青海省地震レポート35

CODE海外災害援助市民センターです。
先週お伝えしましたが、スタッフの吉椿が青海省の被災地に入りました。
引き続きレポートをお伝えします。
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青海省地震レポート35  (2012年 No.2)
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2012年4月14日発生した青海省地震(中国では、玉樹地震)。2年3カ月以上を経ても被災者の多くはテントで暮らしている。最大の被災地、結古鎮は僅かな夏を使って急ピッチな大規模再建が行われている。街に居るのはほとんどが再建工事関係の人ばかりで、被災者のほとんどは、数キロ郊外の賽馬場(夏の競馬祭りの会場である草原)の避難キャンプに移って行ったという。
寨馬場避難キャンプは、2010年に訪れた時よりも避難テントやプレハブが増え、入口からプレハブで作った仮設店舗が並び、その先に無数の居住テント群へと広がっている。
避難キャンプの入り口からスーパーマーケット、食堂、衣料品店、靴屋、仏具屋、コピー屋、旅館、風呂屋、ネットカフェなどなど日常生活に必要な店が軒を連ねている。「街がこっちに移ったようだ。」と思うほど、ここには非常に活気がある。まさに「仮の市街地」だ。長い冬で復興事業も中断を余儀なくされ、いつ終わるとも分からない中、今を楽しく生きようとしているチベット人の気風が感じられる。
避難キャンプでコピー屋を営むAさん(30代)は、結古鎮中心部で被災した。今の状況に対して「金のある奴がどんどんプレハブや家を建てていくのさ。」と語った。
(吉椿雅道)