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ネパール地震救援ニュースNo.38

「カトマンズの避難キャンプ」

ネパール地震の被災地は、現在、雨季の真っ只中。毎年、8月末から9月にかけて地滑りなどの土砂災害が起きています。5月から降り続いた雨が、雨季の後半に地滑りを起こすとネパールの人たちは言っています。

カトマンズ市内には、山間部の被災地から避難してきたキャンプが点在しています。カトマンズの北東部ボダナート近郊にある避難キャンプには、325人(98世帯)が暮らしています。避難している人の多くは、シェルパ族の人たちで、3500人以上の犠牲を出した最大の被災地とも言われるシンドパルチョーク郡から来たそうです。シンドパルチョーク最大の町、チョウタラから歩い3日の標高2000mの村などからボダナートのチベット寺院(ゴンパ)を頼ってここに来たそうです。

標高2000mの高地にすむシェルパ族の人たちは、1300mのカトマンズでのテントでの避難生活に対して「暑い、虫が多い、」などの声も聞かれました。

被災者の40代の女性は、「財産も、畑もほったらかして来たので、心配で夜も眠れない。」と語っていました。また、財産を置いてきて心配ですねと相槌を打つと、「土砂崩れで泥棒も来る事できないよ。」、「村には帰りたいが、雨季は危険で帰れない。」という言葉が返ってきました。その言葉から被害の大きさが想像できます。

この避難キャンプは寺院の土地を借りて、インドの企業などの支援によって運営していますが、いつまでもここに住み続ける事ができるわけではありません。今後、村に帰る事ができる人は帰っていくでしょうが、帰る事すらできない人、帰っても何もできない人など再建の目途が立たない人たちも出てくると思われます。(吉椿雅道)

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