中国四川省大地震救援ニュース 25

成都のゲストハウスを拠点に調査活動を続けているYさんの26日のレポートです。
被災地、北川県は広い。被害の大きかった県城(中心部)などの山間部から綿
陽市内までの間には断層沿いに鎮、郷、村といった数多くの集落が点在してい
る。その最少単位の光明村はチャン族の村である。チャン族は古代の遊牧民の
チャン族の末裔といわれ、四川や雲南に居住するイ族、バイ族、ナシ族(チベット
ビルマ語群)などの少数民族の祖先ともいわれる。訪ねた光明村五組は十数戸
約140人の小さな集落だ。ほとんどの家が全壊に等しい。また多くの農民の田に
は水が十分に張られていない。地震で水系が変わってしまったのだ。村の人たち
は、日本のボランティアを珍しそうに眺めて、フレンドリーに声をかけてくる。日本
が地震大国であることを話すと興味津津だ。「何でこんなに多くの人が亡くなった
と思う?家が弱いからじゃない?」と問いかけると、その場にいた約20人はみな
真剣な顔で考えていた。今後どのような形で政府や住民が住宅再建を行うのか
未明だが、彼らが自ら考え、決断できるようなものでなければならない。
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