1月下旬から2月にかけて、レオガン市内の壊れた病院、Cardinal Legerの敷地を拠点にコミュニティのニーズをヒアリングし、Ayuda a Haitiなど他の支援団体と連携して医療キャンプの立ち上げに加わりました。ここでは日々約700人の診察が行われ、立ち上げ以降、クワゥテモックは非医療スタッフとして活動の調整やコミュニティのヒアリング、キャンプ外の会合への参加などを継続し、運営を支えました。
現地NGO「GEDDH」が、計画していた農業技術学校(ETAL=ECOLE TECH AGRICULTURE DE LEOGANE)の建設をシスター須藤昭子(クリストロア宣教修道女会、ハイチに37年滞在し、結核治療を行っている医師)と共に実施することになりました。ハイチでは、国土の森林被覆率がわずか1.25%しかありません。山に森林がないことで雨が降ると山の土砂がそのまま川に流れ、氾濫して周辺の農地を奪っていきます。シスター須藤たちGEDDHは、この地震前から植林と農業指導を行っていました。シスターはこんな言葉を残しています。「貧しい人は満足に食べられないからすぐに病気にかかる。運よく治療を受けられても回復力がない。」と。食を司る農業の重要性を知ったシスターたちは、その農業の普及だけでなく、水で農業とつながる山の植林を始めました。地方の町や村で農業で生活できるようになれば、首都の人口流入によるスラム化や不安定な治安を改善できるのではと考えました。