中国四川省大地震救援ニュース 22

ニュース21の続きです。Yさんからの現地レポート(23日)
 江油市から農村部へと車を走らせる。未舗装のデコボコ道を走ってい
るとふとした事に気づいた。田んぼに水がない。稲は青々としているの
に。。04年の新潟中越地震の被災地が頭によぎった。すぐに車を止め
て、住民の方に聞いてみた。何玉清さん(69歳)に「田んぼに水がない
のは、この地震で?」と尋ねると僕の手を引いて自宅横にある井戸に
案内してくれた。「見なさいよ、水が枯れたんだよ。。」と。田んぼに引く
小川の水も枯れたそうだ。一面に水の張ってない田に青い苗が植わっ
ている。急いで何とかしないとすぐに稲が枯れてしまう。中越の棚田の
おじいちゃんが、自分で農道を直してまで田に出ようとした。13億の食
を賄う農民たちの生活は決して楽ではない。農民にとって水がないと
言う事は、1年を棒に振って、収入の道が断たれるということだ。そんな
農村を支援するようなきめ細やかなボランティアが中国でも育つことを
切に願う。
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寺子屋(鈴木有)写真 206-s.jpg
 このレポートを読んで、「ハッ!」としました。地震に関連してよくいわ
れる”地震の予兆”として、ネズミが大量に動き出した、とか雲に稲妻
が走ったとか、空が真っ赤になったとかといいますが、井戸の水位が
下がるというのは、専門家でも予兆として有力に考えておられる方がい
るほどです。もし、レポートにあるこの方が事前にこのことを知ってい
て、かつ井戸の水位が下がったことをキャッチしていれば、もっと早く逃
げることが出来たかも知れません。もちろんキャッチされても、結果的に
農業に大打撃をもたらすことは別問題ですが、これからの復興に関連
してこうした農業従事者には特別の優先配慮があっていいのでしょう。
日本の場合は、主食が米であり、その米を作っている農業従事者が被
害を受けると他の産業より手厚い支援策が用意されていると聞いたこ
とがあります。あまりにも大規模災害ならば確かに災害後のその国の
食糧問題に発展することもあり得るでしょうからね!?
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