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CODEに新しい仲間が加わりました!学生スタッフ自己紹介②

9月からCODEに3人の学生スタッフが加わり、未来基金でアルバイトやインターン活動を行っています。学生が順番に自己紹介をしていきますので、是非ご覧になって以後お見知りおき頂ければと思います。2人目は大阪大学の島村さんです。(吉椿)

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こんにちは、インターンに参加することになりました、大阪大学人間科学部4年生の島村優希です!大学では災害ボランティアについて学んでいて、国際交流の団体に所属しています。趣味は水彩で、猫好きです。
私が最初にCODEに関わるようになったきっかけは、留学から帰国後の今年7月、日本に住んでいる外国人市民の支援をしたいと思い、研究室の先生と関わりがあったCODEのMOTTAINAI野菜便のボランティアに参加し始めたことです。その際実際の現場に行き、CODEが野菜を届けつつ、そこでの交流を通して、新たに必要な支援を見つけている様子を見て、私もそのように一人一人を大切にした支援がしたいと感じました。
そんな中就活をし始めていましたが、国際協力の分野で働きたいという漠然とした思いはあったものの、自身がどのように国際協力に貢献したいかが定まっていませんでした。また、NGOやNPO、政府機関などそれぞれの在り方について実際どうなのかが分からなかったため、関わらせて頂いていたCODEにインターンとして参加することで、NGOとしてどのように国際協力ができるか学びたいです。
このインターンシップでは、まず今の支援の現場と関わる中で、社会においてどのような支援が必要とされているかをしっかりと自分から見つけていき、自分やCODEで出来る取り組みを考えたいと思います。また、NGOとしてどのように国際協力ができるのかを間近で見て、実際に自分も運営側に立つことで、自分のしたい国際協力とは何なのかについて見つけていきたいです。
まだまだ未熟者ですが、これからよろしくお願いします!もし私を見かけたら、ぜひ声をかけて下さい、色んな人のお話を聞きたいと思っています!

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*CODEでは、2015年にCODE未来基金を立ち上げ、災害NGOや国際協力を志す若者を応援しています。未来を担う若者たちの活動にご支援、ご協力お願いいたします。
ご寄付はこちらから。
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「ユースのための国際交流オンライン・スタディツアー」中国ツアー参加学生の感想②

「ユースのための国際交流オンライン・スタディツアー ~国と国を繋ぎ、出会いを通して学びを共有しよう~」が関西NGO協議会の主催で行われています。インドネシアやカンボジア等の5カ国で行われている本企画ですが、今回、CODEは日本災害救援ボランティアネットワーク(NVNAD)と協力し、中国ツアーを開催しました。

オンラインツアーには、中国と日本から合わせて40名以上の高校生、大学生が参加しました。第1部ではNVNADの寺本さんの進行のもと、自己紹介とお互いの国の情報や災害状況の共有を行いました。観光地や美味しいものだけでなく、災害状況まで知れたことで、お互いの国について新たな発見をする良い機会になりました。第2部では、大阪大学の渥美教授の進行で、SDGsの原則である「誰一人取り残さない」というテーマのもと、学生同士の議論を行いました。その中では、コロナ禍でボランティアに行くべきかどうか等、災害ボランティアをする中で判断に迷う場面に遭遇したと仮定し、議論を進めました。第3部では、CODEの事務局長の吉椿から写真から想像してみようをテーマに、被災地の写真からどのような被害があったのか、その後そこに住む人々の暮らしはどうなるのか等を想像し、話し合いました。
日中の学生がお互いの意見に耳を傾け合い、学生から「とても短い時間だった」という感想が出るほど充実した3時間を過ごすことが出来ました。
以下、参加した学生、島村優希さん(大阪大学)の感想をご紹介します。

