No.86「丹波農業フィールドワーク第4回:参加者の感想④」

CODE未来基金の丹波農業フィールドワークでは、若者が農業を通じて食やいのち、地域や世界を学んでいます。
第4回フィールドワークが2022年3月28日~29日に行われ、ジャガイモ植えや黒豆の味噌作りを体験させていただきました。また夜の懇談会では、学生さんからのリクエストで「農業と国際協力」をテーマにフリートークを行いました。
参加した若者たちの感想を順次、紹介していきます。四人目は、大阪大学で国際協力を学んだ後、豊岡で奮闘している森本莉永さん(豊岡市地域おこし協力隊)です。森本さん、コロナ禍でJICAの青年海外協力隊の派遣が延期になった事で、昨年から地域おこし協力隊として、農業や国際協力、地域づくりなどをつなげる活動をしています。

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3月28日と29日、ムラとマチ奥丹波で実施されたCODE海外災害援助市民センターの「第4回農業フィールドワーク」にご一緒させて頂きました。今回は3回目の参加ということで、今までと同様たくさんの学びや気づきを得ることができた2日間でした。

2日間を通して、複数の品種の芋定植、里山保全に関わる薪割り・薪積み作業、黒豆味噌作り、色んな野菜の種蒔きなど、色んな農作業に携わらせて頂きました。作業をしながら、ムラマチの皆さんと様々な情報交換が出来たり、丹波の農業やムラマチさんの自然を守る取り組みについてお伺いする事が出来ました。また、CODEの吉椿さんとも、農業に限らず国際協力の話やCODEさんの活動などたくさんのお話を伺う事が出来、大変有り難く思いました。

2日間のフィールドワークのなかで特に印象に残ったのは1日目の夜にあった “農業×国際協力” というトピックでの話し合いでした。ムラマチやCODEの皆さん、今回の農業フィールドワークの参加者の方々、奥丹波の地域の方々、若手新規就農者の方など…。本当に様々なバックグラウンドを持つ人たちが一同に会して行われたこともあってか、議論された内容全てが私にとってとても興味深いものでしたし、書き切れないほど多くの学びがありました。「生産性重視の農業?楽しさある農は?」という議題、6次産業化のこと、日本の構造的な課題、ひとりひとりの努力の尊さ、そして「教える・学ばされる」ではなく「学び合う」ことこそが大事だということ、などなど…。とりわけ、”住民参加” の地域活性化というトピックは、大学院での研究内容だったということもあり、本当に興味深く議論させて頂きました。“住民を巻き込んで地域活性化” の難しさは、発展途上国だけではなく、日本の地方・日本の農業においても言えるのではとしみじみ思います。

国際協力の分野で必ずと言っていい程触れられる老子の言葉があります。
「魚を与えるのではなく魚の釣り方を教えよ」
「授人以魚 不如授人以漁」
欲しがるモノを与えるだけの一時的な開発援助は現地の人の為にならない、欲しいモノを自分で得られる方法や技術を教えることでその人の自助的な成長を促そう、といった意図でこの言葉が謳われているかと思います。でも、私はこの言葉を聞いた当時から「本当にそうかな」といつも疑問に思ってました。「現地の人は魚が本当に欲しいのだろうか」「方法や技術を教えることが果たして現地の人の自主性や主体性を引き出すのだろうか」と常々悶々としながら国際協力の関係者のお話を聞いていたりもしました。つまり本当の意味で住民の主体性を引き出すためには、当事者の住民自身が自ら問題を発見して或いは気づきがあって、「こりゃなんとかしないと!」って課題解決に向けた行動に移してもらう、その仕掛けやきっかけこそが最も大切なんじゃないかと個人的に思います。それは私たち第三者が現地の人から教えてもらう過程でふとした瞬間に住民が発見するのかもしれないし、人とコミュニケーションを取ったり交流したりするなかで偶発的に起こるかもしれない。この事は国際協力に限らず、日本の地方創生や農業に関わる課題でも同じ事が言える、と今回のフィールドワークでの夜の話し合いを終えて改めて感じました。

こういった “農×国際協力” ひいては “日本の農業×国際協力” の内容で議論出来た事で、私にとって議論したかったこと誰かに伝えたかったことをアウトプットする貴重な経験になりましたし、様々な分野で活躍される方々の話をたくさん聞いて、多岐に渡って意見交換して、お互いに学び合うことのできた本当に素敵な時間でした。

丹波で行われているこの農業フィールドワークの取り組みを豊岡の農業でも応用していきたいなと思っております。そして、豊岡だけでなく但馬地域、兵庫の農業がもっと活気づいていくような活動が出来るようこれからも頑張らないとな、と強く自分に言い聞かせることの出来た2日間でした。
次は皆さんと是非お会いしましょう!フィールドワークで関わって頂いた皆様、本当にありがとうございました。
(森本莉永)

