つぶやきレポート「インドネシア被災地の今」 Scene.6
【写真】最大の被災地、バウラン村 |
バントゥル県の中でも最大と言われる被災地、バウラン村は、二つの集落からなる。そのバウラン第一集落に近づくにつれの倒壊した家屋が増えてくる。車を止め、村に足を踏み入れると唖然とした。ほとんどの家屋が全壊だった。半壊の家屋などほとんどなかった。「すごい。。。」という言葉しか出てこなかった。
このバウラン第一集落は260世帯(約1600人)、6つのRT(隣組)からなり、そのうち73人が亡くなったという。今なお病院にいる人も多い。ある人は、私立の
病院に行ったが、お金が払えずに治療をしてもらえず
帰って来たという。地震後、3日かかって
村の人達や軍の人によって遺体が出されたそうだ。
この1週間を人々はどんな思いで過ごしてきたのだろうか?
【写真】築5年の家の細い鉄筋 |
やはりほとんどの家屋は鉄筋の全く入っていないレンガの家だ。鉄筋の入った5年前に建てたという家もガレキと化していた。
ジャーナリストでこの村出身のUTOMOさんが言うには、この村の多くは農業に従事しているが、田んぼを持たない小作農民がほとんどで小さな田を耕して暮らしている。また、昔は集落の中に沢山の竹などの木々があったが、建築用材として伐ったのでバナナやヤシの木ぐらいしか残っていない。そんな様々な状況が、この脆く安価な低品質のレンガの家を主流にさせたのかも知れない。。。
【学校でも報告します】
神戸学院大学と神戸工科高等学校の授業のなかで報告させていただくことになりました。他の学校でもご希望があればご連絡下さい。