ネパール地震救援ニュースNo.43

「ネパール-日本の大工による技術交流 その2」
CODEは山間部のソルクンブ郡グデル村での耐震の住宅再建プロジェクトを実施しています。このプロジェクトを通じてグデル村で手に入れることができる資材を使った耐震技術を現地住民、大工が学びます。
昨年12月末から1月中旬まで、京都建築専門学校で大工技術を学ぶ山本耕資さんがグデル村を訪れ、モデルハウスの基礎作りや建材加工に参加しました。
引き続き、現地を訪れた際の山本さんの感想をお送りします。
「グデル村現地レポート2(1月16日)」
今回のプロジェクトに参加させていただき、とても勉強になりました。
グデル村の方たちの石を削り、整える技術はもちろんすごく、木を使用したSAFETYや柱、梁の継ぎ手は、ほとんど日本と変わりませんでした。私は、こちらに来るまでネパールには、継ぎ手があまり存在しないと思っていたのですが、逆に驚かされました。ただ、その技術が、各村までは伝わってなかったということも知りました。
 私は、日本の土壁の技術を教えて欲しいと頼まれました。正直、教えるには時間が無く、ましてや、その道のプロフェッショナルではないので不安はありました。実際にサンプルとして、竹小舞のミニチュアとそれに塗るための土(土+水、土+水+松の葉、土+水+みつまたの3種類)。そして、日本の住宅で使う継ぎ手(腰掛蟻、腰掛鎌継ぎ、金輪継ぎ(この継ぎ手は絵のみ)、渡りあご、地獄蟻)を4つつくりました。継ぎ手に関しては、皆さんにvery niceと言ってもらい良かったです。土に関していえば、本来の工程と違った点があるのであまりうまくいかなかったかと思います。しかし、その3種類の土に多少の違いが表れていました。土に水だけを足したものよりも、それに何か植物を混ぜた方が、土の粘性が上がりクラックが入りにくいということ。その違いを彼らも実際に触り感じてくれました。私は、その体験で十分に思いましたが、グデル村に家を建てるなかで時間はかかりますが、粘性を上げた土を使用していただくと幸いです。また、その結果、家の補強やグデル村の方、ネパールの方の笑顔につながると嬉しく思います。
 このような機会をつくっていただきありがとうございました。
(山本耕資)
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