No.86「丹波農業フィールドワーク第4回:参加者の感想③」

CODE未来基金の丹波農業フィールドワークでは、若者が農業を通じて食やいのち、地域や世界を学んでいます。
第4回フィールドワークが2022年3月28日~29日に行われ、ジャガイモ植えや黒豆の味噌作りを体験させていただきました。また夜の懇談会では、学生さんからのリクエストで「農業と国際協力」をテーマにフリートークを行いました。
参加した若者たちの感想を順次、紹介していきます。三人目は、初参加の中田樹さん(豊岡市地域おこし協力隊)です。中田さんはフランスの大学院で経済行動学を学び、現在、豊岡市で持続可能な地域づくりで奮闘しています。

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今回同じ豊岡市で地域おこし協力隊として活動されている森本さんに声をかけていただいてCODE未来基金 農業フィールドワークに参加させていただきました。ここまでの大自然に囲まれて日本の里山、農業、そして国際支援について考えて議論をしたことがなかったのでこの2日間はあっという間に過ぎました。

現在僕は豊岡市の起業型地域おこし協力隊として昨年の9月より活動をしております。内容は『持続可能なコミュニティとまちづくり』をテーマに脱プラや食品ロスを無くすための取り組み、また循環型社会、経済づくりのHUbづくり(量り売りの店舗の開店、Zero wasteに向けたラボの設立と運営など)に取り組んでおります。

消費者意識を向上させることや循環型経済の基盤をつくる循環型社会をつくるという点に関しまして今回のワークショップを通して大変勉強になることが多かったです。1日目、2日目通してただ体験として農作業をするのではなく農業について百姓について本質的なことをひとつひとつの作業から考え、話し、教えていただくことで農について様々な角度でまた自分ごととして考えることができました。

また1日目の夜での議論の場でも『農×国際支援』という観点から様々な意見が飛び交い頭でも心でも考える機会が多かったです。特に印象に残ったお話しは「その土地や風土文化にあった作物や育て方、また支援の仕方やひととの接し方が違う」です。今の資本主義主体の世の中で中央集権的なトップダウンが1番生産的で効率が良い方法として開発や支援に応用されていますが、実際にその生産性こそが先進国が生んだエゴであり自分たちのやり方を途上国やローカル地方へただただ押し付けているのではないかとすごく考えさせられました。先進国、後進国というのもなにをもってそう言うかは角度やジャンルによって異なりますし今一度自分自身に立ち返って考えないといけない問題だなと改めて感じました。

今回の合宿でお会いしたみなさんがとても情熱と野望を持たれており、分野は様々ですがこれが本当の意味での多様性なのだと思いました。起きている問題は現場にあり、今回のように実際に足を運んで五感で学ぶことができるワークショップは実りのある会になりました。ここで学んだこと見たもの感じたことなどを今後の活動にぜひ活かしていきたいです。
(中田樹)

No.85「丹波農業フィールドワーク第4回:参加者の感想②」

CODE未来基金の丹波農業フィールドワークでは、若者が農業を通じて食やいのち、地域や世界を学ぶ事を実践しています。
第4回フィールドワークが2022年3月28日~29日に行われ、農業を体験させていただきました。また夜の懇談会では、学生さんからのリクエストで「農業と国際協力」をテーマにフリートークを行いました。
参加した若者たちの感想を順次、紹介していきます。二人目は、高校生の時からCODEに関わってくれている杉田かなえさんです。杉田さんは、舞子高校環境防災科を卒業し、マラウイの青年海外協力隊、農業高校の教員をへて、現在、丹波篠山市地域おこし協力隊で頑張っています。マラウイでは98%の人が食を作る農業に関わっているそうです!

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今回初めて丹波農業フィールドワークに参加しましたが、交流する中で、自分の過去を振り返り、現在の業について考え、未来について語ることができた2日間となりました。

私は現在、丹波篠山で農業をしていますが、10年前に青年海外協力隊でアフリカのマラウイへ野菜栽培隊員として派遣されていました。フィールドワークの交流会のテーマは「国際協力と農業」ということで、少し自分の体験をお話する機会をいただきました。一方的な支援ではなく、現地の人がやろうとすることをサポートせよ。と色々な人から言われたし、本でも読みました。2年間活動をして、現地の人がやろうとすることを捉えるのは、その風土に染まり、同じ感覚にならないとできない。と私は悟りましたが、一方でよそ者の力があることも感じていました。よそ者だからこそ、違う視点を持って気づくことがある。よそ者だからこそ、頼られることがある。そのよそ者の力を吉椿さんが解説してくれました。当たり前なことを「すごいことだよ」と指摘してあげるのは、よそ者だからできること。その当たり前がすごいことだって気づかせてあげることが大切です。物や技術ではなく、気づきと自信を与えることも国際協力のひとつだと学ばせてもらいました。また、これは都会と農村にも言えることだと感じました。お互いに気づいていない当たり前を交流を通して発見する。これは、丹波農業フィールドワークの裏テーマかもしれないと気づき少し嬉しくなりました。