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「ユースのための国際交流オンライン・スタディーツアー~国と国を繋ぎ、出会いを通して学びを共有しよう~」
日時:2022年10月16日(日)14:00~17:00
開催方式:ZOOMによるオンライン
対象:日本・中国の高校生・大学生
主催:関西NGO協議会
協力:CODE海外災害援助市民センター日本災害救援ボランティアネットワーク(NVNAD)
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今回のオンラインでのスタディツアーでは、中国の災害、NGOの在り方やコロナ禍でのボランティアの様子などを学ぶことができました。特に、コロナ禍では中国の災害ボランティアは自身の健康状態の申請とボランティア内容の報告などによって可能であったというお話などは、普段ニュースを見ている中でコロナ対策がかなり厳しく、ボランティアの移動も完全に制限されていると勝手に想像していた現場の様子とは異なるものでした。このようにスタディツアーでは実際に現地の人と繋がり、お話を伺うことの大切さに改めて気づくことができました。
また、行われた中国の学生同士、日本の学生同士のディスカッションでは、他学生の持つ様々な意見に刺激を受けたのと同時にそれぞれの国で観点が異なっている点、共通点があることも興味深かったです。どちらも現場に行かずにできる支援もあるという意見が出ていましたが、中国側の意見では、「他人のことを想うのがボランティア」は、実際の体験談から「現場で被災者の方と対面で交流することが非常に大事なこと」などボランティアとは何かという根本的なことに目を向けていて、印象に残りました。
オンラインでの交流を通して、更に中国のことについて学び、実際に中国を訪れ、現地のNGOやNPO、ボランティアの方と交流したいという思いが強まりました。現地に長期間滞在し、住んでいる方との交流をすることでしか見えこないことが更に沢山あると思うので、是非今回の学んだことやきっかけを活かして、訪れたいです。
(大阪大学人間科学部4年生 島村優希)

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CODEに新しい仲間が加わりました!学生スタッフ自己紹介①

9月からCODEに3人の学生スタッフが加わり、未来基金でアルバイトやインターン活動を行っています。本日から学生が順番に自己紹介をしていきますので、是非ご覧になって以後お見知りおき頂ければと思います。まずは関西学院大学の植田君からです。(吉椿)

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皆さんこんにちは!CODEでインターンをさせて頂いている関西学院大学総合政策学部国際政策学科3年の植田隆誠です。
部活動は、中学は吹奏楽部でサックス、高校ではバドミントンをしていました。
私が国際協力に興味を持ったきっかけは高校生の時に受けた大学の授業でした。国際協力の答えのない問いに対して広い視点で考えるところに魅力を感じ、大学は国際政策学科に進みました。災害に関しては、大学1年生の時に熊本地震現地ボランティアに参加してから興味を持ち、現在は関西学院大学災害コミュニティつむぎという団体で活動しています。その活動の中で、吉椿さんに講演をして頂いたことがきっかけでCODEのことを知り、今回インターンをさせて頂くことになりました。
①CODEの活動等から、1からプロジェクトを作り上げるプロセスを学び、それを自分でも実践出来るようになること。
②日本社会にある様々な問題を知り、海外の事例を含めた広い視点から将来について深く考えること。
この2つがインターン中の私の抱負です。
3月までの半年間活動させて頂く予定です、どうぞよろしくお願い致します!

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「ユースのための国際交流オンライン・スタディツアー」中国ツアー参加学生の感想①

「ユースのための国際交流オンライン・スタディツアー ~国と国を繋ぎ、出会いを通して学びを共有しよう~」が関西NGO協議会の主催で行われています。インドネシアやカンボジア等の5カ国で行われている本企画ですが、今回、CODEは日本災害救援ボランティアネットワーク(NVNAD)と協力し、中国ツアーを開催しました。

オンラインツアーには、中国と日本から合わせて40名以上の高校生、大学生が参加しました。第1部ではNVNADの寺本さんの進行のもと、自己紹介とお互いの国の情報や災害状況の共有を行いました。観光地や美味しいものだけでなく、災害状況まで知れたことで、お互いの国について新たな発見をする良い機会になりました。第2部では、大阪大学の渥美教授の進行で、SDGsの原則である「誰一人取り残さない」というテーマのもと、学生同士の議論を行いました。その中では、コロナ禍でボランティアに行くべきかどうか等、災害ボランティアをする中で判断に迷う場面に遭遇したと仮定し、議論を進めました。第3部では、CODEの事務局長の吉椿から写真から想像してみようをテーマに、被災地の写真からどのような被害があったのか、その後そこに住む人々の暮らしはどうなるのか等を想像し、話し合いました。
日中の学生がお互いの意見に耳を傾け合い、学生から「とても短い時間だった」という感想が出るほど充実した3時間を過ごすことが出来ました。SDGsの17のゴールには、災害は触れられていませんが、実は全てのゴールに繋がっているのだということが理解できたのではないかと思います。(植田)

