ネパール地震救援ニュース No.54

「ニマさんが耐震レクチャーを受けました」

 CODEが耐震住宅再建プロジェクトを行っているネパール国ソルクンブ郡グデル村の大工、ニマ・シェルパさん(25歳)が日本で建築を学んでいます。これまでにも神戸の寺社や竹中大工道具館、津山の伝統住宅の建築現場などで学んできていますが、10月26日、27日の2日間、CODE賛助会員でありグデル村のモデルハウス建設でも多くのアドバイスをいただいている北茂紀建築設計事務所の北茂紀さんを講師に耐震住宅についてレクチャーを受けました。レクチャーの中ではネパールの耐震基準(NBC202、203、204)を用いて、モデルハウスでも取り入れた木製バンドやスルーストーン、木組みなどのグデル村で学んだ技術を復習し、地震の際にどの部分に負荷がかかり、技術がなぜ有効なのかという構造の基礎を学びました。構造を理解することでニマさんの豊富な技術を適所に活かすことができるようになり、それらの知識がニマさんを通じて他の大工に伝えられます。また応用として「方杖」(垂直材と水平材が交わる所に斜めに入れる補強材)やバットレス(控え壁)などの屋内に広い空間を確保するための家屋の補強方法も学びました。今後グデル村の大工が耐震技術を伝えるパタンジェ村(夢広の会が支援)の集会所で用いられます。グデル村やこの日までに日本で学んだ構造の知識や技術を整理し、耐震の重要性を再確認することで、引き続き日本で学ぶための基礎ができました。ニマさん自身、グデル村でのプロジェクトに大きなモチベーションを得、日本で学ぶことをもっとグデル村に生かしてくれるでしょう。

2日目には事務所の中庭にある藤棚を使い、釘を使わず方杖を入れる実践レクチャーが行われました。北さんから方杖の効果や入れ方を教わりながらも、細かい加工部分やジョイントの工夫などは木材加工が本職であるニマさん自身が北さんと相談しながら新たなアイデアを提案していくなどオリジナル性を発揮していました。藤棚は方杖を入れたことで揺れや衝撃にも明らかに強くなり、耐震の効果を実感している様子でした。ニマさんの学ぶ姿勢、チャレンジする姿勢には毎回驚かされます。

今後も三木の大工さんのもとで伝統建築について学びます。ニマさんが学び、それをネパールの山村でどのように活用していくのか、今から非常に楽しみです。ぜひ応援してください。
(上野智彦)

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