もう一つ交流会の中で、現在の私に刺さった言葉がありました。「水と土と空気は人間が作ったものじゃないことを忘れてはいけない。」 私はあくまで自然の力を借りて、野菜を育てさせてもらっているのだ。とハッとさせられました。お金儲け優先になると、人間中心の行動や考えになってしまいます。だから、私には生業に近い農家よりも百姓の呼び名のほうがしっくりくると感じています。農産物生産だけでなく、100のことができる百姓になることは、未来の自分の目標です。

フィールドワークを通して、十人十色の哲学に触れられたことは、とても大きな学びでした。このゆるやかな繋がりをこれからも大切にしていきたいです。
(杉田かなえ)

No.85「丹波農業フィールドワーク第4回:参加者の感想①」

CODE未来基金の丹波農業フィールドワークでは、若者が農業を通じて食やいのち、地域や世界を学ぶ事を実践しています。第4回フィールドワークが2022年3月28日~29日に行われました。
今回もムラとマチの奥丹波の皆さんのご協力のもと、ジャガイモの作付け、丹波の黒豆の味噌つくり、ニンジンや春菊の種まきなどをさせていただきました。また夜の懇談会では、学生さんからのリクエストで「農業と国際協力」をテーマにフリートークを行いました。今回は、豊岡や篠山の地域おこし協力隊の若い方々にもご参加いただき、神戸の大学生や丹波の有機農家の方々と熱い議論が交わされました。参加した若者たちの感想を順次、紹介していきます。
最初は、山内優(関西大学4回生)です。久しぶりの丹波の土や人に触れ、感極まる姿も見られました。

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私は現在就職活動をしており今回の農業フィールドワークに参加するか正直悩んでいましたが、リフレッシュができたうえ、自分自身を見つめ直す時間にもなったので参加して本当に良かったです。

丹波へ行くのは去年の田植え以来で、じゃがいもやにんじん、春菊など沢山のお野菜を植えたり黒豆の味噌作りをしました。ただ植えるだけでなく土の上にマルチをかけたり、じゃがいものの植え方が2種類あったり様々な工夫がされていること、その意味を学び簡単なようで深くて、とても面白い発見でした。
味噌作りでは麹の作り方を初めて知り、見たことのない機械を使ったりしてとても楽しかったです。また、朝食で黒豆の味噌を初めて食べとても美味しかったので自分達で作った味噌が出来上がる2年後が楽しみです。
夜の話し合いでは農業と国際協力というテーマで様々な話を聞きました。初めて聞くワードや知らないことが目の前で飛び交い、ついて行くのに必死でしたがとても勉強になりました。

私は今回のフィールドワークの終わりの時間に、3年前にCODE未来基金で四川大地震に中国へ行った時と同じ感情が込み上げてきました。言葉では表すのは難しいですが、目の前にいる人のストーリーにどれだけの苦労や悩み、喜びがあって今があるのか想像しただけで胸がいっぱいになり自分の小ささに気づきます。
そして、丹波で出会った方々はとてもかっこいいです。何かに夢中になって一生懸命努力する姿、仲間と一緒にひとつになって取り組む姿には心を打たれました。私もそんな大人になりたいと強く思った2日間でした。ありがとうございました!
(山内優)

*CODE未来基金は、次世代のNGOや国際協力を担う若者たちを応援しています。ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
ご寄付はこちらから。

No.84「丹波農業フィールドワーク第3回:学生の感想⑦」

CODE未来基金の丹波農業フィールドワークでは、若者が農業を通じて食やいのち、地域や世界を学ぶ事を実践しています。
第3回は、稲刈りとサツマイモの収穫でした。暑い中、若者たちは、食を作る事の大切さや共同作業による助け合いの意味を学びました。参加した若者たちの感想です。
最後の感想は、第1回目から毎回参加している山村太一さん(神戸学院大学3回生)です。彼の中で災害、農業、そして国際協力がつながってきたようです。

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今回で農業フィールドワークも3回目の参加となりました。毎回毎回貴重な体験と学びを設けていただき、本当にありがとうございます。このような貴重なお時間を頂いたのだから、還元していくのが私の勤めであると考えています。この体験と学びを、どのように活かすかが私の最大の課題です。

3回の農業フィールドワークを通して常に疑問に思っていたのが、「農業」と「国際協力」の結びつきだ。また、ある別の人は「農業は防災そのものだ。」と発言する人もいた。私は、この結びつきについて全く理解できなかった。どう関係して、農業がどのような役割を担っているのか、2回もフィールドワーク参加させてもらったが、一番根底にある部分が曖昧になっていた。しかし、今回の3回目にて、ようやく一つの答えを出すことができた。その答えを気づかせてもらえたのが、今回の稲刈りだ。2回目の農業フィールドワークで田植えをして、今回収穫をすることができ、ようやく一連のサイクルを体験することができた。本当は2回目のフィールドワークで気づくべき点であったかもしれないが、3回目にてようやく感じた部分があった。