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「ユースのための国際交流オンライン・スタディツアー ~国と国を繋ぎ、出会いを通して学びを共有しよう~」
日時:2022年10月16日(日)14:00~17:00
開催方式:ZOOMによるオンライン
対象:日本・中国の高校生・大学生
主催:関西NGO協議会
協力:CODE海外災害援助市民センター
日本災害救援ボランティアネットワーク(NVNAD)
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以下、参加した学生の感想をご紹介します。

私にとって、今回が中国の方々の意見を聞く初めての機会でした。特に印象的だったのは、第二部の「コロナ禍でボランティアにいくべきかどうか」の問いについて、中国の方々が「もちろん行きます」とはっきり答えていたことです。中国のコロナ政策はとても厳しいというイメージから、私はてっきり「行かない」という答えを出すのではないかと思っていました。その時、ボランティアに「行く・行かない」ではなく、「行く・行けない」で考えるべきなのではないかと感じました。これから先も今回のようなコロナ等の事情により、ボランティアにいくべきかどうか迷うときがあるかもしれません。そんな時は、被災者の方々の意見を前提にした上で、まずは行くベースで考える事が災害ボランティアの第一歩なのではないかと思いました。また、それと同時に、中国の人はこの状況ではボランティアには行かないだろうと思い込んでいた自分を恥ずかしく感じました。テレビやSNS上からだけではなく、今回のように直接現地の意見を聞ける場というのがいかに大切かを思い知りました。
最後に、このオンラインスタディツアーを通して、災害ボランティアを行う場面でも、現地の意見を直接聞き共に考える事でより良い関係・活動が行えるということを再確認出来ました。そしてその先にあるのが、誰一人取り残されない世界であれば良いなと強く思います。
(関西学院大学 総合政策学部 3年生 植田隆誠)

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No.86「丹波農業フィールドワーク第4回:参加者の感想④」

CODE未来基金の丹波農業フィールドワークでは、若者が農業を通じて食やいのち、地域や世界を学んでいます。
第4回フィールドワークが2022年3月28日~29日に行われ、ジャガイモ植えや黒豆の味噌作りを体験させていただきました。また夜の懇談会では、学生さんからのリクエストで「農業と国際協力」をテーマにフリートークを行いました。
参加した若者たちの感想を順次、紹介していきます。四人目は、大阪大学で国際協力を学んだ後、豊岡で奮闘している森本莉永さん(豊岡市地域おこし協力隊)です。森本さん、コロナ禍でJICAの青年海外協力隊の派遣が延期になった事で、昨年から地域おこし協力隊として、農業や国際協力、地域づくりなどをつなげる活動をしています。

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3月28日と29日、ムラとマチ奥丹波で実施されたCODE海外災害援助市民センターの「第4回農業フィールドワーク」にご一緒させて頂きました。今回は3回目の参加ということで、今までと同様たくさんの学びや気づきを得ることができた2日間でした。

2日間を通して、複数の品種の芋定植、里山保全に関わる薪割り・薪積み作業、黒豆味噌作り、色んな野菜の種蒔きなど、色んな農作業に携わらせて頂きました。作業をしながら、ムラマチの皆さんと様々な情報交換が出来たり、丹波の農業やムラマチさんの自然を守る取り組みについてお伺いする事が出来ました。また、CODEの吉椿さんとも、農業に限らず国際協力の話やCODEさんの活動などたくさんのお話を伺う事が出来、大変有り難く思いました。

