No.4「焚火を囲む人たち」

2/11午後、被災地ガジアンテプに入った。ガジアンテプは人口200万人以上の南部最大の都市。
震源からも近いこの街は幸いライフラインも無事で、一見倒壊した家屋はほとんどないように見えた。
だが、この街のシンボルで約2000年前に建造されたガジアンテプ城は崩壊していように、局所的な被害が多数出ている。
空港から市内で向かう中でタクシーの運転手に話を聴くと「カフラマンマラシュ(マラシュ)やアドゥヤマンが被害はひどいが、ここはそれほど被害はなかった。でも、これ見てみろ」と一瞬で崩落するガジアンテプ市内のビルの動画を見せてくれた。
なぜ他の地域に比べ被害が少ないのか尋ねると、「ここは硬い岩盤の上に街があるからだ。マラシュやアドゥヤマンは軟弱地盤なんだ」と教えてくれた。

街の中心にテントが張られている公園に行ってみた。ボランティアたちが、豆カレーとご飯の炊き出しをやっていた。
炊き出しをもらいに来る人や「自宅が地震で亀裂が入っていて怖いからここで家族で寝ているの」という家族もいる。
「君たちも食べろ」「日本人大好き」「写真一緒に取って!」という親日トルコを感じながらをお話を聴いた。

近隣から炊き出しをもらいに来ていた家族はフレンドリーに片言の日本語で話しかけてくる。
「私たちはわらびに住んでいたの。日本大好き!」とここがクルド人が多い地域である事を実感させられた。
埼玉県蕨市などには、沢山のクルド人が住んでいてワラビスタンと呼ばれるコミュニティを形成している。
「トルコなんか要らない。日本がいい!」という言葉に何故?と返すと、「ここは仕事もない。生きて行けない」「この子は靴もなくて寒い」とクルド人の置かれている状況が見え隠れする。

日がかげると一気に寒さが増してくる。テントで十数人で寝泊まりしているクルド人家族、地震前にトルコに仕事を求めてきたシリア人たち。寒空の中、みんな焚火を囲んで肩を寄せ合うように暮らしている。
(吉椿)

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