「いね」という言葉は、「いのち」が語源らしい。その言葉からも分かるように、稲とは日本人からしたら命そのものなのだ。不況が続けば、飢饉や争いにもつながってしまう恐れがある。それほど、稲とは生活に密に関わっている。したがって、村の人々の命にかかわることだから、田植えから稲刈りまで昔の人々は総出で育て働いてきた。汗水垂らして、一緒に助け合って生きてきたのだ。今回のフィールドワークでも同様に、みんなで稲刈りを汗水垂らして体験した。この「みんなで」というのが、とにかく重要なキーワードだ。みんなで同じ目標に向かって汗水垂らすことにより、様々な会話が生まれ助け合いが生まれ絆が深まっていくのだ。農業というのは、あくまでもツールでしかなく、そこから生まれくることこそが防災や国際協力に非常に大切なことであると感じた。上手くこの体験を言葉にすることがまだできていないが、とにかく私は今回の農業フィールドワークで防災と国際協力の真髄を垣間見することができたと思っている。特に日本人は、昔から農業を中心に生活してきた。
しかし、現代では競争社会が加速し、農業人口も減少し、農業を中心とした生活は遠いものとなった。したがって、私たち日本人は、こういった汗水垂らして一緒に頑張ることの意義を忘れてしまっているのではないかと考えた。また、田植えも稲刈りも今は機械で全部やってしまう。

私は岸下さんに「機械が発展した今の世の中で、手刈りをすることの意義は何ですか?」と聞いた。岸下さんは、原点でありここから全てが始まったと答えてくれた。私なりの解釈として、これからもっと社会は便利になり競争社会も加速し、society5.0へと進んでいく。しかし、いくら世の中が発展していっても、人と人との根本的なつながりの大切さは変わらないのではないかと考えた。

夜のミーティングでも、「10年後の未来は?」というテーマがあった。私は、どれだけ社会や文明が進んでも、根本的に大事な人と人とのつながりは忘れてはいけないことだと思った。今回のフィールドワークでも、新しく出会った人、久々に会った人と一緒に稲刈りができたこのつながりを大切していきたいと思う。
(山村太一)

*CODE未来基金の活動は、皆さんのご寄付によって支えられています。形のくずれた丹波の有機野菜は、コロナで困窮している子どもたちや在日外国人留学生に学生自身によって届けられています。これはフードロス削減にもなっています。
ぜひ若者の活動やコロナで困窮している人たちを支えてください。よろしくお願いいたします。(吉椿)

郵便振替:00930-0-330579
加入者名:CODE
*通信欄に支援先を明記してください。(例:「未来基金」)
*募金全体の25%を上限として事務局運営・管理費に充てさせていただきます。
*クレジットカードをご利用の方は下記ページからご寄付いただけます。
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No.83「丹波農業フィールドワーク第3回:学生の感想⑥」

CODE未来基金の丹波農業フィールドワークでは、若者が農業を通じて食やいのち、地域や世界を学ぶ事を実践しています。
第3回は、稲刈りとサツマイモの収穫でした。暑い中、若者たちは、食を作る事の大切さや共同作業による助け合いの意味を学びました。参加した若者たちの感想を順次紹介していきます。
今回の感想は、今年春に大阪大学院を卒業し、現在、豊岡市で農業を実践しながら一人奮闘している森本莉永(豊岡市地域おこし協力隊)さんです。

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10月2日と3日の土日、 ムラとマチ奥丹波で実施されたCODE海外災害援助市民センターの「第3回農業フィールドワーク」にご一緒させて頂きました。
普段は兵庫県豊岡市で農業分野の地域おこし協力隊の活動をしていますが、豊岡や但馬地域だけでなく、広い視野を持って他地域での農業に係る取り組みや農業イベントを見てみたいという点、またそこから豊岡でも活かし得る気づきや学びを吸収していきたいという点から、第2回に引き続き、今回も参加に至りました。そして、この交流をきっかけに新しい着想を得たり、CODEさんやムラとマチ奥丹波さんと豊岡が一緒に新しい事を始めるきっかけにもなれたらなと思いました。
都市部と地方を結ぶ様々な取り組み、稲刈り・収穫の農作業体験の仕方、農業体験を通じた学生さん達の気づきやフィードバックなどなど、今回のフィールドワークでも私自身多くの学びや気づきがあったように思います。

実際の圃場での活動に関して、今回実施されていた稲刈り(手刈り)作業もサツマイモの収穫・ニンジンの間引きの農作業も、実のところ、参加者の学生さんと同じく人生初めての体験内容だったので、本当に勉強になりました。特に、稲刈り後の稲架掛けは、自分で勉強して知ってはいたものの、実際にする機会はなかったので、本当に貴重な経験でした。