2日間のフィールドワークのなかで特に印象に残ったのは1日目の夜にあった “農業×国際協力” というトピックでの話し合いでした。ムラマチやCODEの皆さん、今回の農業フィールドワークの参加者の方々、奥丹波の地域の方々、若手新規就農者の方など…。本当に様々なバックグラウンドを持つ人たちが一同に会して行われたこともあってか、議論された内容全てが私にとってとても興味深いものでしたし、書き切れないほど多くの学びがありました。「生産性重視の農業?楽しさある農は?」という議題、6次産業化のこと、日本の構造的な課題、ひとりひとりの努力の尊さ、そして「教える・学ばされる」ではなく「学び合う」ことこそが大事だということ、などなど…。とりわけ、”住民参加” の地域活性化というトピックは、大学院での研究内容だったということもあり、本当に興味深く議論させて頂きました。“住民を巻き込んで地域活性化” の難しさは、発展途上国だけではなく、日本の地方・日本の農業においても言えるのではとしみじみ思います。

国際協力の分野で必ずと言っていい程触れられる老子の言葉があります。
「魚を与えるのではなく魚の釣り方を教えよ」
「授人以魚 不如授人以漁」
欲しがるモノを与えるだけの一時的な開発援助は現地の人の為にならない、欲しいモノを自分で得られる方法や技術を教えることでその人の自助的な成長を促そう、といった意図でこの言葉が謳われているかと思います。でも、私はこの言葉を聞いた当時から「本当にそうかな」といつも疑問に思ってました。「現地の人は魚が本当に欲しいのだろうか」「方法や技術を教えることが果たして現地の人の自主性や主体性を引き出すのだろうか」と常々悶々としながら国際協力の関係者のお話を聞いていたりもしました。つまり本当の意味で住民の主体性を引き出すためには、当事者の住民自身が自ら問題を発見して或いは気づきがあって、「こりゃなんとかしないと!」って課題解決に向けた行動に移してもらう、その仕掛けやきっかけこそが最も大切なんじゃないかと個人的に思います。それは私たち第三者が現地の人から教えてもらう過程でふとした瞬間に住民が発見するのかもしれないし、人とコミュニケーションを取ったり交流したりするなかで偶発的に起こるかもしれない。この事は国際協力に限らず、日本の地方創生や農業に関わる課題でも同じ事が言える、と今回のフィールドワークでの夜の話し合いを終えて改めて感じました。

こういった “農×国際協力” ひいては “日本の農業×国際協力” の内容で議論出来た事で、私にとって議論したかったこと誰かに伝えたかったことをアウトプットする貴重な経験になりましたし、様々な分野で活躍される方々の話をたくさん聞いて、多岐に渡って意見交換して、お互いに学び合うことのできた本当に素敵な時間でした。

丹波で行われているこの農業フィールドワークの取り組みを豊岡の農業でも応用していきたいなと思っております。そして、豊岡だけでなく但馬地域、兵庫の農業がもっと活気づいていくような活動が出来るようこれからも頑張らないとな、と強く自分に言い聞かせることの出来た2日間でした。
次は皆さんと是非お会いしましょう!フィールドワークで関わって頂いた皆様、本当にありがとうございました。
(森本莉永)

No.86「丹波農業フィールドワーク第4回:参加者の感想③」

CODE未来基金の丹波農業フィールドワークでは、若者が農業を通じて食やいのち、地域や世界を学んでいます。
第4回フィールドワークが2022年3月28日~29日に行われ、ジャガイモ植えや黒豆の味噌作りを体験させていただきました。また夜の懇談会では、学生さんからのリクエストで「農業と国際協力」をテーマにフリートークを行いました。
参加した若者たちの感想を順次、紹介していきます。三人目は、初参加の中田樹さん(豊岡市地域おこし協力隊)です。中田さんはフランスの大学院で経済行動学を学び、現在、豊岡市で持続可能な地域づくりで奮闘しています。

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今回同じ豊岡市で地域おこし協力隊として活動されている森本さんに声をかけていただいてCODE未来基金 農業フィールドワークに参加させていただきました。ここまでの大自然に囲まれて日本の里山、農業、そして国際支援について考えて議論をしたことがなかったのでこの2日間はあっという間に過ぎました。

