ジャワ島中部地震ニュース 第14報

地震発生から2週間が経過しました。悲しいことですが、前途に絶望されたのか自殺者がでています。こういう時は、とにかくまず「安心」なのでしょうか。阪神・淡路大震災の時、重度障害者がレスキュー隊に救助されたのはいいが、とんでもない遠い遠い病院に連れて行かれ、言葉では言い表せないほどの不安感、恐怖感を味わったという当事者の話を聞いたことがあります。救助する側は、まず「安全」な病院へ避難させようと思われたのでしょうが、同時にまず「安心」して貰うことが必要だという教訓だということでしょうか。ジャワの被災者が今、不安に思っていることの一つに、「住宅を再建しても、また簡単に壊れないだろうか?」ということがあるのではないでしょうか。
現地にいるスタッフの話によると、地震前から耐震住宅にしていた大学教授がおられ、その方の家は2階建て60平米で約90万円の費用がかかったそうです。今、政府が全壊家屋に補償しようとしているのは、30万円とか40万円という数字が飛び交っているとのこと。もしそうだとすると、耐震にするには倍以上の費用がかかる。
しかし、よく考えてみると「減災」という視点からすれば、今のところ地震対策の最優先課題は「住宅の耐震化」ではないのでしょうか。阪神・淡路大震災がそれを証明していますが、家さえ壊れなければ多くの死傷者はでないのです。ならば、そこに住む人たちがこういう災難を機に、「住宅耐震基金」のようなものをつくり、そうした自助・共助を、官が補完するような法制度ができないものなのかと思う。そうしたしくみができるまでは、せめて一部屋だけでも強固なつくりにしてほしいものです。
*関連団体の動き*
昨日は、ジャワ地震救援の募金活動をしている高校生を紹介しましたが、今日は大学生を紹介します。神戸市西区伊川谷町にある「神戸学院大ボランティア活動基金」が、連日学内で募金活動を展開していますが、昨日からJR明石駅や神戸市営地下鉄名谷駅などでも展開しています。もし、駅で彼ら、彼女らを見かけたら、一言声をかけて下さい。http://www.kobegakuin.ac.jp/