CODE海外災害援助市民センターです。
吉椿と上野からの追加レポートをお送りします。
<現地レポート 10>「山間部の現実」
カトマンズから西へ車は走らせること約2時間半、Dhading郡で最大の街、Dhadingbesiに着きます。ここで活動するNGO、Shanti Nepalは、もともとDhading郡の多くの村で健康や衛生、生計などの農山村の開発支援を行っていましたが、地震後、もともとつながりのあった21の村へ救援物資の配布などの支援を行っています。このNGOと被害の甚大なSalyantar村 に行きました。最大の街、Dhadingbesiから4WDに乗り換え、未舗装の悪路を約2時間半揺られ、山をひとつ半越えたところにありました。村の幹線道路沿いに倒壊した家屋が並んでいます。この村は127世帯、人口約500人の村で、そのうち23人が地震の犠牲になりました。特にsikert地区はまともに建っている建物がほとんど残っていない状況で、4人が亡くなったそうです。アクセスの悪さから救援はほんのわずかで、住民の人たちは現在、シートで作った簡易テントで暮らしながら来る雨期に備えた仮設住宅を作るための準備をしています。多くの人が倒壊した自宅から使えそうな木材や石、瓦などを取りだす作業に追われていました。
そんな中で木造軸組みの家がしっかりと建っている姿に出会いました。この家の持ち主は地震の前からすでに外に出てしまっていたそうで誰も住んでいなかったそうです。昔はこんな木造の家は多かったのかと隣の家の方に聞くと「そうだね・・・でもね、木は高いからね・・・」と語っていました。ネパールの森林率は25%で189か国中、107位(2012年世界銀行)という現実も関係していると思われます。
また、これまでに小さな地震を何度か経験していたこの村で防災や避難について訊ねると「テレビや学校で聞いたことあるぐらいだ。」と言っていました。昨日行ったカトマンズ近郊の村では、2か月前にNGOによる避難訓練を受けたばかりだった事もあって、この地震で非常に役立ったと住民の方が語っていました。そこには、遠い山間部の村と首都近郊の村と違いがありました。(吉椿)
※6月1日には報告会をさせていただきますので、ぜひお越しください。
http://code-jp.org/blog/nepal-earthquake/2015/05/07/%E3%80%90%E3%83%8D%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%9C%B0%E9%9C%87%E8%A2%AB%E7%81%BD%E5%9C%B0%E6%94%AF%E6%8F%B4%E3%80%9161%EF%BC%88%E6%9C%88%EF%BC%89%E5%A0%B1%E5%91%8A%E4%BC%9A%E3%82%92%E9%96%8B/
※写真つきレポートはブログをご覧ください。
http://code-jp.org/blog/nepal-earthquake/
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