なお、今回、1日目夜に行われていたCODE×ムラとマチ奥丹波の討論会に参加することは叶いませんでした。ですが、そこで「地方への移住者と地域住民との軋轢」、「発展途上国の実情と日本の田舎との共通点」、「CODEの学生さんが主体となって実施予定の子ども向け食育プロジェクト」等々が話されていた事を翌日お伺いし、いずれも私自身が豊岡に移住してきて地域おこし協力隊の活動をする中で実感したり、色々な事を感じてきたトピックばかりのように思いました。次回の参加も実現出来るようでしたら、あるいはどこかの機会で、CODEさんやムラとマチ奥丹波の皆様と沢山お話し出来れば嬉しいなと思いました。また、3つ目に挙げた「食育プロジェクト」に関して、私も今夏に小学生向けの農業スタディーツアーを実施した経験から、何かしらアドバイス出来る事があるかもしれませんし、是非今後も出来る限りお手伝い出来ればなと思います。

CODEさんがされている海外の災害支援、ムラマチさんがされている有機農業、自然や農・食の体験…。豊岡市の農業とコラボして新しい事が出来たら素敵だな、と思ったりしております。
また、第2回農業フィールドワークの田植え体験の時ぶりに、ムラとマチ奥丹波の方々とCODEの学生さん達にお会いしましたが、奥丹波の方々もCODEの皆さんもお元気にご活躍されている姿が見れて、とても活力頂きました。
普段生活する場所や環境は違えども、こうして秋晴れの日に同じ土地で同じ作業をともにするのはお互いにとってとても新鮮な事ですし、このような奇跡とも言える出会いがそれぞれにとって新しい活動への第一歩になるのなら、更に素敵だなと思いました。どうぞ、今後とも宜しくお願い致します。(森本莉永)

*CODE未来基金の活動は、皆さんのご寄付によって支えられています。形のくずれた丹波の有機野菜は、コロナで困窮している子どもたちや在日外国人留学生に学生自身によって届けられています。これはフードロス削減にもなっています。
ぜひ若者の活動やコロナで困窮している人たちを支えてください。よろしくお願いいたします。(吉椿)

郵便振替:00930-0-330579 加入者名:CODE
*通信欄に支援先を明記してください。(例:「未来基金」)
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No.82「丹波農業フィールドワーク第3回:学生の感想⑤」

CODE未来基金の丹波農業フィールドワークでは、若者が農業を通じて食やいのち、地域や世界を学ぶ事を実践しています。第3回は、稲刈りとサツマイモの収穫でした。暑い中、若者たちは、食を作る事の大切さや共同作業による助け合いの意味を学びました。参加した若者たちの感想を順次紹介していきます。今回は、社会人学生として防災・減災を学んでいる駒田大地さん(兵庫県立大学大学院博士前期課程)の感想です。

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【丹波農業プロジェクト 感想】
丹波農業プロジェクトに参加させていただいたことで、顔も名前も知らなくても、居住地が都市部と農村部で違いがあっても、年齢が違っても、農業を通じて人は繋がりを深めていけることを特に感じ取ることができました。
プロジェクト初日、現地の方々は私を受け入れてくれるのか少々不安に思っていましたが、最初の芋ほりから気軽に農作業の方法を教えていただき、作業に慣れてきたら世間話もしていただけるようになりました。私自身からも徐々に声を掛けられるようになっていったことから、農業という共同作業で交流が広がっていく感覚を得ました。これは日本と海外の繋がりも同様であり、世界共通で分かり合える農業を学んでおくことで、文化や言語が違えど繋がり合えるのだと思います。また、新型コロナウイルスの影響で人と人との直接交流が減少している中でも、農業は人と人のみならず、ムラとマチの繋がりを継続できるものであると感じています。今までは繋がりという言葉を抽象的に使うことが多かったですが、丹波農業プロジェクトにおいて「共通部分から無限に多角的に広がっていく」という1つの認識を持つことができ、貴重な機会だったと実感しています。

また、農業について直に感じたのは、農作物を取巻く一連のサイクルを最後まで理解することが重要であるということです。意見交換会でムラマチの方も仰っていましたが、種を植えて農作物を収穫することまでの経験が、本当の農業と食の大切さを知ることができるのだと思います。一緒に参加した学生は、5月に種を植える作業をして今回の収穫作業を行っていたことから、私と比べてより一層の理解を得られているのだろうと一緒に話をしながら感じました。そして、収穫だけで終わらず、消費者に食べてもらうまでのマーケティングを考えることが重要であり、コロナで厳しくなったもののムラマチの方々が考える機会を学生に提供されようとしていたことには感銘を受けました。1つの事象だけを経験して終えるのではなく、その一連のサイクルを捉えること、簡単なようで難しいことは現在のコロナ対応でも浮き彫りになっていると思います。

