日本航空株式会社の協力により、スタッフ尾澤良平を被災地に派遣しました(4月23日~30日)。尾澤は被災者に対する心のケアの1つとして、「Ridere per Vivere」という団体による「ドクタークラウン」の活動に参加しました。ドクタークラウンとは道化師の恰好をしておどけることで人を笑わせ、病気の子どもや被災者の精神的、肉体的負担を和らげるというものです。「ドクタークラウンには言葉はいらない、子供と遊ぶという感じだ。誰でもできることだと思う」と尾澤は活動を振り返ります。もちろん、プロとして厳しい修行や研修を受けて実践されている方もおられますが、当時尾澤は「一人の市民として自分ができることをやろう」という思いを大切にしていました。イタリア語が話せない尾澤でも、ちょんまげのかつらを被ったサムライクラウンとなり、被災者やボランティアと笑いあうことができました。
尾澤は東日本大震災の後、「誰でもボランティアができる、何でもできる」ということを後押しするため、東北行きのボランティアを乗せるバスを40回以上も走らせています(不良ボランティアを集める会)。なお、イタリアから帰国して報告会を開催し、さらなる支援を呼びかけたところ、関西在住のイタリアバロック音楽家の方々が「チャリティコンサート」を開催して下さいました。また、CODE会議室でも「チャリティアート展」を開催し、これらの収益金は支援金として寄付されました。