ここ数日、日本から被災地にテントを送るのに、自衛隊機で運ぶか、民間
機で運ぶかの話題になっていますが、テントに関連して2年前に大地震を経
験したパキスタンから次のようなメッセージが届いているようです。
(以下はCODE翻訳ボランティアによるものです。)
≪すべてのテントを中国に!≫
「私の父が言っていた、全世界が私たちを見捨てたとき、中国人は一番よ
いものを自分たちが使わずに、私たちに送ってくれた、と。私はすべてを中
国に援助したいし、実際に行って救援をしたい!」中国で大地震があったこ
とが分かった後、ひとりのパキスタンネットユーザーが書いた言葉である。似
たような書き込みが相次いでいる。「中国のひとたちが必要としているものを
私たちはすぐに提供します。」と地震後2日目にパキスタンのムシャラフ大統
領がパキスタン駐在の中国大使に言った言葉だ。
「2年前のパキスタン大地震での中国の援助についてのパキスタン人民の
記憶はいまだ鮮明だ。」パキスタン地震での中国が救援してくれたことは
「中国はパキスタンの盟友」として小学校の教科書にも書かれている。
5月16日早朝、2機のC-130輸送機がラワルピンディの空軍基地から中国
に向けて離陸した。90万米ドル相当の救援物資を満載している。同じ日、パ
キスタンの紅新月会は中国赤十字会に5万米ドルを寄付している。パキスタ
ン国民の生活はけっして裕福ではない。しかし紅新月会の代理主席はきっ
ぱり言う。「中国のためなら、パキスタン政府と人民はもっと困難な状況に
あったとしても援助をする!」5月27日には28名の医師と補助の医療隊員で
組織した緊急医療隊が中国に向け出発した。
被災者の住居問題を解決するために、19日から22日まで中国外交部ス
ポークスマンは連続して3回も国際社会に対しテントの寄付をお願いした。こ
の情報を聞いてパキスタンはすばやく反応し、中国にテントを送り続けた。そ
の数は約22260張。パキスタンは国家戦略上備蓄していたすべてのテントを
放出した。パキスタン人の友情に中国人は感動を禁じえない。「ひとつの国
家が備蓄しているすべてのテントを中国に寄付することはすでに友情の枠を
超えている。」
「パキスタンは兄弟だと言うのは当然のことだろう。実際ここまでできない兄
弟も多いのに…。」
(29日10時56分 国際先駆導報)
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「救援ニュース」カテゴリーアーカイブ
中国四川省大地震救援ニュース 26
被災から2週間余り経ち、住まいの確保もさることながら、生活の再建への様々な取り組みを、翻訳ボランティアさんが紹介してくれました。
≪農繁期の被災地≫
甘粛省隴南市文県は今回の地震で甚大な被害をこうむったばかりだが、農民は夏の食糧の収穫期で一時も休むことができない。
農民と救援活動に加わっている1500名と人民解放軍1100名は一方で倒れた家屋を片付け、再建の準備をしながら、一方で小麦やアブラナの収穫作業に追われている。
文県農牧局局長によると、職員を総動員して電力の復旧を急ぎ、麦を打つ機械を調達してきた。さらに12万の袋を農民に提供し、収穫した穀物をいれてもらうようにし
た。
水利局は地震で壊れた水路を修復し、灌漑用水を確保した。
(29日0時29分 中国新聞網)
≪ 34名の被災者が省外に就業≫
遼寧省瀋陽市の2つの企業が300名の被災者を雇用することを決め、最初の34名が28日の夜行列車で瀋陽にむけて出発した。34名は綿陽市平武県の被災者。
「宿舎と食事は無料で提供します。そして平均月2000元(3万円)の給料待遇とします。」瀋陽永豊地産の副社長はそう紹介した。
また、会社は彼らに職業技能訓練を行い、乳牛の飼育、物資の管理の仕事に就いてもらい、被災した人たちが早く新しい生活と仕事を開始してもらい、幸せになってもらいたいと話した。
(28日21時28分 中国新聞網)
*(翻訳者コメント)
月2000元の給料はかなり高いと思われます。出稼ぎ労働者の平均月収は1020元(15000円 労働社会保障部2006年)です。ちなみに農村の平均年収はひとり3590元
(約5万円 国家統計局2006年)。
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中国四川省大地震救援ニュース 25
成都のゲストハウスを拠点に調査活動を続けているYさんの26日のレポートです。
被災地、北川県は広い。被害の大きかった県城(中心部)などの山間部から綿
陽市内までの間には断層沿いに鎮、郷、村といった数多くの集落が点在してい
る。その最少単位の光明村はチャン族の村である。チャン族は古代の遊牧民の