私は今年4月から社会人学生として学び始めましたが、それまでは地域イベントへの参加や社会貢献活動に興味を持ちながらも、結局は自身のことで精一杯になりながら日々の生活を送っていました。そのような私がいる反面、丹波農業プロジェクトにおけるムラマチの方々は大変な活力を持っておられました。その活力は農作業におけるパワフルさだけでなく、意見交換会でも特に感じることができました。
その1つとして、ムラマチの方が「10年後の社会はどうなっているか?」と学生に質問した際、私を筆頭に学生らは「分断」や「孤立」といったネガティブイメージを回答しましたが、ムラマチの方々は「ドローンが物を運べる未来がある。」といったポジティブイメージを持っておられました。丹波の恵みや風土がそうしているのか、それとも様々な時代を見て来られた人生経験なのか、どういったことが起因しているのかは分かりませんが、我々が持ち合わせていない活力であったと思います。振り返ると、ポジティブなことを言えない自分を省みてまたネガティブになっていますが、ムラマチの方々の姿勢を自分に取り入れて物事を考えていこうと思えるきっかけとなりました。ネガティブに考えること自体も大切な視点だと思うので、双方から物事を捉えていこうと思います。そして、こういった気付きを無駄にしないことを大切にしていきます。

【全体の感想】
一緒に活動した学生の方々を羨ましく、そして率直に「凄いな!」と感じました。社会貢献や自己研鑽を行うとともに、目の前の課題(今回はこども食堂)を何とかしたいという思いを吉椿さんらにぶつけている姿を目の当たりにし、私の大学時代が如何に行動力や想像力もなくフラフラしていたか、私がコロナ禍の中で大学生だった場合は更に何も活動していなかっただろうと、またもネガティブになりながら省みたこの1週間でした。今後、仕事やプライベートで自身の思ったとおりにならないことは出てきますが、大学時代の経験をもとに頑張って打破していってほしいなと、年齢は関係ないと言いながらも10歳以上歳が離れているので思ったところです。そして、山村くんのバイト先のお店にコロナがもう少し落ち着いたら行きたいと思っており、お酒が入れば私の口下手が少しは治るので色々と話がしたいなと思っています。感想の最後として、私は大学院に通うというきっかけがありましたが、きっかけもなく日常生活にもどかしさを感じながら日々淡々と暮らしているアラサー世代はたくさんいます。多感な学生時代から一定の時間が経ち、少々こなれてきて社会に順応し、結婚や出産といった転換期前の世代です。そういった親世代と子世代の中間世代こそ、ムラマチの活動等に参加していくことに大きな意義があると、CODE事務所訪問、ハイチ勉強会、今回の丹波農業プロジェクトを通して考えるに至りました。持続可能な社会を作り上げていくためには、地の利や地域の資源(人、物、情報)を活用して循環させていくことが重要であり、それは足元に転がっていることもあれば、少し足を伸ばせば気づけることもあると思います。
吉椿さんからお聞きしたネパールの住宅再建で、耐震という概念を現地の方々は知らなくても、地元の石を積み上げて壁にする手法は理解しており、その手法に耐震意味づけしてあげることで気づきを得てもらうというお話がとても印象的でした。言葉では言い表しにくいですが、これはきっかけや気づきのないアラサー世代の一部にも共通しているのではないでしょうか。私の身の回りの友人からでも内容を共有してみようと思っています。(駒田大地)

*CODE未来基金の活動は、皆さんのご寄付によって支えられています。形のくずれた丹波の有機野菜は、コロナで困窮している子どもたちや在日外国人留学生に学生自身によって届けられています。これはフードロス削減にもなっています。ぜひ若者の活動やコロナで困窮している人たちを支えてください。よろしくお願いいたします。(吉椿)
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No.81「丹波農業フィールドワーク第3回:学生の感想④」

CODE未来基金の丹波農業フィールドワークでは、若者が農業を通じて食やいのち、地域や世界を学ぶ事を実践しています。
第3回は、稲刈りとサツマイモの収穫でした。暑い中、若者たちは、食を作る事の大切さや共同作業による助け合いの意味を学びました。参加した若者たちの感想を順次紹介していきます。
今回は、中国四川からの留学生で災害看護を学んでいる陶冶(タオイェ)さん(兵庫県立大学大学院博士課程)の感想です。

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今回は2度目のフィールドワークでした。前回のフィールドワークは主に田植えでした。数ヶ月前に植えた緑の田んぼと比べると、今では成熟しています。私たちの労働は有意義だったと感じています。家族や友達とフィールドワークの体験談をしたとき、みんなとても興味深く、農産物について学びたいと思っていました。
私はCODEフィールドワークに参加するのは、私の故郷である中国四川省の農業地域はよく地震や土砂崩れなどの災害により影響を受けているからです。災害被災者を支援することに興味があり、災害多発地域に住んで農業に従事している人々の生活をもっと知るうえ、看護師として何ができるのかを考えたいと思っています。

