青海省地震レポート36

CODE海外災害援助市民センターです。
先週お伝えしましたが、スタッフの吉椿が青海省の被災地を訪れました。
引き続きレポートをお伝えします。
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青海省地震レポート36  (2012年 No.3)
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現在、寨馬場キャンプには無数のテントが張られていて、約4万人の人が暮らしているという。
避難キャンプに住むLさん(60歳男性)は1年8カ月ぶりの再会を喜んでくれ、昼ご飯をご馳走してくれた。奥さん、子ども達の7人家族で二つのテントで暮らしているLさんは、高血圧と糖尿病で思うように働く事も出来ない。「今年も冬虫夏草を掘りに山に行ったが、体調崩してすぐに帰って来たんだよ。」とこぼす。
被災地、玉樹の最大の特産品「冬虫夏草」は毎年、5月から6月にかけて多くの人が山に掘りに行くほどの大事な収入源になっている。この時期に年収を稼ぐ人もいるくらいだ。
現在は、八一医院で医師として働く息子の収入と冬虫夏草に頼っている。避難キャンプでは、テントは政府によって支給されたが、電気やテレビ受信料などは個人で支払わなくてはならない。毎日、家(テント)にいて、食後の薬を複数種飲むLさんはどこか退屈そうに見えた。
(吉椿雅道)