チャン族の末裔といわれ、四川や雲南に居住するイ族、バイ族、ナシ族(チベット
ビルマ語群)などの少数民族の祖先ともいわれる。訪ねた光明村五組は十数戸
約140人の小さな集落だ。ほとんどの家が全壊に等しい。また多くの農民の田に
は水が十分に張られていない。地震で水系が変わってしまったのだ。村の人たち
は、日本のボランティアを珍しそうに眺めて、フレンドリーに声をかけてくる。日本
が地震大国であることを話すと興味津津だ。「何でこんなに多くの人が亡くなった
と思う?家が弱いからじゃない?」と問いかけると、その場にいた約20人はみな
真剣な顔で考えていた。今後どのような形で政府や住民が住宅再建を行うのか
未明だが、彼らが自ら考え、決断できるようなものでなければならない。
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中国四川省大地震救援ニュース 24
<CODE翻訳ボランティアさんからの情報を紹介します>
≪都市より農村での家屋の倒壊が顕著≫
地震後の救援活動に参加した同済大学「建築と都市規画学院」院長の呉志強さ
んは実地での考察を語った。被災地で倒壊した建物の多くは、偽の古代建築、偽
の現代建築で、真の古代建築・現代建築は大地震の経験を経て今も残っている。
都江堰は2000年以上風雨にさらされており、今回の地震の震源近くでありな
がら、ひとつも損なわれていない。四川には古代の文化財が多くある。一部の古
建築は屋根瓦が落ちるなどの被害があるが、わずかな修理で済む。一方、最近は
やりの古建築を模倣した建物は地震の難をまぬかれなかった。
現代建築においては、都市の建物より農村の建物のほうが被害が大きかった。
これは、都市では建築規範に準じた建物が農村より多かったからだ。例えば、膨
州市(県レベルの市であるが)は上海の面積の半分ほどであるが、学校と病院は
1か所も倒壊しなかった。
しかし農村において、この1,2年に建造された新しい建物がこなごなに倒壊して
しまっている。これらの家屋は現代建築の様子をしているが、現代建築の規範に
のっとって造られてはいない。これらの家屋は煉瓦のうえに板がのせられている
が、梁はきちんとしてはいない。梁を巻くことはベルトをするようなもので家をまとめ
る役目をする。4つの壁がつながる部分では梁の鉄筋は一定の長さでつながって
いることが必要である。呉院長は倒壊した家屋は梁の中に鉄筋が入っていても結
合していないことを発見した。「偽の現代建築は人を死にいたらしめる。」
農村の伝統的な煉瓦の柱を組み合わせる家は地震で大きな被害はでていな
い。壁が倒れても柱が倒れなかったのである。
呉院長は言う。「よい規画は人民の生命財産を保護する。よくない規画は人民の
生命財産を破壊する。われわれの学院は都市規画学院と言いますがこれからは
都市農村規画学院と変える必要があります。都市と同じように農村にも規画が必
要です。」
(23日15時59分 新民晩報)
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中国四川省大地震救援ニュース 23
中国四川省民生庁より今回の中国四川大地震で被害を受け、全く無収
入あるいは一人になってしまった子ども、老人、障害者には以下のような
支援が発表されたようです。
<以下CODE翻訳ボランティアによるものです。翻訳ボランティアさんが物
価について詳しく解説して下さっていますので理解しやすいかと思いま
す。>
≪無収入者と「三孤」に補助金を支給≫
四川省民政庁によると、この地震で家と生産手段をなくし無収入の被
災者に対し、臨時の生活補助金(ひとり一日10元)と500グラムの食品を
3ヶ月の期限付きで支給する。「三孤(ひとりになってしまった子ども、老
人、障害者)」には毎月600元(約9000円)、もともとの「三孤」で被災した
人には、毎月600元を3ヶ月の期限付きで支給する。補助金と食品は28
日から支給開始とし、6月1日には全部の被災地で被災者が手に入れら
れるようにする。
(25日12時45分 新華網)
※10元(150円)で買える物
(単品で買える数;2006年北京の物価で)
500mlペットボトルの水10本
カップラーメン5個
米3キロ
すいか1個
牛乳1000ml2本
石鹸2こ
パンツ3枚
Tシャツ1枚
≪子どもの日の贈り物≫
吉林省は被災地の親を亡くした5000人の児童に「6.1(児童節~子ど
もの日)」の贈り物を発送した。一セットには、かばん・洋服・運動服・運
動靴・音楽プレーヤー・チョコレート・文具など25品(415元~6,200円相
当)が入っている。
