ネパール地震救援ニュース No.28

「ネパールの農業」

ネパールの被災地を回っていると広大な段々畑がどこでも見られます。ネパールの耕地は16%、人口の80%以上が農業に従事しています。主にコメ、トウモロコシ、小麦を育てています。農家の方々に今回の地震についてヒアリングを行っていると、「家が壊れて住む場所には困っているが、十分ではなくとも食糧にはあまり困っていない」という声が聞かれます。自身の畑でトウモロコシやコメが獲れ、養鶏を行う農家もあるため、現時点では通常時とさほど変わらない食事ができていると仰っていました。自給自足ができる農家の災害に対する強さを感じます。

しかし、一方で多くの農家は家族が食べるだけの量しか収穫ができていません。また小麦粉やトウモロコシ粉の材料として売られる場合でも、都市部の業者に安く買いたたかれ十分な稼ぎにはなっていません。また近年ネパールでは農業離れ、農村離れが急激に進んでいます。農業が大きな収入にはならないことや、都市部の生活へのあこがれから若い男性が都市部や海外への出稼ぎへ出てしまい農村の労働力が著しく不足しているようです。カトマンズ近郊のKirtipurに住む男性は「バイクなどを買うための目先の現金欲しさに農地を切り売りする農家が増えている。」と売られて整地された畑を見て寂しそうに仰っていました。農業の衰退や若者の農村離れなど日本でも問題になっていることがネパールでも起きています。(上野)

※6月1日には報告会をさせていただきますので、ぜひお越しください。
CODE3000プロジェクトに関わっているラクパさんにもご報告頂く予定です。
http://code-jp.org/…/%E3%80%90%E3%83%8D%E3%83%91%E3%83%BC%…/

※写真つきレポートはブログをご覧ください。
http://code-jp.org/blog/nepal-earthquake/

ご支援よろしくお願いします。
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