね。」と一人冷静に対応するYさんの姿がありました。診療の中でも、衛生などの知識を
ちゃんと伝えることで安心して帰っていくネパールの人の姿を見てきたYの言葉からもネパール
での防災教育の必要性を感じます。地震のメカニズム、自分の住んでいる住宅の耐震性、地域
の特性、地震の時どのように身を守り、逃げるかなど基礎的なことをちゃんと知っておくこと。それ
すれば必要以上に怯える必要がないという事をネパールの人たち自身が知らなければなりませ
ん。「ネパールの田舎の人は、大地にしっかりと足をつけて生きていて、たくましい。自分が与え
られるものはすべて与えたい。」と語るYさんはネパールに自分の人生を捧げた稀有な方でした。
(吉椿)

余震で再びテントを設営する人たち 余震で店もすべて閉まる
余震で再びテントを設営する人たち           余震で店もすべて閉まる


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ネパール地震救援ニュース No.25

「ネワールの伝統建築 2」

 バクタプルに住む伝統建築家のRさんは、赤レンガの組積造に木造の軸組みを組み合わせたネワール
族の伝統建築家です。Rさんは震災前にバクタプルの伝統的な街並みの中に建設された現代風の建物
を買い取り、ネワールの伝統建築に作りかえたという経験を持つほど、伝統建築による街並みを大事に
している方です。しかし、決して伝統技術のみに固執してコンクリート造を否定しているわけではなく、現代
技術のいいものは取り入れるべきだと非常に柔軟な考えを持っています。

現在、近所に彼の手がけている新築の伝統家屋が建設されていて、壁はレンガの組積造ですが、ふん
だんに木を使っていています。特に柱や窓枠部のレンガを取り囲むように木を使っており、素人目にも崩
れにくいことがよく分かります。また、この家屋の一階と二階の間には蛇(ナーガ)の文様をしたコンクリー
ト(石)のが建物全体を取り囲むように設計されています。これに対して「あんな高いところに重い石を載
せるのは危険だ」と指摘する声もあったそうですが、この地震で微動だにしていません。Rさんは「この家
が完成してから地震が起きてほしかった。そうすればこの技術が(耐震性)を証明してくれたのに。」と語っ
ていました。伝統の知恵と近代の技術の融合させた建築に自信を感じさせるRさんでした。(吉椿)

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ネパール地震救援ニュース No.24

「身土不二」

 ネパールの被災地での10日間の調査を終え、今朝、帰国しました。この
ネパール地震をきっかけに様々なご縁と出会いがありました。現地ネパー
ルのNGOのMさんたち、現地で伝統音楽を演奏、指導するIさんとパートナー
のVさん、ネパールに嫁いでご主人と共に農に励むTさんご夫妻、ネパール
で東西医学を併用したクリニックを開設しているYさん(黒田裕子さんの恩
師)、日本で働くシェルパ族のLさん、ネワールの伝統建築を保存・修復さ
れているRさん、皆さんがそれぞれにこの地震によるネパールの人たちを案
じ、それぞれに出来ることをやられていました。

 被災地のKavre郡の山間地で40年農業をやられているTさんご夫妻のネパー
ルでの暮らしをお聞きしている中で「身土不二」という言葉が頭の中に浮か
びました。身体と大地はひとつという意味ですが、その土地でできた野菜や
薬草を、その季節に合わせて食べるのが最も体によいという食養生などに用
いられる考え方です。僕自身も東洋医学を学んでいる時、熊本の菊池養生園
の竹熊宜孝先生が「身土不二」という言葉をよく使われていました。これは
農や医だけではなく、先述の方々のように音楽や建築、民族などにも共通す
るように思います。ある建築家が「その土地で採れた材料を使って、その土
地の技術で作られた建物は、たとえ貧しく見えようとも美しい」と語ったよ
うに、その土地の風土が長い間かけて生み出した暮らしや文化は、その土地
の人や風景になじむはずです。

 このネパール地震ではバクタプルや農山村の各地でのレンガの組積造の住
宅が多く被害を受けました。今後、住宅再建の際には「レンガは危ない、コ
ンクリートの住宅を」となっていくと思われます。建築家Rさんは地震後、バ
クタプルでは伝統建築を捨て、コンクリートで再建をする傾向があることを
指摘しています。ネワールの伝統様式の街並みや急峻な赤土と緑の山村に真
新しいコンクリートは風景になじむとは思えません。日本同様、災害の多い
ネパールでは今後、その土地の文化を尊重すると同時に如何に命を守るかが
問われています。

 現在、ネパールでは多くの若者が自らの民族の言葉を嫌い、仕事を求めて
首都や海外へと出稼ぎに行っているそうです。この地震を機にネパールの人
たち自身が自らの暮らしや文化を見つめ直し、自国の誇りを取り戻すような
支援が求められています。(吉椿)


※6月1日には報告会をさせていただきますので、ぜひお越しください。
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ネパール地震救援ニュースNo.23