現在僕は豊岡市の起業型地域おこし協力隊として昨年の9月より活動をしております。内容は『持続可能なコミュニティとまちづくり』をテーマに脱プラや食品ロスを無くすための取り組み、また循環型社会、経済づくりのHUbづくり(量り売りの店舗の開店、Zero wasteに向けたラボの設立と運営など)に取り組んでおります。

消費者意識を向上させることや循環型経済の基盤をつくる循環型社会をつくるという点に関しまして今回のワークショップを通して大変勉強になることが多かったです。1日目、2日目通してただ体験として農作業をするのではなく農業について百姓について本質的なことをひとつひとつの作業から考え、話し、教えていただくことで農について様々な角度でまた自分ごととして考えることができました。

また1日目の夜での議論の場でも『農×国際支援』という観点から様々な意見が飛び交い頭でも心でも考える機会が多かったです。特に印象に残ったお話しは「その土地や風土文化にあった作物や育て方、また支援の仕方やひととの接し方が違う」です。今の資本主義主体の世の中で中央集権的なトップダウンが1番生産的で効率が良い方法として開発や支援に応用されていますが、実際にその生産性こそが先進国が生んだエゴであり自分たちのやり方を途上国やローカル地方へただただ押し付けているのではないかとすごく考えさせられました。先進国、後進国というのもなにをもってそう言うかは角度やジャンルによって異なりますし今一度自分自身に立ち返って考えないといけない問題だなと改めて感じました。

今回の合宿でお会いしたみなさんがとても情熱と野望を持たれており、分野は様々ですがこれが本当の意味での多様性なのだと思いました。起きている問題は現場にあり、今回のように実際に足を運んで五感で学ぶことができるワークショップは実りのある会になりました。ここで学んだこと見たもの感じたことなどを今後の活動にぜひ活かしていきたいです。
(中田樹)

No.85「丹波農業フィールドワーク第4回:参加者の感想②」

CODE未来基金の丹波農業フィールドワークでは、若者が農業を通じて食やいのち、地域や世界を学ぶ事を実践しています。
第4回フィールドワークが2022年3月28日~29日に行われ、農業を体験させていただきました。また夜の懇談会では、学生さんからのリクエストで「農業と国際協力」をテーマにフリートークを行いました。
参加した若者たちの感想を順次、紹介していきます。二人目は、高校生の時からCODEに関わってくれている杉田かなえさんです。杉田さんは、舞子高校環境防災科を卒業し、マラウイの青年海外協力隊、農業高校の教員をへて、現在、丹波篠山市地域おこし協力隊で頑張っています。マラウイでは98%の人が食を作る農業に関わっているそうです!

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今回初めて丹波農業フィールドワークに参加しましたが、交流する中で、自分の過去を振り返り、現在の業について考え、未来について語ることができた2日間となりました。

私は現在、丹波篠山で農業をしていますが、10年前に青年海外協力隊でアフリカのマラウイへ野菜栽培隊員として派遣されていました。フィールドワークの交流会のテーマは「国際協力と農業」ということで、少し自分の体験をお話する機会をいただきました。一方的な支援ではなく、現地の人がやろうとすることをサポートせよ。と色々な人から言われたし、本でも読みました。2年間活動をして、現地の人がやろうとすることを捉えるのは、その風土に染まり、同じ感覚にならないとできない。と私は悟りましたが、一方でよそ者の力があることも感じていました。よそ者だからこそ、違う視点を持って気づくことがある。よそ者だからこそ、頼られることがある。そのよそ者の力を吉椿さんが解説してくれました。当たり前なことを「すごいことだよ」と指摘してあげるのは、よそ者だからできること。その当たり前がすごいことだって気づかせてあげることが大切です。物や技術ではなく、気づきと自信を与えることも国際協力のひとつだと学ばせてもらいました。また、これは都会と農村にも言えることだと感じました。お互いに気づいていない当たり前を交流を通して発見する。これは、丹波農業フィールドワークの裏テーマかもしれないと気づき少し嬉しくなりました。

