ネパール地震救援ニュースNo.23

※複数のMLに配信しておりますので、重複はご容赦ください。

CODE海外災害援助市民センターです。

吉椿と上野は明日の朝、日本に帰国予定です。
二人は被害の大きかったバクタプルの伝統建築家の方にヒアリングを行っています。
彼の家もバクタプルにある伝統建築だそうですが、まったく被害を受けていなかったようです。
ラビンドラさんの自宅
<現地レポート11>「ネワール伝統建築」
ネパールの13世紀から15世紀までの三王国時代の都であったバクタプル(世界遺産)はネワール族の古き町並みを雰囲気を残していましたが、この地震で大きな被害を受けました。赤レンガと木製の出窓の彫刻、意匠がほどこされた独特のネワール建築の住宅群の中に住むひとりの建築家がいます。Rさんはドイツで建築を学び、ネワールの伝統建築の保存に尽力されている方です。Rさんのご自宅はネワールの伝統建築でできた175年の住宅で、この地震ではヒビのひとつも入っていません。被害を受けた他の住宅とどこが違うのかと尋ねると、あっさり「手を入れてないからだ。」と答えました。彼が言うには、多くのネワール住宅は100年を超えているそうで、これまでの小さな地震で少しずつずれが生じているので、時々手を入れなくてはいけないといいます。Rさんがこれまでに修復、改修してきた住宅はこの地震の被害を受けていないそうです。中国四川の伝統木造建築の写真をお見せすると、非常に興味深そうに「礎石の上に柱を乗せているだけなのか?」と、1インチほど礎石の中に柱が入っているネワール建築との違いを一瞬で見抜いていました。偶然にも今日は四川地震の日でした。

礎石の中に柱が
Rさんの自宅の玄関にもダルマシャーラと呼ばれる木造軸組み構造のベランダがあります。もともと、これは旅人や巡礼者の休憩、宿泊所で、今は地元の人の憩いの場になっていて、震災後、ここで寝泊まりする人もいます。ダルマシャーラを見ながら「これがすべてを表している。」とネワール建築の耐震性を語るRさんの姿は誇りに満ち溢れていました。(吉椿)

ラビンドラさんと
※6月1日には報告会をさせていただきますので、ぜひお越しください。
http://code-jp.org/blog/nepal-earthquake/2015/05/07/%E3%80%90%E3%83%8D%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%9C%B0%E9%9C%87%E8%A2%AB%E7%81%BD%E5%9C%B0%E6%94%AF%E6%8F%B4%E3%80%9161%EF%BC%88%E6%9C%88%EF%BC%89%E5%A0%B1%E5%91%8A%E4%BC%9A%E3%82%92%E9%96%8B/

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