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1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災をきっかけに「困ったときはお互いさま」の心で海外の被災地支援を行っています。 災害時の支えあい・学びあいを通して地球の市民どうしのつながりを築いています。
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インドネシア・ロンボク島地震
・時期・規模:2018年7月29日(M6.4) 8月 5日(M6.9) 8月19日(M6.3、M6.9) ※M6.0以上の地震が連続して4度発生・場所 :インドネシア・ロンボク島北部・死者数 :555人・負傷者数 :7,757人・被災者数 :約35万人・被災家屋数:約7万4,000棟
活動レポートや現地の写真等を掲載しています。インドネシア・ロンボク島地震救援ブログ
CODEは2018年10月29日から11月5日までスタッフを派遣し、被災地の調査及びカウンターパートである建築家のエコ・プラウォトさんとの今後の支援方針の打合せ等を行いました。 地震の被害はロンボク島北部全体に広がっており、レンガ造りの家屋の多くが倒壊した一方で、多くの伝統的木造家屋は地震の揺れを耐え抜いていました。地震以前は木造住宅には貧しいというイメージがあり避けられていましたが、地震後には住民の中では木造建築で新しい家をつくりたいという考えが広がっていました。多くの住宅が倒壊した中でも、住民は「ゴトンロヨン」(相互扶助)の精神とともに、助け合いながら生活し、再建に取り組んでいました。
写真左:被災した家屋 写真右:ゴトンロヨンで住宅を再建
写真上:被災した家屋写真下:ゴトンロヨンで住宅を再建
調査で訪れたロンボク島北部ジェンガラン村リアス地区で、住民からエコさんに「木造の家をデザインしてほしい」という声が挙がりました。そこでCODEは、ジェンガラン村で木造住宅のデザインの提供、及び木造建築に関するワークショップを行うことにしました。 エコさんから提案されたデザインをもとに、ロンボク島にも同行していただいた建築家の北茂紀さん(北茂紀建築構造事務所)にもアドバイスをいただき、村に提案する木造住宅のデザインを制作しました。そこから、現地住民からの意見や要望を集めて、より村の生活に会ったデザインにアレンジしました。 デザインの完成後に、住民参加のワークショップを企画しています。なぜ木造建築が地震に強いのか、伝統的な木造住宅を長く使うためにはどのようなメンテナンスが必要なのかを住民自身が深く理解するための機会にします。また、建物だけではなく地域の生活上の課題を掘り下げ、女性や子どもなども含め、そこで暮らす人たちみんなにとってのよりよい住まいづくりをデザインしていきます。
写真左:ロンボク島の伝統的な木造住宅 写真右:エコさんによる木造住宅のデザイン
写真上:ロンボク島の伝統的な木造住宅写真下:エコさんによる木造住宅のデザイン