今回のフィールドワーク交流会で、ある丹波の先生は、農村では、食料と水は直接入手できるように、農村と都市のライフスタイルが異なるため、災害が農村と都市に与える影響が異なると教えてくれました。また、災害が中国と日本の農村住民に与える影響も異なるかもしれないということも知りました。 たとえば、私の故郷では、災害でけがをしていなくても、災害救援チームに医療援助を求めていく村人がたくさんいます。 これは、農村で医者に診てもらうのが不便なので、村人たちは高血圧や糖尿病などの慢性疾患に対する医療支援を受けたいからだと思っています。しかし、丹波の先生たちはとても元気で、体力も私たちのような学生に負けないと感心しています。ですから、交流会では、丹波の農民の先生たちはどうやって健康を保つかが気になります。答えは、毎日一生懸命働くということです。
このような毎日積極的に仕事をして生活する精神はみんなを強くする重要な原因だと思います。こうしたら、災害時にも積極的に対応できます。

また、農作業に参加することで、人々がどのようにつながっているかを知りました。研究報告には、災害後に人々が助け合うことは、コミュニティの再建と団結を促進できるという内容がよく見られます。この二日間、私はみんなと一緒にサツマイモを掘ったり、稲を収穫したり、夕食を作ったりしました……確かにみんなとの関係がより緊密になったような気がしました。日本語が下手で、コミュニケーションが難しいですが、みんなはとても親切だと感じれました。
いろいろ助けてくれてありがとうございます。留学生にとって、このような活動により、専門の異なる学生や地元の農民と交流するうえ、日本の人文社会をよりよく知ることもできるので、とても意味があると思います。(陶冶)

*CODE未来基金の活動は、皆さんのご寄付によって支えられています。形のくずれた丹波の有機野菜は、コロナで困窮している子どもたちや在日外国人留学生に学生自身によって届けられています。これはフードロス削減にもなっています。
ぜひ若者の活動やコロナで困窮している人たちを支えてください。よろしくお願いいたします。(吉椿)

郵便振替:00930-0-330579 加入者名:CODE
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*募金全体の25%を上限として事務局運営・管理費に充てさせていただきます。
*クレジットカードをご利用の方は下記ページからご寄付いただけます。
https://code-jp.org/donation/

No.80「丹波農業フィールドワーク第3回:学生の感想③」

CODE未来基金の丹波農業フィールドワークでは、若者が農業を通じて食やいのち、地域や世界を学ぶ事を実践しています。
第3回は、稲刈りとサツマイモの収穫でした。暑い中、若者たちは、食を作る事の大切さや共同作業による助け合いの意味を学びました。参加した若者たちの感想を順次紹介していきます。
今回は大学院で防災・減災を学んでいる氏家里菜さん(兵庫県立大学大学院博士前期課程1年)の感想です。

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先日は農業フィールドワークに参加させていただき、本当にありがとうございました。CODEの事務所でお話を伺ったり、ハイチの勉強会に参加させていただいたり、今回農業にかかわらせていただいたりと、沢山お世話になりました。事務所で吉椿さんから海外支援に訪れた際にどのように現地の方と関わっていくのかを聞いた際、何度も通って世間話をしたりする中で少しずつ本音を聞いたりするとお聞きしていました。今回のフィールドワークでは、そのお話も生かせたらいいなと思っていたのですが、私自身うまくムラマチの方々含め皆さんと上手くコミュニケーションをとりお話が聞けたか今後の課題と感じる部分はありました。ですが現場に入る経験としても、とても勉強となる機会でした。また農業を通して、ムラマチの方々からお話を伺い多岐にわたる話を聞き、これらは今後の研究にも生かしていきたいと思います。

稲刈りやサツマイモ掘りを手作業ですべて行う経験し、とても多くの力が必要となることが分かりました。特に稲刈りは、鎌で刈り、稲を藁で束ねて、干すという行程があり、十数人で作業を行ってもとても時間のかかる作業でした。今は機械を使うことで少人数で広い土地で農業を行うことができるようになり、便利になったといえます。一方で機械化される前には人数が必要だったからこそ農業を通じて、地域の人、家族や親族との協働が行われ、つながりが保たれていたのではないかとも考えました。便利になればなるほど、助け合いがなくても生きられるため、いざ本当に人の力が必要となったときに頼ることができないという矛盾があると感じます。 今回ムラマチの皆さんが愛情込めて、大切に育てたお米やお野菜を収穫させていただいて、絶対美味しいしたくさんの方に食べてもらいたいなと思いました。きっと多くの農家さんは愛情込めて熱意をもって美味しい農作物を作ってくださっているのだと思います。それを消費者である私たちはどれだけ感じられているのか、ということをはっと思い出させられました。当たり前に口にしている食べ物がどこからやってきているのか、誰が何を使って作っているのか何も考えずに食べることは怖いことでもあり、思いを持ち作ってくださった方には申し訳ないことでもあると感じました。これを機に、農産食品だけでなく海産食品や畜産食品についても調べてみようと思いました。

