ネパール地震救援ニュース No.11

地震の発生から1週間が経ち、5月2日時点の被災状況は、死者6624人、負傷者1万4021人、全壊家屋約16万棟、半壊14万棟(ネパール政府発表)となっています。ネパールの財務大臣は、1日の会見で「テント50万張りが必要だが、1日までに4万5000張りしか配布できていない。」と語ったそうです。この地震では、約280万人が家を失い、野外での生活を強いられていると国連が報告しています。

CODEにつながるネパール人Lさんは、「故郷のSulukhumbu郡の村までは飛行機で1時間、そこから歩いて3日かかる」、「被害のひどいRasuwa郡のある村は、カトマンズから車で6,7時間、そこから歩いて2日かかる」と言います。山岳国ネパールでは、震災前からこのようなアクセスの厳しい村が沢山あり、震災によって道路が地滑りなどで寸断された事でよりアクセスが困難になっています。このような状況でヘリコプターの必要性が叫ばれていますが、ネパール以外ではインドから20機が支援に入っていますが、圧倒的に不足しているようです。Lさんは「カトマンズでは民間のヘリコプターはいっぱいで、故郷の安否が気になる。」と語っていました。先進国のように道路が山村の村までつながっているというのは、ネパールでは常識ではないのです。

ネパールに2年ほど住む日本人Iさんは、「水不足も、ガソリンスタンドに並ぶ長蛇の列も地震前からの風景だ」と語っています。この言葉は歩く巨人と言われた民俗学の大家、宮本常一さんの言われた「庶民の世界は不幸によって世間に知られる」という言葉を思い出させます。これから長くかかる復興の過程で震災前の暮らしも含めて、どのような支援が本当にネパールの人たちの自立につながっていくのかをしっかりと考えなくてはならないと思います。(吉椿雅道)

ご支援よろしくお願いします。

☆救援募金にご協力下さい 郵便振替:00930-0-330579 加入者名:CODE
*通信欄に支援先を明記してください。(例:「ネパール地震」)
*募金全体の25%を上限として事務局運営・管理費に充てさせていただきます。
*クレジットカードをご利用の方はホームページ(下記)からご寄付いただけます。
http://www.code-jp.org/cooperation/index.html
*クレジットカード決済ページ備考欄に支援先(例:ネパール地震)と明記してください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)