中国四川省地震救援ニュース 55

引き続きYさんレポートです。
被災地では大規模な仮設住宅(安置点)の建設が急ピッチで進められている。3ヶ月で
100万戸の建設が予定されているが、一つ一つの仮設住宅は数千から1万戸以上規
模である。あまりにも広い。都江堰のある仮設住宅内には、公安、病院、食堂、共同の
シャワー・トイレが設置されている。ある老夫婦の被災者は「これだけしてくれたら十分
です。政府にはとても感謝しています。」と語った。だが、これまで無料で提供されてい
た食事が、つい先日有料になった。1日10元(約150円)の義捐金が支払われていて
も、最低でも一食3元はする食費に残りはほとんどない。
一方、無数にある農村部でも小規模な仮設住宅が建設されている。が、しかし都市部
の仮設住宅のように食事の提供は発災以降まったくない。多くの農民の人々は「自分
で何とかするしかない」ともらす。最初から政府の援助をあてにしていないのである。だ
から瓦礫の自宅を横目に毎日、田畑に行き、黙々と土に向かうのである。