贈り物には「一緒に光をつかもう」と題した励ましのメッセージが添えら
れている。 (25日13時 中国広播網)
中国四川省大地震救援ニュース 22
ニュース21の続きです。Yさんからの現地レポート(23日)
江油市から農村部へと車を走らせる。未舗装のデコボコ道を走ってい
るとふとした事に気づいた。田んぼに水がない。稲は青々としているの
に。。04年の新潟中越地震の被災地が頭によぎった。すぐに車を止め
て、住民の方に聞いてみた。何玉清さん(69歳)に「田んぼに水がない
のは、この地震で?」と尋ねると僕の手を引いて自宅横にある井戸に
案内してくれた。「見なさいよ、水が枯れたんだよ。。」と。田んぼに引く
小川の水も枯れたそうだ。一面に水の張ってない田に青い苗が植わっ
ている。急いで何とかしないとすぐに稲が枯れてしまう。中越の棚田の
おじいちゃんが、自分で農道を直してまで田に出ようとした。13億の食
を賄う農民たちの生活は決して楽ではない。農民にとって水がないと
言う事は、1年を棒に振って、収入の道が断たれるということだ。そんな
農村を支援するようなきめ細やかなボランティアが中国でも育つことを
切に願う。
<img src="http://shisensyo.up.seesaa.net/image/P5180036-s-thumbnail2.JPG" width="200" height="133" border="0" align="" alt="P5180036-s.JPG" /
hspace="5"
このレポートを読んで、「ハッ!」としました。地震に関連してよくいわ
れる”地震の予兆”として、ネズミが大量に動き出した、とか雲に稲妻
が走ったとか、空が真っ赤になったとかといいますが、井戸の水位が
下がるというのは、専門家でも予兆として有力に考えておられる方がい
るほどです。もし、レポートにあるこの方が事前にこのことを知ってい
て、かつ井戸の水位が下がったことをキャッチしていれば、もっと早く逃
げることが出来たかも知れません。もちろんキャッチされても、結果的に
農業に大打撃をもたらすことは別問題ですが、これからの復興に関連
してこうした農業従事者には特別の優先配慮があっていいのでしょう。
日本の場合は、主食が米であり、その米を作っている農業従事者が被
害を受けると他の産業より手厚い支援策が用意されていると聞いたこ
とがあります。あまりにも大規模災害ならば確かに災害後のその国の
食糧問題に発展することもあり得るでしょうからね!?
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中国四川省大地震救援ニュース 21
四川からYさんのレポート(23日)です。
綿陽市の北に江油という町がある。町の中心部を車で走っていると避難所を見つ
けた。なんと建設中のビルの1階である。壁さえもまだできていない、コンクリートを
張っただけの建設現場の冷たい地べたに段ボールや毛布を引いて寝泊りしてい
る。担当している江油市の市民政局の担当者に話を聞いた。ここには約650人の
方が肩を寄せ合っており、被害のひどかった北川県城(中心部)のもっと北西に
入った、陳家#(土ヘンに覇)や桂渓などの人が多いという。高齢者も60人以上、
赤ちゃんも3か月の子さえいるという。もっといい環境に移した方がいいと言うと「そ
れはわかっているけど場所がないんだ。病院もいっぱいで順番待ちなんだ」とどうし
ようもないもどかしさをあらわにした。担当者も3日3晩寝てないという。そんな過酷
な環境でも、高齢者や嬰児を手前の空気がよく、目の届きやすいところに配置して
いるそうだ。食事は近くで作って持ってくるそうで、今日は四川名物の火鍋の炊き
出しもあると言っていた。劣悪環境の中でも最大限の工夫をしようとしている役人も
いることを忘れてはならない。
<img src="http://shisensyo.up.seesaa.net/image/B9BECCFDA3B1-thumbnail2.JPG" alt="江油1.JPG" width="200" height="133" border="0" /
hspace="5"
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中国四川省大地震救援ニュース 20
成都のゲストハウスでYさんと出会い、一緒に活動したボランティア
のOさんが感想文を寄せてくれましたので、ご紹介します。
四川地震 ボランティアに参加して(O.R. 5月22日 22時15分)
四川の地震は発生翌日の朝刊で確認しました。「ミャンマーに続い
てひどいことが起きたな。何かできることはないかな」。それくらいの感
