月別アーカイブ: 2016年2月

ネパール地震救援ニュース No.46

「カトマンズで耐震ワークショップを開催しました。」

 グデル村で行っている耐震住宅再建プロジェクトに関心を持たれた方から複数問い合わせをいただいています。ネパールとつながる日本の団体の方々が、山間部の資材を使った耐震住宅(学校)の再建の工法を学びたいとの要望がありました。また、CODEとしてもグデル村での耐震住宅再建プロジェクトでの学びを他の地域にも伝えたいとの思いから、「耐震ワークショップ」を2月7日にカトマンズ市内ボダナートでグデルシェルパコミュニティー(GSC)と共同で開催しました。GSCのメンバー、バクタプルで住宅再建を考えている大工さんやエンジニア(クワパエンジニアリング大学の学生など)、GSCと同じソルクンブ郡のパタンジェ村の被災者の方々など26名が参加し、熱い議論を交わされました。

 ワークショップは、まずCODEのこのプロジェクトの概要説明を行い、その後、ネパールの建築の専門家による今回の耐震工法のポイントの説明、GSCの現場責任者ダワさん、シニアアドバイザーであるラクパさんからの報告などを現場の写真と動画を使って行いました。

 その後の参加者の質疑応答では、「基礎はどのくらい掘るのか?」、「竹の込み栓(くぎ)の方が強い!」、「壁の角の石は重くしない方がいい」などバクタプルの大工さんからも様々な意見も出され、ラクパさんもまるで専門家のように熱く語っていました。ネパールの人たちが非常に熱心に意見を交わす姿を見て、まさに学び合いの第一歩だと感じました。ネパールでは、この震災をきっかけに今、専門家だけでなく被災した普通の人たち自身が、家や暮らしを見直し始めています。(吉椿雅道)

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ネパール地震救援ニュース No.45

「耐震住宅再建プロジェクトの近況」

CODEがプロジェクトを行っているソルクンブ郡グデル村を先日、訪問してきました。エベレスト街道の起点になるルクラから登山で3日の行程を歩く予定でしたが、世界的な寒波の影響か雪に見舞われ、カウンターパートのグデルシェルパコミュニティ(GSC)のシニアアドバイザーのラクパ・シェルパさん(プロの登山ガイド)も危険だと判断し、急きょヘリコプターを要請し、グデル村へと入りました。

 グデル村は人口約3500人(約700世帯)の村で、標高2000m~3500mの山にシェルパ族、ライ族、タマン族が暮らしています。村のほとんどの方がジャガイモ、トウモロコシなどの高地作物を栽培する農業に従事しており、自給自足に近い暮らしを営んでいます。

現在、CODEはこのグデル村でGSCと行っている「耐震住宅再建プロジェクト」としてモデルハウスを建設しています。現地で調達できる石、泥、木、竹などの資材を使った耐震住宅の建設に12~14名の大工さん、石工さん達が日々、力を注いでいます。石の積み方、粘りのある泥、木造バンドによる補強など一つひとつをクワパエンジニアリング大学の専門家のレクチャーを受けながら、すべて手作業で丁寧に行っています。このモデルハウスは完成後、村の医療施設として活用されますが、このプロジェクトでは、建物を建てること以上に大工さん、石工さん達がしっかりと耐震の技術を学ぶことに重きを置いています。技術を身に着け、地元の資材を使って自分で安心・安全な家を再建する事は、彼ら自身の力になり、自信や誇りにもつながっていくと思います。今後、この大工、石工さん達が学んだ技術を他の地域にも伝え、持続可能な耐震住宅の再建に力を注いでくれる事を期待しています。モデルハウスは2月下旬頃に完成予定で、その後26棟の一般住宅の再建に入ります。

カトマンズで働いていた若い大工、ニマさん(25歳)は、「学んだ技術を故郷の村の人のために活かしたい」と、このプロジェクトをきっかけに今後、村に戻る事を決断しました。人が真剣に学び、未来を語る姿に心を奮い立たされました。(吉椿雅道)

 モデルハウスの建設状況専門家によるレクチャー
モデルハウスの建設状況                                                 専門家によるレクチャー

若い大工、ニマさん
若い大工、ニマさん

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ネパール地震救援ニュースNo.44

「変わっていくグデル村とモデルハウス建設」

 1月5日~16日に行ったネパール第3次派遣ではモデルハウス作りを実施しているグデル村を訪れました。車で12時間、さらに歩いて2日かけてたどり着いたグデル村は都市のような排ガスの臭いもなく空気が美味しい段々畑の斜面にあるのどかな田舎の村でした。先に村に入っていた京都建築専門学校の山本耕資さんとともにモデルハウスの視察や村の大工さんとの話し合い、ネパールー日本の技術交流などを行いました。

 村の大工さんはモデルハウスを通じて技術を学ぶことに非常に貪欲で、カトマンズの建築専門家が村に到着するのが遅れた際にも「専門家からのレクチャーはいつから始まるんだい?」と新しい技術や建築方法を学ぶのを非常に楽しみにしている様子でした。今回、モデルハウス作りについて大工さんや村のコミュニティの方々と話し合いをする中で屋根の材料について話す機会が何度かありました。村では伝統的に木と竹を使った屋根が用いられてきました。しかしここ数年で他地域から運び入れたトタン材が普及したことで、特にグデル村中心地ではほとんどの家がトタン屋根に変わっていきました。水はけが良く、耐久性に優れた鉄製の屋根は確かに村の生活においては便利なものですが、一方で伝統的な木と竹の屋根の家は次々と減っていっています。木と竹の屋根は確かに頻繁に手入れが必要ですが、しっかりと軒先が揃えられた木製屋根は美しく、また村の中で手に入る材料で作ることができます。村にトタン屋根が増えていく中でモデルハウスもトタン屋根にすればという意見もありました。しかし、トタン屋根以外の選択肢を未来へ残していくという意味でもモデルハウスにはより耐久性に優れた木と竹の屋根作りに挑戦していくことに村の住民の方々も同意してくれました。

 便利なだけではない。ただ地震に強いだけではない。村が持つ魅力的な文化を大事にしながら、村の生態系を守る村の中で循環する家づくりを考える。グデル村の住民とカトマンズの専門家、CODEがともに行うモデルハウス作りを通じてネパールと日本の両国が学んでいきます。
(上野智彦)

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グデル村のようす、青いトタン屋根の家が増えている

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