CODE海外災害援助市民センター

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1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災をきっかけに
「困ったときはお互いさま」の心で海外の被災地支援を行っています。
災害時の支えあい・学びあいを通して地球の市民どうしのつながりを築いています。

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新型コロナウイルス感染症対策支援

ブログ

活動レポートを掲載しています。
新型コロナウイルス感染症救援ブログ

プロジェクト内容

(1)中国・武漢への支援

新型コロナウイルス感染症は、2019年11月頃より中国湖北省武漢市で発生し、当初、武漢市で感染拡大が深刻化しました。CODEは、中国で連携しているカウンターパートの張国遠さんから緊急の支援要請があったことから、2020年2月4日に救援プロジェクトを立ち上げました。
封鎖された武漢市に入れるのは医療関係者のみのため、NGOの張さんたちも現地で直接支援することが難しい状況でした。そこで張さんたちは救援ネットワークCEER(Civil Engagement in Emergency for COVID-19)を立ち上げ、オンラインボランティアを開始しました。ボランティアたちは10のチーム(ボランティア調整、海外調整、情報、アクション、広報、プロダクト、物流、心のケアなど)にそれぞれ加入し、専門性や特技を生かした活動を展開しました。武漢市在住のボランティアたちが、ニーズの把握や支援物資の配送、孤独や不安を抱えた人々の相談など、最も困っている人たちに近い場所で主体的に動き、救援ネットワークの他のボランティアが、オンラインを駆使してその活動をバックアップしました。
張さんたちからは、武漢市に派遣している医療関係者向けにマスクや防護服、ゴーグルが不足しているので、日本から支援してほしいとの要請がありました。しかし、まもなく日本でも感染が拡大し始め、マスクなどの入手が困難となったため、現地に託す寄付を募り、武漢市の情報を発信するに留まりました。

写真左:中国全土でマスク不足に 写真右:武漢市のボランティアによる物資運搬
(いずれの写真も張国遠さん提供)

写真上:中国全土でマスク不足に
写真下:武漢市のボランティアによる物資運搬
(いずれの写真も張国遠さん提供)

(2)国際アライアンスIACCRの立ち上げと学び合い

2020年3月上旬、大阪大学の渥美公秀教授、大阪大学未来共創センター災害ボランティアラボとの共催で、中国、台湾、日本をつないでの新型コロナウイルスに関する学習会を開催しました。この学習会を開催することになったきっかけは、張さんたちが支援する武漢で、感染した家族が隔離されたことによって子どもが餓死したということや、感染から回復した人が差別を受けているということを聞き、今後日本でも起こりえる武漢の経験から、いち早く学ばなければいけないと考えたからでした。
学習会の開催を機に、張さんから新型コロナウイルスに関する民間アライアンスの立ち上げが提案されました。事務局長の吉椿は、渥美教授と共に発起人として、CODEはメンバーとして、IACCR(International Alliance for COVID-19 Community Response)に参加することになりました。IACCRには14の国と地域の17の団体が参加しており(2020年10月現在)、定期的にオンラインで国際会議を開催し、各地の取り組みや経験を共有しています。会議のテーマは、社会心理や心のケア、共生社会、ポストコロナの経済回復など、多岐にわたっており、コロナ禍でのボランティアの可能性や地域に根差した支援のあり方などをお互いに学んでいます。また、参加メンバーの国や地域で厳しい状況に置かれている人たちを支えるための活動を模索しています。

写真左:日中台の学習会 写真右:IACCRのオンライン会議(張国遠さん提供)

写真上:日中台の学習会
写真下:IACCRのオンライン会議(張国遠さん提供)