現地からの便り(2013年6月、BDPC所長・サイドゥール・ラーマンさんより)
「支援者の方々へ
孤児院で勉強し、寝泊まりしている42人の子どもたちはほとんどが最貧困層です。このセンターによってさまざまな社会的な発展がありましたのでいくつかご紹介します。
まず、私はこの孤児院で行われている授業のなかに、バングラデシュ政府の通常の初等教育カリキュラムと同様に英語、ベンガル語、数学も含めるよう管理者に勧めました。すると、彼らはすぐそのための先生を指名しました。第一期生は、政府のカリキュラムに基づく初等教育最終試験を2013年12月に受けることになっています。
また、この国の習慣なのですが、当初、孤児院は男の子のためのものでした。しかし2年前、元CODEスタッフが女の子もここを使えるようにしてはどうかと提案しました。その考えは村人にとっては全く新鮮なものでしたが、管理者は提案を受け入れ、女の子のために少しスペースを区切って活動を始めました。今では、朝、定期的に22人の女の子が建物に来て活動に参加しています。この報告ができることを私はとても嬉しく思います。この女の子たちは確実に将来のための力を身につけるでしょう。
さらに、大人の男性は、イスラームの聖なる月であるラマダンの夕方のお祈りをモスクに集まって行う週間があります。なんと、この地の歴史上はじめて、60人以上の女性がこの建物に集まって夕方から午後9時まで集団でお祈りしました。バングラデシュの農村、特にここモレルガンジのような都会から離れた地方では、(女性がこのように出歩いて集まるのは)信じられないようなことです。
この地域の貧しい子どもたち、男性、女性の社会的・宗教的発展のために、私たちは孤児院の管理者との協力を続けています。建設のために皆さまが提供してくれたあたたかい貢献に対して感謝を表したいと思います。」