想を持ちましたが、すぐにページをめくりました。その時の私は大学も
卒業して、今流行のフリーター、一歩間違えればニートと呼ばれるよう
な生活をしていました。少しのバイト、つまみ程度の勉強。希望や夢を
持っていなかったわけではありませんが、そのために一生懸命精進し
ているとも言い難い生活。そんな矢先での今回の地震は、私の怠惰な
生活も少し揺り動かすことになりました。
その日の夜、同居している友人と話している時に、ふと思いつきまし
た。「中国行ってみようかな。」その友人はまだ学生ですが、私と同様
に進路について悩んでいました。二人とも世界やNGO、国際協力、ア
ジアなどという分野には興味がありました。しかし具体的に何をすれば
いいのかわからない状況でした。そんな中で「行ってみよう」と言っても
仕方がないのかなと考えたりもしましたが、思いついたことをそのまま
友人に伝えてみました。友人の第一声は「よし、一緒にいこか」。即答
でした。
意志が決まれば人間動くもので、すぐに家を飛び出して航空券を見
たり、情報を集めたりしました。友人は言いました。「何もできないかも
しれないけど、何かはできるかもしれない」。これが二人の動機です。
全くもって暇人の動機です。全くもって素人の発想です。でも二人に
とっては十分な動機でした。
その後知り合いのNGOと連絡をとり、そのまま成都で合流することが
できました。合流できたのは本当に幸運なことで、それから一週間弱
という短い期間でしたが、とても有意義な時間を過ごすことができまし
た。
ヒューマンシールド神戸のYSさん、CODEのYMさん、この二人にはと
てもお世話になりました。正体不明の私達とも快く接してくださり、しか
もとてもたのしくておもしろい方々でした。一方で、現場での手際よい
作業や被災者との円滑なコミュニケーション、帰還後のデスクワークの
集中力、そして使命感。これらには本当に目を見張るものがありまし
た。ハードな作業中に心配で一声かけても、これは仕事だからと一言
で流すことがありました。しかしみなさんの積極性が明らかにそれを仕
事のみにさせていませんでした。この一歩踏み込んだ姿勢がNGOの
特色ではないかと思いました。
他方私といえば、やはり何もできませんでした。調査に付いていって
もだた人の話をメモするだけ。救助作業に付いていっても内容をメモす
るだけ。遺体を目の前にして悲しむ親族の姿を見ても遠くから見ている
だけ。想像したよりもはるかに何もできませんでした。思いつきで日本
で買った軍手30双もまだきれいに残っています。ちょっと勉強した中国
語もやはりちょっとだったな、ということがわかっただけのものでした。
しかし、短期間でしたがYSさんの勢いある姿勢やYMさんのNGOへ
の熱い想いから学べたこともあります。それは出発の時の動機であっ
たことです。つまり「何もできないかもしれないけど、何かはできるかも
しれない」、ということを自信をもって言えることができるようになったと
いうことです。今私には何の技術もコネもカネもありません。でも必ず
自分にも何かできることはあるという強い信念をもって行動していくこと
が大切だと、今回ボランティアに参加して感じました。
これから四川での経験をどのように生かし、四川とどのように関わっ
ていくかはまだ未定です。しかしYMさんのように緻密でありながらも情
熱的に、YSさんのようにおもしろ楽しくも人情深く、私も活動していきた
いです。
ってゆうかこのおっさん(お兄さん)二人、かっこええっすよ。ほんま
に。
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中国四川省大地震救援ニュース 19
中国現地マスコミが報じている仮設住宅についての情報です。仮設住宅について
の計画が発表されたようですが、その建設戸数の多さは中国の大きさと今回の地震
の被害の大きさを物語っていると感じました。
<CODE翻訳ボランティアさんからの情報を紹介します>
--中国建設部 3ヶ月で100万戸の仮設住宅建設計画
建設部は全国19の省・市に対し、四川地震被災地に仮設住宅を建設するよう目標
を提示した。
・各8万戸…北京市、上海市、天津市、広東省、江蘇省
・各6万戸…せっ江省、山東省、河北省、河南省、湖北省
・各4万戸…重慶市、安徽省、福建省、湖南省、江西省、山西省、遼寧省
・各1万戸…陝西省、雲南省
合計100万戸400万人の仮設住宅の問題を解決するとしている。
第1期25万戸は6月30日までに完成(アバ州2万戸、綿陽市7万戸、広元市2万戸、
徳陽市7万戸、成都市6万戸、雅安市1万戸)
第2期37万戸は7月20日までに完成
