ネパール地震救援ニュースNo.16

昨日のNo.15に引き続き、吉椿と上野がカトマンズ周辺の地域で行ったヒアリングについてのレポートをお送りします。

現地レポート4〜Lalitpurブンマティ村〜
カ トマンズ市街から車を20分程走らせたlaitpurにブンマティ村があります。カトマンズ近郊でも大きな被害を受けた地域であるため、地元の団体による 食事の配給やガレキを片付けるようすが所々で見られました。一部が損壊した家屋は目立つものの、地震後でも住民が住み続ける家屋も多くあります。しかし村 の中心であるレッド・マチェンドラ寺院は大部分が崩壊しており、警察によってガレキが撤去されている寺院の周りでは多くの被災者が集まり配給されたカレー を食していました。

村の中心に寺院があり、そこに隣接した場所に80代の女性が家族と暮らしています。屋上にある地震で壊れたキッチンを 見せていただきながらお話を聴かせてもらいました。家は65年前に建てた伝統様式の部分と3、4年前に建てたレンガとコンクリートからなる新しい部分が合 わさって一つの家となっています。住宅には大きなひびが入り、現在は息子さんたちと自宅の裏のテントで寝ているそうですが、古い家の木の柱は地震後でも しっかりと家を支えているように感じました。また女性は1934年の地震は経験していないものの村にある寺院が崩れたことを両親に聞いていたようです。一 方で今日案内をしてくれた20代の若者は1934年の地震は今回のネパール地震が来るまではほとんど知らなかったと言っており、世代
を重ねるごとに忘れ去られていく災害の経験を伝えていくことの重要性を感じます。

お 話を聴かせてくれたお礼に東日本大震災の被災者の方々が作ったまけないぞうを渡すと、「ヒンディーの象の神であるガネーシャみたいだ。」と大切そうに抱き しめていたのがとても印象的でした。女性は「今後の再建は、政府の政策が分からないので、どうしようもない。」と述べています。また厚い信仰心を持つネ パールの人々にとってシンボルとなる寺院を失ったことはとても大きなことです。余震の恐れもある中で家を失った住民はまだまだ大きな不安を感じています。 (上野)

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