中国四川省地震救援ニュース 54

Yさんレポートです。
中国では「縁」をとても大切にする。
北川県の農村部では毎日真っ黒に日焼けして頑張る日本人、中国人、韓国人のボランティ
アの姿がある。
被災された農村の方と共に瓦礫を片付け、村の共同作業にも参加すると徐々にボランティ
アも村の一員のような感覚になってくる。中国では「一家人」といって仲良くなると身内のよ
うに扱ってくれる習慣がある。いつも昼食と休憩の場を提供してもらっている丁成洪さん
(43)の奥さんは、僕が昼食の手伝いにカマドで火を起こすと「あんたみたいな人好きだよ。
自分の家のように使っておくれ。一家人なんだから」と言ってくれた。そして丁さんは、「不思
議だね。こうやって地震に遭わなければ君達とは出会わなかったなあ。これも何かの縁だ
なあ。」とビールを差し出してくれた。
 また、成都のボランティアグループから紹介されてきた上海の若者たちとはほんの数日で
あったが、一緒にガレキの片付けをやった。実はこの二人は、僕が6年ほど前に雲南で知り
合った女性(大学の教員)の教え子であった事をつい最近知った。まさに「縁」である。
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