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1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災をきっかけに「困ったときはお互いさま」の心で海外の被災地支援を行っています。 災害時の支えあい・学びあいを通して地球の市民どうしのつながりを築いています。
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インドネシア・スンダ海峡火山津波
・発生時期 :2018年12月22日・場所 :インドネシアジャワ島西部、スマトラ島南部 (スンダ海峡の火山島アナク・クラカタウ山の噴火による津波)・死者数 :426人・行方不明者数:29人・負傷者数 :7,202人・避難者数 :4万3,386人・被災家屋数 :1,527棟 (2018年12月29日インドネシア国家防災庁発表)
活動レポートや現地の写真等を掲載しています。インドネシア・スンダ海峡火山津波救援ブログ
この災害では、スンダ海峡にある火山島が噴火し、山体崩壊による大量の土砂が津波を引き起こしました。地震のような揺れや音もなく突然襲ってきた津波は、現地では「サイレント津波」と呼ばれました。日本でも、1792年に長崎県の島原半島の眉山が噴火したことで、対岸の熊本県天草を津波が襲い、約1,500名が亡くなりました。このことは「島原大変、肥後迷惑」と言われています。 CODEはカウンターパートの建築家エコ・プラウォトさんに紹介していただいたインドネシア建築家協会のマスチャヒオさんたちの案内で、2019年1月にジャワ島西部の被災地を視察しました。被災地では、海岸線から内陸100mを居住禁止区域にしており、高台の仮設住宅で暮らす住民もいる一方、海岸沿いに住み続ける漁民も少なくありません。津波から命を守ることと漁民の暮らしとの折り合いをどうするのか、今回のようなサイレント津波に対してどのように避難し、命を守るのかが、重要な課題となっています。 このような課題は、2011年東日本大震災をはじめ、歴史的に津波を幾度も経験している日本にも共通しています。マスチャヒオさんたちは、エコ・アプローチという表現を使い、なるべく生態系を破壊しないような防災・減災の手法を模索しています。CODEでは、日本とインドネシアの専門家同士で、災害における経験や知恵、失敗を学び合うため交流の場づくりを行うことにし、エコさんたちと協議を続けています。
写真左:バンテン州の被災地の様子 写真右:すべて竹で作った仮設住宅(モデルハウス)
写真上:バンテン州の被災地の様子写真下:すべて竹で作った仮設住宅(モデルハウス)