ムラマチの方々のお話を聞く中で、その土地の文化や生活を知るということが、移住してきたりしたときに生活するうえでとても大切だとわかりました。そしてそうすることが気付けば、その土地の自然災害と上手く付き合っていくことにも繋がっているのだと思いました。昔の人々から受け継がれてきたことや自然が残っている場所を無くすことは簡単だけど、そこから教えてもらえることがあり、失う代償があるということは絶対に忘れてはいけないと思いました。
(氏家里菜)

*CODE未来基金の活動は、皆さんのご寄付によって支えられています。形のくずれた丹波の有機野菜は、コロナで困窮している子どもたちや在日外国人留学生に学生自身によって届けられています。これはフードロス削減にもなっています。ぜひ若者の活動やコロナで困窮している人たちを支えてください。よろしくお願いいたします。(吉椿)

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No.79 「丹波農業フィールドワーク第3回:学生の感想②」

CODE未来基金の丹波農業フィールドワークでは、若者が農業を通じて食やいのち、地域や世界を学ぶ事を実践しています。
第3回は、稲刈りとサツマイモの収穫でした。暑い中、若者たちは、食を作る事の大切さや共同作業による助け合いの意味を学びました。参加した若者たちの感想を順次紹介していきます。
自分の手で植えた稲を自分で刈る事を体験した黒瀬天孝(大阪大学1回生)の感想です。

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今回は2度目のフィールドワークで、7月の分を含めれば3度目の参加でした。5月に植えた稲を刈り、サツマイモを掘り、ようやく一巡することが出来ました。特に刈り取った稲を干す時、垂れた稲穂を見る度に「もうすぐこれがお米になるなあ」とわくわくしていました。自分で植えたものを自分で収穫する、貴重な経験が出来たと思います。ただし収穫までの約5ヶ月間、作物の維持を市島ファームの方々に任せっきりでした。この維持作業も農業の大部分を占めており、このおかげで私は収穫を体験出来ているのだと改めて実感しました。

ファームの方々との意見交換会で、前回は日本の農業そのものについて学び、今回は農業を通した共同体的な生活について話を伺いました。奥丹波に移住する前はご近所付き合いも少なく孤立した状態だったのが、移住後はいつも誰かが訪ねてくるようになっている。都市にいた頃より誘惑がないため服装などへのこだわりが減り、無駄な消費が少なくなった。会社勤めをしていた時より、何かを生み出している実感がある。このような話を聞く中で、普段都市に住んでいる私たちよりも、農業を介して人間の原点に近い状態にあるのではないかと思いました。
また「日役」という言葉を知りました。奥丹波では定期的に草刈りや水路の掃除を交代で行い、欠席すると罰金を課すルールが設けられているそうです。草刈りや水路の整備は、みんなが農業をする上で欠かせないからです。ただし近年はこういった共同体内でのルール共有が不十分で、それによって周囲と軋轢を生むこともあるそうです。
以前大学の講義で、かつての日本では各々が周囲と協力し、自らをも含めた共同体の活動を円滑にするため内部の秩序を維持してきたと学びました。この日役という言葉から共同体内の秩序維持の一端が見えた気がします。また構成員との情報共有こそが共同体の存続を左右するのではないかと思います。個人主義が主流になりつつある都市生活で、「ご近所付き合い」をいかに実現できるか。たとえそれが挨拶だけだとしても、いざという時の助け合いのために実践すべきではないでしょうか。

さらにCODEで現在計画中の子ども食堂への食育プロジェクトについても相談を行いました。「そもそもなぜこのプロジェクトを行うのか?」と尋ねられた際、少し回答に困りました。それまで曖昧な全体像のまま議論が進んでいたからです。改めて食育プロジェクトを行う意義を考えたとき、大前提は「食への関心を高める」ことでした。そこから私は子供たちに有機野菜を知り、食べてもらい、食の安全を少しでも考えてほしいと思っていました。一方同じCODEのメンバーからは、食への関心を高めることは同じでも、食物を作る手間や労力を知ってもらった上で、食の大切さを知ってもらいたいという考えもありました。
その上で、単発のミニレクチャーをして料理をする以外にも、プランターを用意して自分たちで食物を育てるのも良いのではないか、と市島ファームの方から言われました。今回の相談によってまずCODE内での考え方の違いを知ることができ、さらに具体的な目的を立てた上で審議することを覚えました。自分は子供たちに何を伝えたいか、何を考えてもらいたいかを改めて練り直す必要が出てきました。

今回私が学んだ、収穫までの一巡りや農村部の共同体維持、都市生活者に伝える食への関心などがCODE本来の目的である災害支援とどのように結びつくのか、海外の諸地域の生活も調べた上で支援の一助となるように考え続けていきます。
多くのことを学ばせてもらい、農業と国際協力に対する自分なりの関心を深めることが出来ました。ありがとうございました。
(黒瀬天孝)

*CODE未来基金の活動は、皆さんのご寄付によって支えられています。形のくずれた丹波の有機野菜は、コロナで困窮している子どもたちや在日外国人留学生に学生自身によって届けられています。これはフードロス削減にもなっています。
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