月別アーカイブ: 2015年5月

【ネパール地震救援ニュース No.12】

「今晩、ネパールの被災地に向かいます」

地震発生から1週間、この地震で犠牲になられた方はインド、チベット自治区、バングラデシュを含めて6700人を超えてしまいました。首都カトマンズでは7日目に多くの人が犠牲になられた方々に追悼の祈りを捧げました。

UNDP(国連開発計画)の人間開発指数(HDI)という平均余命や教育、GDPを元に計算された指数では、ネパールは世界186カ国中、157位です。アジアの最貧国と言われる所以がここにあります。そのネパールは阪神・淡路大震災(1995年)の時、毛布やショールを提供してくれ、東日本大震災(2011年)の際にも同様に毛布を5000枚送ってくれました。たとえ貧しくても痛みを分かち合うことの大切さをネパールは教えてくれています。

CODEは、20年前の阪神・淡路大震災をきっかけに市民によってつくられた小さなNGOです。この時、世界約70カ国から頂いた支援を「困った時はお互い様」という当たり前の言葉を大切にしながら20年間活動してきました。大きな支援はできませんが、目の前の被災者一人ひとりの声を丁寧に聴き、その小さな声を活かした復興支援を行っていきたいと思います。

ネパールから帰国した際は、神戸で報告会(日時は後日お知らせいたします)を開催いたします。ネパールの復興には長い時間がかかります。引き続きご支援・ご協力のほどよろしくお願いいたします。(吉椿雅道)

ご支援よろしくお願いします。

☆救援募金にご協力下さい 郵便振替:00930-0-330579 加入者名:CODE
*通信欄に支援先を明記してください。(例:「ネパール地震」)
*募金全体の25%を上限として事務局運営・管理費に充てさせていただきます。
*クレジットカードをご利用の方はホームページ(下記)からご寄付いただけます。
http://www.code-jp.org/cooperation/index.html
*クレジットカード決済ページ備考欄に支援先(例:ネパール地震)と明記してください。

ネパール地震救援ニュース No.11

地震の発生から1週間が経ち、5月2日時点の被災状況は、死者6624人、負傷者1万4021人、全壊家屋約16万棟、半壊14万棟(ネパール政府発表)となっています。ネパールの財務大臣は、1日の会見で「テント50万張りが必要だが、1日までに4万5000張りしか配布できていない。」と語ったそうです。この地震では、約280万人が家を失い、野外での生活を強いられていると国連が報告しています。

CODEにつながるネパール人Lさんは、「故郷のSulukhumbu郡の村までは飛行機で1時間、そこから歩いて3日かかる」、「被害のひどいRasuwa郡のある村は、カトマンズから車で6,7時間、そこから歩いて2日かかる」と言います。山岳国ネパールでは、震災前からこのようなアクセスの厳しい村が沢山あり、震災によって道路が地滑りなどで寸断された事でよりアクセスが困難になっています。このような状況でヘリコプターの必要性が叫ばれていますが、ネパール以外ではインドから20機が支援に入っていますが、圧倒的に不足しているようです。Lさんは「カトマンズでは民間のヘリコプターはいっぱいで、故郷の安否が気になる。」と語っていました。先進国のように道路が山村の村までつながっているというのは、ネパールでは常識ではないのです。

ネパールに2年ほど住む日本人Iさんは、「水不足も、ガソリンスタンドに並ぶ長蛇の列も地震前からの風景だ」と語っています。この言葉は歩く巨人と言われた民俗学の大家、宮本常一さんの言われた「庶民の世界は不幸によって世間に知られる」という言葉を思い出させます。これから長くかかる復興の過程で震災前の暮らしも含めて、どのような支援が本当にネパールの人たちの自立につながっていくのかをしっかりと考えなくてはならないと思います。(吉椿雅道)

ご支援よろしくお願いします。

☆救援募金にご協力下さい 郵便振替:00930-0-330579 加入者名:CODE
*通信欄に支援先を明記してください。(例:「ネパール地震」)
*募金全体の25%を上限として事務局運営・管理費に充てさせていただきます。
*クレジットカードをご利用の方はホームページ(下記)からご寄付いただけます。
http://www.code-jp.org/cooperation/index.html
*クレジットカード決済ページ備考欄に支援先(例:ネパール地震)と明記してください。

ネパール地震救援ニュース No.10

首都カトマンズでは、スーパーなども再開し、徐々に物資の流通も動き始めているようです。地震発生より6日が過ぎた今日の時点での被害状況は、死者6155人、負傷者14000人以上、全壊家屋約13万33棟、損壊家屋約8万5856棟(5月1日ネパール政府発表)となり、インドやチベット、バングラデシュを含めると犠牲者は6200人を越えました。この過酷な状況の中で地震から120時間後に少年や女性などが救出されています。この地震でネパールの全75郡のうち39郡が被災しています。そのうち29郡が被害が甚大で、13の郡では未だ食糧とテントが不足しているようです。

CODEがこれまでにインド・グジャラート地震(2001)やイラン・バム地震(2003)、パキスタン北東部地震(2005)などで振動台実験などの耐震住宅の普及や財政支援で連携してきたネパール最大のNGOのひとつ、N-SETは、この地震で家屋のトリアージ(応急危険度判定)を行うそうです。余震がおさまりつつある現在、被災者の中には雨露をしのぐために危険かもしれない住宅に戻っている人も少なくないという情報もあります。事務局長のAさんは、このトリアージが被災者を家に帰す最もいい方法だと語っています。

 また、N-SETは、早急なシェルターの建設を呼びかけています。6月15日には本格的なモンスーン(雨季)に入るそうで、一刻も早いシェルター建設を提案しています。Aさんは、「地元の素材(何の資材かは不明)で再利用可能な資材で仮設住宅をすぐに建設すべきだ」と訴えています。

2004年のスマトラ沖地震津波の後、スリランカでIOM(国際移住機関)の日本人スタッフのOさんによって、廃材を使った仮設住宅の建設が注目を集めました。これが評価され、その後のハイチ地震(2010)では、仮設住宅(シェルター)建設をCash for Workで被災者に仕事を提供する形に発展しました。
このネパール地震の被災地でも雨季目前にOさんのような一刻も早いシェルター建設が望まれます。(吉椿雅道)

被災地からの声:
Iさん(カトマンズ在住日本人)
「電気は2日前から復旧。人生でも初めての地震を経験し、余震にもおびえきっていたネパール人も最初は家の外にテントを張っていたが、今年は雨の多い寒い夏で、テント暮らしも難しくなり、ほとんどの人は家に戻っている。余震にも慣れてきている。」

ご支援よろしくお願いします。

☆救援募金にご協力下さい 郵便振替:00930-0-330579 加入者名:CODE
*通信欄に支援先を明記してください。(例:「ネパール地震」)
*募金全体の25%を上限として事務局運営・管理費に充てさせていただきます。
*クレジットカードをご利用の方はホームページ(下記)からご寄付いただけます。
http://www.code-jp.org/cooperation/index.html
*クレジットカード決済ページ備考欄に支援先(例:ネパール地震)と明記してください。