第3期38万戸は8月10日までに完成
現在北京、広東、天津など10省市の派遣チームが被災地に入り建設を開始してい
る。
現在100名の建設専門家が被災地に赴き、場所の選定作業をしている。1戸の標
準の広さは約20平方メートル。戸数に応じて次の施設を設ける。50戸にひとつの供
水場所、トイレ、ごみ収集所。1000戸にひとつの小学校、診療所、商店。2000戸
にひとつの中学校。 (22日11時27分 四川在線-華西都市報)
山西省は都江堰市、祟州市、膨州市に8月10日までに4万戸の仮設住宅を建設す
る。800の集中供水所、800の公衆トイレ、800のごみ収集所、40校の小学校、40か
所の診療所、40か所の食料品店、20校の中学校も合わせて建設する。
関係者によると、住宅は軽鋼結合方式で耐震要求に見合っており、各戸は約20平
米、照明と液化ガス等の基本設備を整える。
(22日11時28分 中国新聞網)
23日、住宅と都市農村建設部は「地震被災地仮設住宅建設技術規則(試行)」を
発布した。
そのなかで、仮設住宅は集中して建設し、規模は少なくとも50戸以上とする。4戸か
ら10戸ひとつの建物のなかに並べ、各住宅の間は4~5メートルあける(消防通道の
ため)。トイレは、住宅との間に一定の距離をあけ風下に設置する。50戸にひとつ
防火設備を備える、とした。
(23日15時27分 新華網)
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中国四川省大地震救援ニュース 18
昨日の朝日新聞夕刊に「仮設650棟に入居始まる」との記事が出てい
て、被災地のごく一部とはいえ、こんなに早く(地震発生から12日目)?と
驚きましたが、Yさんからもレポートが届きましたのでお知らせします。
————
今日、都江堰に建設されている仮設に行ってきました。53棟(1棟に9~
10戸)、約1500人入居予定で、トイレ、シャワー室、大食堂、売店、医務室
などが、付設されています。共同スペースは今のところ見つかりませんでし
た。まだ建設中なのでなんとも言えませんが、高齢者などもうすでに入居し
ている人も少なくはありません。部屋は、プラスティックボードの壁に土間
の6畳ぐらいで何もありません。ベットが2~3つのみです。その他、洗面
器、コップ、石鹸、歯磨きセット、ティッシュなども配られています。
————
中国現地マスコミが報じている住宅問題についての情報<CODE翻訳ボラ
ンティアさんからの情報を紹介します>
--テントが不足
20日中国民政部の記者会見。
現在500万人の被災者が帰る家がない。緊急に必要なのはテントだ。
家のない人は第一に、親戚や友人を頼り避難する。第2に政府の公共施設
や公共場所にテントを建てる。28万枚のテントを設置したが、まだ不足。民
政部はすでに70万枚のテントを購入済み、現在工場では3交代で緊急に
増産中し現地に輸送している。
住居の次は食事や飲料水、必要な生活用品の保証をしなければならな
いが、まだまだ再建は研究課題が山積している。
(20日21時58分 新華網)
20日午後四川省政府の記者会見。
現在、300万のテントが不足していて、寄付を募っている。1か月以内に
は被災者が安全で経済的に使用できる住居(テントのことと思われます)を
提供したい。
(21日13時3分 成都晩報)
--住宅再建時の土地の適・不適について
20日中国地震局震災応急救援司
現在被災地で家屋の安全検定作業を行っており、その結果と関係資料を
持って住宅再建後の防災対策の材料としたい。住宅が倒壊する理由とし
て2つの原因がある。ひとつは土地が軟弱で建築に適さない場合、ふたつ
めは住宅の質に問題がある場合。住宅再建には建設前に地震に対する安
全評価を行う必要があり、安全な土地を被災者に提供しなければならな
い。地震の活断層部分や谷川に沿った地盤が緩い地域などは住宅建設に
適さない。
(21日6時43分 新京報)
--北京市が住宅再建の支援
20日、北京建工集団の最初13人が四川の被災地に向け出発した。彼ら
は住宅再建先遣隊で、冬になる前に1.5万戸の仮設住宅を建設する予
定。まずはじめに綿陽市に建設する予定。
20日、北京市が保有する6000戸分の材料(彩鋼板)を綿陽に向けて発
送した。北京市建設委員会はすでに後方応急機構を立ち上げ、「総合協調
調度チーム」「生産計画チーム」「運輸調度チーム」「第一線建設協調チー
ム」「人的資源保障チーム」などを組織する方案を決めた。
(21日8時21分 人民網)
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