もう一つ交流会の中で、現在の私に刺さった言葉がありました。「水と土と空気は人間が作ったものじゃないことを忘れてはいけない。」 私はあくまで自然の力を借りて、野菜を育てさせてもらっているのだ。とハッとさせられました。お金儲け優先になると、人間中心の行動や考えになってしまいます。だから、私には生業に近い農家よりも百姓の呼び名のほうがしっくりくると感じています。農産物生産だけでなく、100のことができる百姓になることは、未来の自分の目標です。

フィールドワークを通して、十人十色の哲学に触れられたことは、とても大きな学びでした。このゆるやかな繋がりをこれからも大切にしていきたいです。
(杉田かなえ)

No.85「丹波農業フィールドワーク第4回:参加者の感想①」

CODE未来基金の丹波農業フィールドワークでは、若者が農業を通じて食やいのち、地域や世界を学ぶ事を実践しています。第4回フィールドワークが2022年3月28日~29日に行われました。
今回もムラとマチの奥丹波の皆さんのご協力のもと、ジャガイモの作付け、丹波の黒豆の味噌つくり、ニンジンや春菊の種まきなどをさせていただきました。また夜の懇談会では、学生さんからのリクエストで「農業と国際協力」をテーマにフリートークを行いました。今回は、豊岡や篠山の地域おこし協力隊の若い方々にもご参加いただき、神戸の大学生や丹波の有機農家の方々と熱い議論が交わされました。参加した若者たちの感想を順次、紹介していきます。
最初は、山内優(関西大学4回生)です。久しぶりの丹波の土や人に触れ、感極まる姿も見られました。

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私は現在就職活動をしており今回の農業フィールドワークに参加するか正直悩んでいましたが、リフレッシュができたうえ、自分自身を見つめ直す時間にもなったので参加して本当に良かったです。

丹波へ行くのは去年の田植え以来で、じゃがいもやにんじん、春菊など沢山のお野菜を植えたり黒豆の味噌作りをしました。ただ植えるだけでなく土の上にマルチをかけたり、じゃがいものの植え方が2種類あったり様々な工夫がされていること、その意味を学び簡単なようで深くて、とても面白い発見でした。
味噌作りでは麹の作り方を初めて知り、見たことのない機械を使ったりしてとても楽しかったです。また、朝食で黒豆の味噌を初めて食べとても美味しかったので自分達で作った味噌が出来上がる2年後が楽しみです。
夜の話し合いでは農業と国際協力というテーマで様々な話を聞きました。初めて聞くワードや知らないことが目の前で飛び交い、ついて行くのに必死でしたがとても勉強になりました。

私は今回のフィールドワークの終わりの時間に、3年前にCODE未来基金で四川大地震に中国へ行った時と同じ感情が込み上げてきました。言葉では表すのは難しいですが、目の前にいる人のストーリーにどれだけの苦労や悩み、喜びがあって今があるのか想像しただけで胸がいっぱいになり自分の小ささに気づきます。
そして、丹波で出会った方々はとてもかっこいいです。何かに夢中になって一生懸命努力する姿、仲間と一緒にひとつになって取り組む姿には心を打たれました。私もそんな大人になりたいと強く思った2日間でした。ありがとうございました!
(山内優)

*CODE未来基金は、次世代のNGOや国際協力を担う若者たちを応援しています。ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
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No.84「丹波農業フィールドワーク第3回:学生の感想⑦」

CODE未来基金の丹波農業フィールドワークでは、若者が農業を通じて食やいのち、地域や世界を学ぶ事を実践しています。
第3回は、稲刈りとサツマイモの収穫でした。暑い中、若者たちは、食を作る事の大切さや共同作業による助け合いの意味を学びました。参加した若者たちの感想です。
最後の感想は、第1回目から毎回参加している山村太一さん(神戸学院大学3回生)です。彼の中で災害、農業、そして国際協力がつながってきたようです。

