No.80「丹波農業フィールドワーク第3回:学生の感想③」

CODE未来基金の丹波農業フィールドワークでは、若者が農業を通じて食やいのち、地域や世界を学ぶ事を実践しています。
第3回は、稲刈りとサツマイモの収穫でした。暑い中、若者たちは、食を作る事の大切さや共同作業による助け合いの意味を学びました。参加した若者たちの感想を順次紹介していきます。
今回は大学院で防災・減災を学んでいる氏家里菜さん(兵庫県立大学大学院博士前期課程1年)の感想です。

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先日は農業フィールドワークに参加させていただき、本当にありがとうございました。CODEの事務所でお話を伺ったり、ハイチの勉強会に参加させていただいたり、今回農業にかかわらせていただいたりと、沢山お世話になりました。事務所で吉椿さんから海外支援に訪れた際にどのように現地の方と関わっていくのかを聞いた際、何度も通って世間話をしたりする中で少しずつ本音を聞いたりするとお聞きしていました。今回のフィールドワークでは、そのお話も生かせたらいいなと思っていたのですが、私自身うまくムラマチの方々含め皆さんと上手くコミュニケーションをとりお話が聞けたか今後の課題と感じる部分はありました。ですが現場に入る経験としても、とても勉強となる機会でした。また農業を通して、ムラマチの方々からお話を伺い多岐にわたる話を聞き、これらは今後の研究にも生かしていきたいと思います。

稲刈りやサツマイモ掘りを手作業ですべて行う経験し、とても多くの力が必要となることが分かりました。特に稲刈りは、鎌で刈り、稲を藁で束ねて、干すという行程があり、十数人で作業を行ってもとても時間のかかる作業でした。今は機械を使うことで少人数で広い土地で農業を行うことができるようになり、便利になったといえます。一方で機械化される前には人数が必要だったからこそ農業を通じて、地域の人、家族や親族との協働が行われ、つながりが保たれていたのではないかとも考えました。便利になればなるほど、助け合いがなくても生きられるため、いざ本当に人の力が必要となったときに頼ることができないという矛盾があると感じます。 今回ムラマチの皆さんが愛情込めて、大切に育てたお米やお野菜を収穫させていただいて、絶対美味しいしたくさんの方に食べてもらいたいなと思いました。きっと多くの農家さんは愛情込めて熱意をもって美味しい農作物を作ってくださっているのだと思います。それを消費者である私たちはどれだけ感じられているのか、ということをはっと思い出させられました。当たり前に口にしている食べ物がどこからやってきているのか、誰が何を使って作っているのか何も考えずに食べることは怖いことでもあり、思いを持ち作ってくださった方には申し訳ないことでもあると感じました。これを機に、農産食品だけでなく海産食品や畜産食品についても調べてみようと思いました。

ムラマチの方々のお話を聞く中で、その土地の文化や生活を知るということが、移住してきたりしたときに生活するうえでとても大切だとわかりました。そしてそうすることが気付けば、その土地の自然災害と上手く付き合っていくことにも繋がっているのだと思いました。昔の人々から受け継がれてきたことや自然が残っている場所を無くすことは簡単だけど、そこから教えてもらえることがあり、失う代償があるということは絶対に忘れてはいけないと思いました。
(氏家里菜)

*CODE未来基金の活動は、皆さんのご寄付によって支えられています。形のくずれた丹波の有機野菜は、コロナで困窮している子どもたちや在日外国人留学生に学生自身によって届けられています。これはフードロス削減にもなっています。ぜひ若者の活動やコロナで困窮している人たちを支えてください。よろしくお願いいたします。(吉椿)

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