※複数のMLに配信しておりますので、重複はご容赦ください。

CODE海外災害援助市民センターです。

吉椿と上野は明日の朝、日本に帰国予定です。
二人は被害の大きかったバクタプルの伝統建築家の方にヒアリングを行っています。
彼の家もバクタプルにある伝統建築だそうですが、まったく被害を受けていなかったようです。
ラビンドラさんの自宅
<現地レポート11>「ネワール伝統建築」
ネパールの13世紀から15世紀までの三王国時代の都であったバクタプル(世界遺産)はネワール族の古き町並みを雰囲気を残していましたが、この地震で大きな被害を受けました。赤レンガと木製の出窓の彫刻、意匠がほどこされた独特のネワール建築の住宅群の中に住むひとりの建築家がいます。Rさんはドイツで建築を学び、ネワールの伝統建築の保存に尽力されている方です。Rさんのご自宅はネワールの伝統建築でできた175年の住宅で、この地震ではヒビのひとつも入っていません。被害を受けた他の住宅とどこが違うのかと尋ねると、あっさり「手を入れてないからだ。」と答えました。彼が言うには、多くのネワール住宅は100年を超えているそうで、これまでの小さな地震で少しずつずれが生じているので、時々手を入れなくてはいけないといいます。Rさんがこれまでに修復、改修してきた住宅はこの地震の被害を受けていないそうです。中国四川の伝統木造建築の写真をお見せすると、非常に興味深そうに「礎石の上に柱を乗せているだけなのか?」と、1インチほど礎石の中に柱が入っているネワール建築との違いを一瞬で見抜いていました。偶然にも今日は四川地震の日でした。

礎石の中に柱が
Rさんの自宅の玄関にもダルマシャーラと呼ばれる木造軸組み構造のベランダがあります。もともと、これは旅人や巡礼者の休憩、宿泊所で、今は地元の人の憩いの場になっていて、震災後、ここで寝泊まりする人もいます。ダルマシャーラを見ながら「これがすべてを表している。」とネワール建築の耐震性を語るRさんの姿は誇りに満ち溢れていました。(吉椿)

ラビンドラさんと
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ネパール地震救援ニュース臨時号

CODE海外災害援助市民センターです。

昨日、大きな余震がネパールで発生しました。

当センターから現地入りしておりました吉椿、上野の二人は怪我なく無事です。
二人から余震の様子のレポートが入りましたので、お送りします。

<現地レポート臨時号>
カトマンズでもかなり長い時間揺れました。
ちょうど僕たちはバクタプルからボダナートに向かう途中で、空港近くを車で走っていたので、それほど揺れに気づきませんでしたが、車を止めた後もしばらく揺れていました。町中でたくさんの人が道路に出てきて、建物から離れたところに集まっていました。中には再度テントを設営し始めている人もいました。今夜は外で野営する人がきっと多いと思います。
僕たちはバクタプルで伝統建築家の方にお会いした直後だったのでもう少しバクタプルの狭い路地にいたら上から落ちてくる瓦礫で怪我でもしたかもしれないね、と皆で話していました。町中は、店もほとんど閉まり、車も少なくなり、テントの下に引くシートをたくさんの人が買いに走っていました。また、前回の地震で傾いていたビルが倒壊しているところもありました。
泊まっているタメルというツーリスト街もほとんどの店が閉まってしまいました。
この地震でまた犠牲者が出たことや日々の入った家に住んでいる不安など、日常に戻りつつあった町が一気に思い空気に包まれてしまいました
カトマンズに住むIさんは、「地震直後にまた戻っちゃった」とつぶやいていました。この地震によるネパールの人々の精神的なショックはかなり大きいと思います。(吉椿)

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ネパール地震救援ニュースNo.22

CODE海外災害援助市民センターです。
吉椿と上野からの追加レポートをお送りします。

<現地レポート 10>「山間部の現実」
カトマンズから西へ車は走らせること約2時間半、Dhading郡で最大の街、Dhadingbesiに着きます。ここで活動するNGO、Shanti Nepalは、もともとDhading郡の多くの村で健康や衛生、生計などの農山村の開発支援を行っていましたが、地震後、もともとつながりのあった21の村へ救援物資の配布などの支援を行っています。このNGOと被害の甚大なSalyantar村 に行きました。最大の街、Dhadingbesiから4WDに乗り換え、未舗装の悪路を約2時間半揺られ、山をひとつ半越えたところにありました。村の幹線道路沿いに倒壊した家屋が並んでいます。この村は127世帯、人口約500人の村で、そのうち23人が地震の犠牲になりました。特にsikert地区はまともに建っている建物がほとんど残っていない状況で、4人が亡くなったそうです。アクセスの悪さから救援はほんのわずかで、住民の人たちは現在、シートで作った簡易テントで暮らしながら来る雨期に備えた仮設住宅を作るための準備をしています。多くの人が倒壊した自宅から使えそうな木材や石、瓦などを取りだす作業に追われていました。
そんな中で木造軸組みの家がしっかりと建っている姿に出会いました。この家の持ち主は地震の前からすでに外に出てしまっていたそうで誰も住んでいなかったそうです。昔はこんな木造の家は多かったのかと隣の家の方に聞くと「そうだね・・・でもね、木は高いからね・・・」と語っていました。ネパールの森林率は25%で189か国中、107位(2012年世界銀行)という現実も関係していると思われます。
また、これまでに小さな地震を何度か経験していたこの村で防災や避難について訊ねると「テレビや学校で聞いたことあるぐらいだ。」と言っていました。昨日行ったカトマンズ近郊の村では、2か月前にNGOによる避難訓練を受けたばかりだった事もあって、この地震で非常に役立ったと住民の方が語っていました。そこには、遠い山間部の村と首都近郊の村と違いがありました。(吉椿)

※6月1日には報告会をさせていただきますので、ぜひお越しください。
http://code-jp.org/blog/nepal-earthquake/2015/05/07/%E3%80%90%E3%83%8D%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%9C%B0%E9%9C%87%E8%A2%AB%E7%81%BD%E5%9C%B0%E6%94%AF%E6%8F%B4%E3%80%9161%EF%BC%88%E6%9C%88%EF%BC%89%E5%A0%B1%E5%91%8A%E4%BC%9A%E3%82%92%E9%96%8B/

※写真つきレポートはブログをご覧ください。
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