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今回で農業フィールドワークも3回目の参加となりました。毎回毎回貴重な体験と学びを設けていただき、本当にありがとうございます。このような貴重なお時間を頂いたのだから、還元していくのが私の勤めであると考えています。この体験と学びを、どのように活かすかが私の最大の課題です。

3回の農業フィールドワークを通して常に疑問に思っていたのが、「農業」と「国際協力」の結びつきだ。また、ある別の人は「農業は防災そのものだ。」と発言する人もいた。私は、この結びつきについて全く理解できなかった。どう関係して、農業がどのような役割を担っているのか、2回もフィールドワーク参加させてもらったが、一番根底にある部分が曖昧になっていた。しかし、今回の3回目にて、ようやく一つの答えを出すことができた。その答えを気づかせてもらえたのが、今回の稲刈りだ。2回目の農業フィールドワークで田植えをして、今回収穫をすることができ、ようやく一連のサイクルを体験することができた。本当は2回目のフィールドワークで気づくべき点であったかもしれないが、3回目にてようやく感じた部分があった。

「いね」という言葉は、「いのち」が語源らしい。その言葉からも分かるように、稲とは日本人からしたら命そのものなのだ。不況が続けば、飢饉や争いにもつながってしまう恐れがある。それほど、稲とは生活に密に関わっている。したがって、村の人々の命にかかわることだから、田植えから稲刈りまで昔の人々は総出で育て働いてきた。汗水垂らして、一緒に助け合って生きてきたのだ。今回のフィールドワークでも同様に、みんなで稲刈りを汗水垂らして体験した。この「みんなで」というのが、とにかく重要なキーワードだ。みんなで同じ目標に向かって汗水垂らすことにより、様々な会話が生まれ助け合いが生まれ絆が深まっていくのだ。農業というのは、あくまでもツールでしかなく、そこから生まれくることこそが防災や国際協力に非常に大切なことであると感じた。上手くこの体験を言葉にすることがまだできていないが、とにかく私は今回の農業フィールドワークで防災と国際協力の真髄を垣間見することができたと思っている。特に日本人は、昔から農業を中心に生活してきた。
しかし、現代では競争社会が加速し、農業人口も減少し、農業を中心とした生活は遠いものとなった。したがって、私たち日本人は、こういった汗水垂らして一緒に頑張ることの意義を忘れてしまっているのではないかと考えた。また、田植えも稲刈りも今は機械で全部やってしまう。

私は岸下さんに「機械が発展した今の世の中で、手刈りをすることの意義は何ですか?」と聞いた。岸下さんは、原点でありここから全てが始まったと答えてくれた。私なりの解釈として、これからもっと社会は便利になり競争社会も加速し、society5.0へと進んでいく。しかし、いくら世の中が発展していっても、人と人との根本的なつながりの大切さは変わらないのではないかと考えた。

夜のミーティングでも、「10年後の未来は?」というテーマがあった。私は、どれだけ社会や文明が進んでも、根本的に大事な人と人とのつながりは忘れてはいけないことだと思った。今回のフィールドワークでも、新しく出会った人、久々に会った人と一緒に稲刈りができたこのつながりを大切していきたいと思う。
(山村太一)

*CODE未来基金の活動は、皆さんのご寄付によって支えられています。形のくずれた丹波の有機野菜は、コロナで困窮している子どもたちや在日外国人留学生に学生自身によって届けられています。これはフードロス削減にもなっています。
ぜひ若者の活動やコロナで困窮している人たちを支えてください。よろしくお願いいたします。(吉椿)

郵便振替:00930-0-330579
加入者名:CODE
*通信欄に支援先を明記してください。(例:「未来基金」)
*募金全体の25%を上限として事務局運営・管理費に充てさせていただきます。
*クレジットカードをご利用の方は下記ページからご寄付いただけます。
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No.83「丹波農業フィールドワーク第3回:学生の感想⑥」

