No.83「丹波農業フィールドワーク第3回:学生の感想⑥」

CODE未来基金の丹波農業フィールドワークでは、若者が農業を通じて食やいのち、地域や世界を学ぶ事を実践しています。
第3回は、稲刈りとサツマイモの収穫でした。暑い中、若者たちは、食を作る事の大切さや共同作業による助け合いの意味を学びました。参加した若者たちの感想を順次紹介していきます。
今回の感想は、今年春に大阪大学院を卒業し、現在、豊岡市で農業を実践しながら一人奮闘している森本莉永(豊岡市地域おこし協力隊)さんです。

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10月2日と3日の土日、 ムラとマチ奥丹波で実施されたCODE海外災害援助市民センターの「第3回農業フィールドワーク」にご一緒させて頂きました。
普段は兵庫県豊岡市で農業分野の地域おこし協力隊の活動をしていますが、豊岡や但馬地域だけでなく、広い視野を持って他地域での農業に係る取り組みや農業イベントを見てみたいという点、またそこから豊岡でも活かし得る気づきや学びを吸収していきたいという点から、第2回に引き続き、今回も参加に至りました。そして、この交流をきっかけに新しい着想を得たり、CODEさんやムラとマチ奥丹波さんと豊岡が一緒に新しい事を始めるきっかけにもなれたらなと思いました。
都市部と地方を結ぶ様々な取り組み、稲刈り・収穫の農作業体験の仕方、農業体験を通じた学生さん達の気づきやフィードバックなどなど、今回のフィールドワークでも私自身多くの学びや気づきがあったように思います。

実際の圃場での活動に関して、今回実施されていた稲刈り(手刈り)作業もサツマイモの収穫・ニンジンの間引きの農作業も、実のところ、参加者の学生さんと同じく人生初めての体験内容だったので、本当に勉強になりました。特に、稲刈り後の稲架掛けは、自分で勉強して知ってはいたものの、実際にする機会はなかったので、本当に貴重な経験でした。

なお、今回、1日目夜に行われていたCODE×ムラとマチ奥丹波の討論会に参加することは叶いませんでした。ですが、そこで「地方への移住者と地域住民との軋轢」、「発展途上国の実情と日本の田舎との共通点」、「CODEの学生さんが主体となって実施予定の子ども向け食育プロジェクト」等々が話されていた事を翌日お伺いし、いずれも私自身が豊岡に移住してきて地域おこし協力隊の活動をする中で実感したり、色々な事を感じてきたトピックばかりのように思いました。次回の参加も実現出来るようでしたら、あるいはどこかの機会で、CODEさんやムラとマチ奥丹波の皆様と沢山お話し出来れば嬉しいなと思いました。また、3つ目に挙げた「食育プロジェクト」に関して、私も今夏に小学生向けの農業スタディーツアーを実施した経験から、何かしらアドバイス出来る事があるかもしれませんし、是非今後も出来る限りお手伝い出来ればなと思います。

CODEさんがされている海外の災害支援、ムラマチさんがされている有機農業、自然や農・食の体験…。豊岡市の農業とコラボして新しい事が出来たら素敵だな、と思ったりしております。
また、第2回農業フィールドワークの田植え体験の時ぶりに、ムラとマチ奥丹波の方々とCODEの学生さん達にお会いしましたが、奥丹波の方々もCODEの皆さんもお元気にご活躍されている姿が見れて、とても活力頂きました。
普段生活する場所や環境は違えども、こうして秋晴れの日に同じ土地で同じ作業をともにするのはお互いにとってとても新鮮な事ですし、このような奇跡とも言える出会いがそれぞれにとって新しい活動への第一歩になるのなら、更に素敵だなと思いました。どうぞ、今後とも宜しくお願い致します。(森本莉永)

*CODE未来基金の活動は、皆さんのご寄付によって支えられています。形のくずれた丹波の有機野菜は、コロナで困窮している子どもたちや在日外国人留学生に学生自身によって届けられています。これはフードロス削減にもなっています。
ぜひ若者の活動やコロナで困窮している人たちを支えてください。よろしくお願いいたします。(吉椿)

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