ネパール地震救援ニュースNo.37

「シェルパのおばあちゃん達」

ネパール地震から明日でちょうど4か月。カトマンズの都市部では一部、住宅再建の始まったところもありますが、被災地の多くはトタンなどの仮設の住宅でこの雨季を耐え忍んでいます。山間部の被災地では、未だ救援物資が届いていない地域もあります。また、山間部からカトマンズに家族・親せきを頼って来ている人たちも少なくありません。

CODEの支援するソルクンブ郡グデル村で住宅が倒壊したことによりカトマンズに避難してきたシェルパ族の高齢者もいます。Pさん(80歳)とRさん(72歳)のおばあちゃん達は、地震直後から約2か月間、仮設の避難小屋で暮らしていましたが、6月末にカトマンズに住む孫たちももとへ避難してきました。シェルパコミュニティが雨季対策のテントを配布する際にヘリコプターに乗ってカトマンズに避難してきたそうです。

カトマンズでの暮らしはどうですかと訊ねると、「体調が悪い・・・」と語っていました。標高3000mの高地に住むシェルパ族の高齢者にとって、車が多く空気も悪い、食べ物も水も悪い、暑いなど、慣れない都会での生活は体調に影響を及ぼすのは当然の事です。

村での生活を聞くと、どこか嬉しそうに語り始めます。村ではどの家も牛を飼っているそうで、牛の糞尿を肥料にして自分たちの食べるジャガイモやトウモロコシを作り、牛やヤクのミルクを使ったバター茶を毎日飲んでいるそうです。また、敬虔なチベット仏教徒であるシェルパのおばあちゃんたちは、毎朝仏壇にお水をあげ、ロウソクに灯りをともし、祈りをささげる生活を送っているそうです。お話を聴くことで、標高3000mのシェルパの暮らしが見えてきます。

そんなおばあちゃんたちに村の自慢を訊ねると、うーんと首をかしげて「昔は子どもや孫がいてよかったけど、今は皆、村を出てしまって寂しいわ。」という意外な答えが返ってきました。CODEがこのシェルパコミュニティを共に行う再建プロジェクトで、カトマンズに住む村出身の若者たちの行き来が盛んになり、帰りたくなるような村になっていけば、きっとこのおばあちゃんたちも寂しい思いも少しは解消されるのではないかと思います。

CODEはこのプロジェクトを通してグデル村の「賑わい作り」のお手伝いが少しでもできればと思います。(吉椿雅道)

シェルパのおばあちゃん (1024x768)

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