CODE未来基金の丹波農業フィールドワークでは、若者が農業を通じて食やいのち、地域や世界を学ぶ事を実践しています。
第3回は、稲刈りとサツマイモの収穫でした。暑い中、若者たちは、食を作る事の大切さや共同作業による助け合いの意味を学びました。参加した若者たちの感想を順次紹介していきます。
今回の感想は、今年春に大阪大学院を卒業し、現在、豊岡市で農業を実践しながら一人奮闘している森本莉永(豊岡市地域おこし協力隊)さんです。

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10月2日と3日の土日、 ムラとマチ奥丹波で実施されたCODE海外災害援助市民センターの「第3回農業フィールドワーク」にご一緒させて頂きました。
普段は兵庫県豊岡市で農業分野の地域おこし協力隊の活動をしていますが、豊岡や但馬地域だけでなく、広い視野を持って他地域での農業に係る取り組みや農業イベントを見てみたいという点、またそこから豊岡でも活かし得る気づきや学びを吸収していきたいという点から、第2回に引き続き、今回も参加に至りました。そして、この交流をきっかけに新しい着想を得たり、CODEさんやムラとマチ奥丹波さんと豊岡が一緒に新しい事を始めるきっかけにもなれたらなと思いました。
都市部と地方を結ぶ様々な取り組み、稲刈り・収穫の農作業体験の仕方、農業体験を通じた学生さん達の気づきやフィードバックなどなど、今回のフィールドワークでも私自身多くの学びや気づきがあったように思います。

実際の圃場での活動に関して、今回実施されていた稲刈り(手刈り)作業もサツマイモの収穫・ニンジンの間引きの農作業も、実のところ、参加者の学生さんと同じく人生初めての体験内容だったので、本当に勉強になりました。特に、稲刈り後の稲架掛けは、自分で勉強して知ってはいたものの、実際にする機会はなかったので、本当に貴重な経験でした。

なお、今回、1日目夜に行われていたCODE×ムラとマチ奥丹波の討論会に参加することは叶いませんでした。ですが、そこで「地方への移住者と地域住民との軋轢」、「発展途上国の実情と日本の田舎との共通点」、「CODEの学生さんが主体となって実施予定の子ども向け食育プロジェクト」等々が話されていた事を翌日お伺いし、いずれも私自身が豊岡に移住してきて地域おこし協力隊の活動をする中で実感したり、色々な事を感じてきたトピックばかりのように思いました。次回の参加も実現出来るようでしたら、あるいはどこかの機会で、CODEさんやムラとマチ奥丹波の皆様と沢山お話し出来れば嬉しいなと思いました。また、3つ目に挙げた「食育プロジェクト」に関して、私も今夏に小学生向けの農業スタディーツアーを実施した経験から、何かしらアドバイス出来る事があるかもしれませんし、是非今後も出来る限りお手伝い出来ればなと思います。

CODEさんがされている海外の災害支援、ムラマチさんがされている有機農業、自然や農・食の体験…。豊岡市の農業とコラボして新しい事が出来たら素敵だな、と思ったりしております。
また、第2回農業フィールドワークの田植え体験の時ぶりに、ムラとマチ奥丹波の方々とCODEの学生さん達にお会いしましたが、奥丹波の方々もCODEの皆さんもお元気にご活躍されている姿が見れて、とても活力頂きました。
普段生活する場所や環境は違えども、こうして秋晴れの日に同じ土地で同じ作業をともにするのはお互いにとってとても新鮮な事ですし、このような奇跡とも言える出会いがそれぞれにとって新しい活動への第一歩になるのなら、更に素敵だなと思いました。どうぞ、今後とも宜しくお願い致します。(森本莉永)

*CODE未来基金の活動は、皆さんのご寄付によって支えられています。形のくずれた丹波の有機野菜は、コロナで困窮している子どもたちや在日外国人留学生に学生自身によって届けられています。これはフードロス削減にもなっています。
ぜひ若者の活動やコロナで困窮している人たちを支えてください。よろしくお願いいたします。(吉椿)

郵便振替:00930-0-330579 加入者名:CODE
*通信欄に支援先を明記してください。(例:「未来基金」)
*募金全体の25%を上限として事務局運営・管理費に充てさせていただきます。
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